昨日まで、延々と「イスラエルミリタリーインダストリー」の製造した「ウージーサブマシンガン」を紹介してきましたが、おそらくその「ウージー」に対抗するために設計されたのでは無いか?と言うサブマシンガンを紹介します。
これですが、
ストックを伸ばすと、
この銃は、イタリアの「ベレッタ社」が、警察等に向けて設計製造された「M12S」です。
見ての通りコンパクトで取り回ししやすいフォアグリップが付いています。
このフォアグリップは、実際に撃ってみると分かりますが、射撃時の反動を押さえやすく、しかも、狙うときに非常に安定すると言う利点が有ります。
ただ、持ち歩く際にちょっと邪魔か?
でも全体がコンパクトで、ウージーと並べても、
ウージーとそれほど大きさは変わりません。
実銃は、9ミリパラベラム弾を使用するところもウージーと同じです。
この「ベレッタM12S」も折りたたみストックを付けていますし、セミ、フルオートの切り替え式です。
これがセミ、フルの切り替えレバーです。
カートリッジは9ミリ仕様のPCカートリッジです。
この銃ですが、実はプラモデルです。
今は無きMGCが、1980年代に発売した物です。
この当時、安く作れるプラモデルの銃がちょっとブームになり、「マルイ」の作るモデルガンとか、LSのプラモデルガンが人気になったこともあり、マルシンやハドソンも組み立てキットのモデルガンを発売しました。
しかし、MGCが本格的なプラモデルのガンを発売したのは驚きでした。
実際にランナーからパーツを切り離し、接着剤で接着し、乾燥後すり合わせをしながらボルトや引き金の組み込みをしました。
亜鉛ダイキャストの錘も入っているのでプラスチック製でもあり程度重みがあります。
これが、この銃の全パーツです。
組み立ては、プラモデルを組み立てたことのある方なら問題なく組み立てられます。
フレームにMGCのマークが入っています。
マガジンを装填するとエジェクションポートからカートリッジが見えます。
この銃はオープンボルトのサブマシンガンです。
モデルガンなのでBB弾は発射出来ませんが、火薬を使ってブローバックを楽しめます。
このモデルガンですが、「押井守監督」の映画「赤い眼鏡」で登場し、軽快にブローバックしています。
低予算の映画だったのでこのMGCの作るモデルガンを使ったにかも知れません。
このMGCのキットがいくらだったか忘れてしまいましたが、10000円前後だったのでは無かったでしょうか?
かなり安かったのを何となく記憶しています。
ただ、カートが付属では5発くらいで、買い足さないといけませんでしたが、作動が抜群なので、フルオート射撃が迫力満点です。
フレームが、左右モナカ構造なので、接着で貼り合わせています。
強度は?と思われるかもしれませんが、全く壊れる感じがしません。
フロントサイトはウージーと似ています。
リアサイトもシンプルな構造です。
長い事ほったらかしにしていたのでマガジンが錆だらけです。
鉄板で出来ていますので。
ウージーと並べるとそのコンパクトさがよくわかると思います。
このモデルガンが発売された後、「ヨネザワ」から、フォアグリップを、ショットガンのポンプアクションのように前後に動かす事によってBB 弾を発射するエアーガンを発売しました。
もしかすると、「ヨネザワ」の「ベレッタM12S 」もMGCのコピーした物かも知れません。
この当時、こんなコピーする事は当たり前でした。
昭和の大らかな時代の話ですね。
昔はこんな物もあったんですね。
またどこかのメーカーでこんなの発売しないかな?
またもう一度「マルイ」の「作るモデルガン」を再販してほしいですね。
あのモデルはプラモなのに火薬を使ってブローバックさせられるすごいキットでした。
もう一度作ってみたいですね。
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