pinのかけら

人生ってながい…

感謝の気持ち

2008-02-27 | こころころころ
今月一杯で父が店を閉める。
東京の片隅の夜間営業の小さなラーメン屋さんだ。

38年営業していたのだけれど、私が店に行ったのは数えるほど。

子供の行く時間帯じゃないから、年頃の娘の行くような店じゃないから、仕事が
忙しいから、嫁さんしていて出られないから、小さな子供に手がかかるから…い
ろんなことを理由にして店に顔を出さないことを私はいつもどこかで心苦しく思
ってた。

久しぶりに訪れた店は昔からなんにも変わってなくて、ちっともおしゃれじゃな
くて、オンボロで…

私がもっと若かった頃「お店、リフォームすればいいのに!日曜大工なら手伝う
よ。」といった時、父は「この店はこれでいいんだよ。」と答えた。
(キレイにしてもっとおしゃれな店にすればいいのに…)そんな風に思ってた。

今の年になって店を訪れて、やっと父の言葉の意味がわかった。
変わらないから、オンボロだからこそ、あったかくて、ホッとできて…

そんな店を愛してくれていたお客さん達が店をたたむことを心から惜しんでくれ
る。

店を見回せば、父と一緒に作った和紙を貼った蛍光灯カバー。(ずっと使ってたん
だ。)
湯気の向こうのおでんの具。(じゃが芋やゆで卵をむいたり、昆布を結んだり、ネ
タを切ったり、手伝ってたなぁって懐かしい。)
壁には私が子供の頃描いた絵まで…
私のかけら、ちょっぴりだけど、この店にもあったんだ。

38年間ありがとう!お疲れ様!
気持ちをどう伝えたらいいかわからなくて、最後の時間をただカメラに収めた。
もっといい写真を残してあげられる腕が欲しかった…って思いながら。

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2 コメント

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Unknown (blue arrow)
2008-02-28 16:05:29
思い出のつまった、良い写真です。
pinさんの思い出とともに、味が出たのでしょう♪
一緒に作った物を、そのままにしていたお父さんの気持ちわかるな~~~
すごく嬉しかったのでしょうね(^_^)
pinさんのかけら、ちょっぴりでなくお父さんにとっては大きなものだったと思いますよ。
良い話を、ありがとうございます。
そして、お父さんお疲れさまでした。
写真は、腕じゃないです。
気持ちが一番だと思います♪
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blue arrowさんへ (pin)
2008-02-28 21:27:12
ありがとうございます。
写真はあえてノイズを加えてみました。
なんとなく、このほうが合っているような気がして・・・

好奇心旺盛で行動力のある父なので、お店を閉めてもやりたいことは山ほどあるようです。
若い頃から写真も好きだったようなので、そのうち写真談義でも…と思ってます。
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