コント～薬の処方～

□病院の診察室にて□



患者：

先生、私、最近訳もなくイライラしたり、落ち込んだりが激しくて、困ってるんです(;_;)


医師：

あぁ、それは典型的なうつ状態ですね。
では、気分を持ち上げるAという薬と、不安感を解消するBという薬を処方しましょう。
Aという薬は少々強めなので、整腸剤Cと吐気止めのDも一緒にお出ししておきますね。
では、一週間後に様子をきかせてください。
お大事に。



□一週間後・・・□


医師：

どんな様子ですか？


患者：

気分が落ち込むことは少なくなってきたんですけど、最近、頭痛がひどくて…(>_<)


医師：

あぁ、それはAの副作用かもしれませんね。
では、頭痛薬Eと、その吸収をよくするFという薬を追加しておきましょう。
では、また一週間後に。



□さらに一週間後・・・□


医師：

どうですか？頭痛は治まりましたか？


患者：

はい。でも先生、最近脚がムズムズして眠れないんです。


医師：

う～ん…Bの副作用ですかねぇ。
脚のムズムズ感にはGという薬がよく効きますよ。
それと、眠れないのは困るでしょうから、睡眠導入剤のHと睡眠持続作用のあるIも処方しましょう。


患者：

脚がムズムズしていると、すごくイライラしてくるんです。

医師：

イライラにはAという薬がよく効きますよ。
じゃあ、こちらも処方しておきましょうか。


患者：

…え(+_+)？　Aは、もうすでに処方されてますけど…

・・・っつーか、どんだけ薬を出すつもりなんじゃい！！(｀∩´)ρ怒)



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コントなんかじゃなくて、たぶんこれが現状。


ただ、違ってるのは、うつ状態の患者さんには、“つっこみ”できる判断力と気力がない、ってこと。


笑えない現実。