湘南で暮らす

プライベート迄の日々のこと。時々フラワーアレンジ・テーブルコーディネート・・癒やしの言葉を贈ります

彼岸花からの思いで

2014-09-21 | Weblog


中1の秋、校庭を出ると道すがら彼岸花の群生が現れます
秋に咲くこの真っ赤な彼岸花を摘んで
学校から近い大好きな祖母の眠る墓に寄り道をしました

墓地は広く宗門をくぐり真っ直ぐ行くと墓守の住まいに
突き当たります。(同級生の家です)
それを左に避けて、墓石の並んだ小道をいく

線香の匂いと煙が秋風に漂っていたる
大銀杏の大木を目印に右に曲がると、我が代々の墓石が並んでいます
その裏に隠れるように印された「石の塊」が祖母の墓石です
区画された囲いから一段低い墓地に青竹で作った
線香立てと花立が有った
摘んできた彼岸花をねじり込んみ、線香は近くの墓石から
数本頂いた。
花立からあふれた真赤な彼岸花は燃える祖母を感じようと・・
「彼岸花の赤は死んだ人の魂なんだヨ」と聞いて・・


中1の夏,突然でした。暗い物置の奥での事でした
自分ででさようならしたのです。
それは悲しい、淋しい出来事でした
墓に上げなかったのはそんな理由かもしれません。
その年の秋、彼岸に日参した私です

そんな感傷は中2・中3と卒業近くになると薄れ
いつの間にか友人達と別の道で帰っていた。
「おばーちゃんただいまー」も忘れて行った

 近年、実家が代々の数ある墓石を整理して大きい石碑にした。
祖母の名前が入った「奈邊」といういい名前だ
(あ~漢字だったんだ)
なんで「ナベ」てつけたの~変~残酷な子供の私がいました

ここ数年、我が家の庭に彼岸花が噴き出してそれを思い出す
「不吉だから」を気にして咲く前に球根を掘り起こすのも度々
それでも顔を出す
今年はあきらめて咲きたい放題・・燃えています

「庭に咲く彼岸花は仏様が来て見守ってくれているのよ」と
友人が言った

〈こんなことをブログに掲載したら読まれている方に不愉快を感じさせるかもしれません〉
祖母への思いは壮大に鮮明に記憶しています。
昔の人は苦労もあって老けていましたね

私も数年で祖母に近い年になります
アッというまです
最後までお読み頂き有難うございます

 



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