節分の福豆いただきました

どんと焼きは行けたのだけど
節分の豆まきには
仕事終わりの時間が合わずに行けなかった

思い出してみると
まだ２歳ぐらいだった息子を連れて行ったのは２０年以上まえ
伯母が編んでくれた白いフードのついたセーターを着た
雪ん子みたいな息子を抱きかかえ
それで豆を拾うのだから
私の腕力も相当なものだった

今年はその息子が
豆を拾いに行ってきた
「縁起物だから」と福豆の包みを届けてくれた
私が私の両親や近くに住む伯父夫婦に毎年届けたように

息子に子どもができたら
あの時の私と同じように
自分の子を抱えながら　豆を拾うのだろうか
そのまだ見ぬその子は
誰に一番似ているのだろうか

いずれ私がこの世界から逝く日があっても
息子はこの節分の時分になり
また豆まきへと行くことがあれば
その時　私もその場所にともにいれるような気がして

いのちはからだにあるものか
いのちはこころにあるものか
きっとどちらでもあるのならば
限りがあって　それでいて永遠であるのならば
ずっと私が私の母や父から受け継いだものが
大切につながっていく感じは悪くはない

いり豆は思った以上に香ばしく　
固すぎず　柔らかすぎず
ちょうどいいあんばいで

ほんと悪くない
こんな感じ

明日から暦のうえでは春
如月　この季節の日差しは春めいて
でも風はひどく冷たい
如月　この季節に私も一つ歳を重ねる
まんざら悪くはない
白髪もしわも増えていっても
ほんと　まんざら悪くない