連日アップしている「ワンピースの人形浄瑠璃」に使う人形の「カツラ」の製作ですが、これがもう大変な作業の連続でした。
伝統工芸師の様な方が製作したカツラは、かなり凝った物で、カツラだけで30万円とかするそうですが、製作の手間を考えたらそれくらいになるのでしょう。
しかも、植毛する人と、髪の毛を結う人は別なのだそうです。
本当に途方に暮れました。
徳島のT氏から、ワンピースの舞台に使う人形のかしらの3Dプリンタで製作した物が送られて来ました。
これですが、
これが「ルフィー」で、実際に舞台で使用する物と同じサイズ、形状の物です。
しかし、「ルフィー」だけは、伝統工芸師の方が製作された木製のかしらを使用すると言う事ですので、この3Dプリンタで製作した物を参考に、同じサイズ、形状に木を削り出して製作されました。
次に、
こちらが「くれは」です。
同じく3Dプリンタで製作された物です。
この3Dプリンタで製作された「かしら」は、かつらを製作するための「形」として使用して欲しいとの事で、汚れても傷ついても構わないと言う事でした。
実際に舞台で使用するものは、同時進行で徳島の方で製作しているともことでした。
そして「ヒルルク」ですが、
こんな風に、スタイロフォームで髪の毛の形状を作りました。
このスタイロフォームのかしらと接触する部分は薄いウレタンシートをカットして、かしらにピッタリ合うヘルメットみたいなパーツを作ってあります。
そのシートにスタイロフォームののパーツを発泡スチロール接着剤と、エポキシ接着剤で固めて有ります。
この「ヒルルク」のかしらには、「耳」が付いていたので、カツラを上に「スポッ」と外す事ができません。
そこで、分割できる様に加工して有ります。その分割方法ですが、これもかなり試行錯誤を繰り返してやっと何とか形にしました。
どんな風に分割したかは次回に、続く!
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