pinのかけら

人生ってながい…

夏の記憶~鳳仙花

2007-08-19 | たね・はね・しっぽ
ほんのひととき雨が降っただけで、また猛暑復活?と思ったけれど、雨はちゃーんと夏を洗い流していったようです。(ほんのちょっとだけどね)
空も風も、少しだけ秋の気配。
この季節になると思い出す、幼い頃のちっぽけなことなのに鮮明な記憶。
【鳳仙花の種がはじける瞬間】

その時、私は、友達の家の濡れ縁に座り、ぼんやり庭を眺めながら、友達が出てくるのを待っていた。
静かな夏の終りの夕暮れ時。
と、突然、花壇の鳳仙花の種が、パチンと音をたてて弾けたのだ。
そして中から飛び出した小さな黒い種は、あたりの葉っぱに当たって、まるで傘に雨粒が当たるみたいなパラパラパラ…という音がした。
熟した種を指でつついて、弾かせたことはあったけど、自然に弾けたのをみたのは初めて。
その力強い音と、その瞬間にたったひとり立ち会ったことに、なんだかドキドキした気持ちになった。
たったそれだけのことなんだけど、あの力強い音は、忘れられない。


最近では、庭に鳳仙花を植える人なんて、ほとんど見掛けなくなった。
園芸店でもみないし。
昔なつかしの花になっちゃったね。

ライムの散歩中、雑木林の端に咲く鳳仙花をみつけました。
昔の名残って感じでした。

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