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10/23 わが闘争

2006-10-24 00:37:41 | 舞台感想
2006年10月23日『わが闘争』@シアターグリーン

作・演出:鐘下辰男
出演:剣幸、小林勝也、山崎清介、斎藤歩、高田恵篤、亀田佳明

久世さんの『プライベートライヴズ』と、
そして今日の『わが闘争』。
タイプは真逆と言っていいほど違うけど、
この2作品を見ただけで、私が宝塚にハマった価値はあったと思える。
OG追っかけ、全くもって無駄じゃない。
それくらい大きい存在になりそう『わが闘争』は。

地方の村の話。
その中で起きた殺人。
その殺人をめぐる人物関係、社会的立場・・・
血も感情も何もかもが複雑に絡み合っていて、
出口が見つからない地方の村。
ゆりちゃん出演映画“狗神”と似てる。

正直言って私には難しくって、実感がなくって、
どこからどう解釈していっていいか見当も付かない。
でも、観た事が決して無駄にはならず、
この先の自分に間違いなく繋がっていくという、直感だけはある。
何かのたびに思い出されるストックになる。

・・・何言ってるのかよくわかんないなぁw自分でも。

自分の存在を忘れるくらい、
意識が、感覚が、舞台上に集中している瞬間が何度もあった。
会話のものすごい求心力で惹き込まれた感じ。
そこまでのめり込んでた自分に、ふと気づく瞬間もまたあるわけで、
その時は、のめり込んだ状態にあった自分が楽しくも、怖くもあったな。

床がギシギシと鳴る、古びた教室の中だけで話は展開。
その中に2人の刑事と、殺された人物に何かしら関わりがある男2人女1人、
そしてもう一人、幽霊のような存在の男1人。
刑事は男女3人を疑っているので、教室の中で尋問が始まる。

徐々に、本当に徐々に3人が隠し通す真相に迫っていくその様子・・・
ものすごい緊迫感があった。
舞台の上にいる人たちのそれぞれの感情が、
空間に渦巻いているのが見えた気がした。
だっから、惹き込まれてしまったんでしょーねぇ。

他のお客さんの息遣いや、ちょっとした動作の音まで、
「うるさい。」と感じてしまうほど、静かな空間。
その静かさがまた面白くって面白くって仕方がなかった。

「ウタコさん、ウタコさん♪」と思って観に行ったけどw、
小林勝也さんって・・・溜水石右衛門じゃないか!
前にチラシ見たとき「あ!」と思ったんだけど、また今日まで忘れてた。
溜水って野田秀樹の『贋作・罪と罰』初演のね。
めちゃくちゃ上手かったんだ、小林さんの溜水は。
実際に見れたわけじゃないけど、もう、宇梶さんとは比べ物にならねぇ。
いや、私、宇梶さん嫌いなわけじゃないけど。
でも、小林さんの溜水と比べちゃーねぇ。

溜水の話は置いといて・・・

今日は、小林さん、尋問して人の心の琴線に迫っていく
いやぁーな、ベテラン刑事役。
こういう言い方をしたらどうなるか全てお見通しのくせに、
わざとらしく、軽く、淡々と、人を追い詰めていく。
台詞量は一番!!
たまらないイヤラシイ演技でした。

出演者はみんな曲者揃いという風で、味があって面白かったけど、
特に民雄。この人一体何者だ??
あの肉体と動きは只者じゃない。

そして、ウタコさん。
声が好きだ、あと、抑揚の効いた台詞回しと目も好き。
久世さんに引き続き、やっぱりウタコさんも良い女優さんだと、
この身で実感できて嬉しい限り。(やっぱ月組良いわ~ww)
自分の心の中の隠したい部分が露呈してしまって、感情を抑えきれなくなる。
とか、そういったちょっと狂気じみた演技にも、ぞくぞくさせられた。
これからも気になる舞台に出演する時は、追っかけたい。
小劇場系ならね。
ちょっと前の『テネシーワルツ』みたいな、
明治座!とかそういう感じになるとキツイかな。(笑)
1回ぐらい行ってみても良いけどさ。

冒頭、教室の周りの空間に無造作に置かれたバケツ。
終盤になって、そのバケツの水を人間にぶっかけることで、
時間を殺人が行われた雨の日に飛ばすなんて演出、最高。
水飛沫の見た目の美しさといい、時間の吹っ飛び具合といい、
水をまず剣幸にぶっかけたという衝撃といい、
もう、まさに演劇的!!たまらなかったですw

全神経集中で見てしまったので、正直疲れた、私は。
疲れたから、もう1回見たいとは思わないけれど、
でも良い芝居だったと思う。
んや、良いとか悪いとかの次元じゃなく、
訴えてくる芝居だったなぁ。

あとは、これから今日感じた
暗い、光の見えない日本人がどこかで持っている感覚を、
この先どう自分が処理していくかだな。
とりあえず勉強しなきゃ。
世の中無駄が多すぎて、知らなきゃいけないのに、知らないことが多すぎる。


『KASANE』のパンフ、衝動買いしちゃいました。
(久世星佳出演作品。写真がカッコ可愛かったから、つい。)
ヅカファンってもろにバレるじゃんw
これこそ無駄?・・・いーや、私にとっては無駄じゃない、必須だw
鐘下辰男は気になる演劇人の一人になりました。

感想、面白がっていただけましたらクリックお願いします。
ランキングの上下を見るのが1つの楽しみですw

OGを追いかけよう!第三弾!

2006-10-23 12:16:55 | 演劇関連

今頃、90年代月組に、
ひいては90年代の宝塚に惚れた可哀想な私は(笑)、
退団後、現在舞台で女優として活躍するOGを追っかけてます。
結構面白いです、これ
普段だったら絶対見ない系統の舞台に興味持てるし。
良い機会をいただいてますw
どんなに良い舞台も、そしてどんなに悪い舞台も、
とにかく見たもん勝ち!の精神で毎日過ごしてます。
見りゃいいんです、見りゃね。
見なかったら何も言えませんから。

『小鹿物語』の真矢みきを入れるとすると、
今日で4人目。
でも小鹿は真矢さん見たくて見に行ったわけじゃーないんだな。
(基本的に生瀬&さんま目当て。)
結果的に見れて良かったけどねっ

で、で、で!ついに来ました!
ゆりちゃんのお師匠様でもある、

剣幸!!


おぉー

私は、ウタコさんのあったかさとキザった時のカッコ良さが好き

今日池袋で『わが闘争』見てきます。
劇場で貰ったチラシを見てて
『あ、この人、綺麗でカッコイイー』
と思って裏見たら、剣幸だった。
っていう、なんとも嘘みたいなキッカケで見てきます。
(チラシの写真ばっちりウタコさんなのに、パッと見た時点で気づかなかったw)

OG追っかけようシリーズ第三弾。

第一弾 久世星佳 『プライベート・ライヴズ』
第二弾 安寿ミラ 『田園に死す』
第三弾 剣幸 『わが闘争』

着々ですね。
いい感じにOGさんたちを見れてます。
やっぱりどの人も、舞台で映える

でも涼風真世を『マリーアントワネット』で見るべきなのか否か。
そこでちょっと迷う。
特に月組OG見たいんだけど、カナメさんはなぁ。
好きなんでけど“演技派”、というか、この人は“変身派”。
っていう感じがするのです。
(私は演技上手い人が好き。)
演技してるというより変身してますよ。
さすが、フェアリー。妖精。
ちょっと人間離れした雰囲気感じる人なのねw

天海祐希を舞台で見たい。
『阿修羅城の瞳』とか、生で見れてたら泣く!(笑)
泣かせてくれw!

そうそう、昨日は『南の哀愁』を見た。
(88年の月組公演かな。)
こ、これはさぁーまぁいいけどねぇ、
出会った瞬間恋に落ちて・・・って、展開早すぎ
それでもウタコさんはカッコよかったし、
ミミさんはどんどん綺麗になるし、
こういうものだと、割り切って見れば面白かったけど。

目に留まるのは、やけに目立つ位置に立たされる研2の天海祐希と、
南の島の雰囲気が似合うとは言えない久世星佳。
久世さんは好きだけど、久世さんの金髪は好きじゃない

あと、春風ひとみさんを始めとする、
主役を囲む人物の演技の上手さ。
大人な雰囲気漂う上級生達?
みーんな、演技上手いぞ?
ウタコさんのお父さん役の人とか、とにかくみんな上手い。

どうせ、池袋行くんだったら買い物も楽しもうかな
早く着くために、そろそろ準備始めるか。
黒のトレンチコートが欲しくて、欲しくて
試着していい感じだったら買っちゃいましょうね。
好きなお店ポイント5倍だし。
1万円かったら5万円分のポイント付くとか驚異的でしょ。
うん、驚異的だぜ。
今買うしかない、今!!(笑)


さ、お出かけの準備だ
またどーでも良い「誰も興味ねぇだろっ!」っていう宝塚話更新ですがw、
もし良かったら、クリックお願いいたします。


楽天家万歳。

2006-10-22 01:03:49 | 日常生活/ひとりごと

今日はさー野田地図『ロープ』の一般発売でしたねぇ。
それにまつわる嫌な嫌な出来事が午前中あったんだけど、
(とりあえず赤の他人にいきなり怒鳴られたw)
ゆりちゃんのミーマイ見て(←ここら辺がアホ全開。笑)、バイト行って、
帰ってきたらすっかり忘れられました

『仕事の間だけは嫌なこと全部忘れられるから。』

みたいな、失恋したOLの心境的なものが良くわかった。
私の場合、仕事の後もスッキリ爽快だけど。
楽天的なんだなぁ

結局ロッピー1番でも、初日も千秋楽も取れなくて、
家帰ってからPCで初日のA席取れるっていう・・・
つまり、ローソンには怒鳴られに行っただけっていう・・・
なんとも惨めな結果になりましたが、結果オーライ

とりあえず、今の時点では3公演分入手。
が、席がどれも微妙ですわ。
1回ぐらいかぶりつきで、近くで見たいなぁ。
あとは、色んな角度から見れれば。
座る位置にしても、視点にしても?

ナイロンの『ナイス・エイジ』も友達がDM先行で無事ゲット。
ナイス・エイジこれキャスト面白いよなぁ。
気になるのが立石涼子さんと、志賀廣太郎さん。
立石さんはあれ、ヒポリタ。(だっけ?)
あわれ彼女は娼婦』に出てた。
で、志賀さんは『恋ノチカラ』に出てきた、
やけに声が良いクレーマー、後にお得意様。
犬山さんがいないのは、寂しいけど、大倉君と峯村さん出るからね。
三宅っちは野田地図だし。


あ、今日のふるちんのゲスト、クドカンだ。
聞かなあかん。
ウーマンリブ!!
では、よろしかったらクリックお願いします。


仲間を増やす。

2006-10-21 02:18:38 | 演劇関連

90年代月組話題に興味がない人は、
この先読んでも無駄かと思われます。
興味ある人が読んでも面白いかなぁーわかんないけどw

最近、

久世星佳ファン、ひいてはヅカファンを増やそうキャンペーン開催中

「『CAN-CAN』→『バロンの末裔』の順に見て。
ちなみに久世さんはバロンが退団公演だから、
それを頭に入れて見るとより良い!」
と言葉を添えて、この2つのDVDを友達に貸してる。

でも、まだ1人目。

でも、その1人目の友達、まんまと久世姐の容姿・演技力に惹かれ、
正塚作品の宝塚っぽくないのに宝塚な魅力も存分に理解。
よし、じゃあ『グッドラック・ハリウッド』一緒に見に行こう

私みたいに『宝塚=ベルばら』みたいなイメージしか持ってない人が、
バロンを見ると、結構心地よい衝撃を受ける。
「こんな舞台もあるのかよ!?」って。
フツーに面白いよ。コレ
基本的に野田秀樹ファンの私が言うんだから、間違いない。(笑)
主役の久世さんは野田さんと事務所一緒だし。うん。

どんな理由だ。

『CAN-CAN』はスッキリ爽快な楽しい作品。
『バロンの末裔』は、じわじわと心に染みる作品。
トップお披露目公演を見せてから、退団公演を見てもらう。
宝塚っぽい作品を見せてから、宝塚っぽくない作品を見てもらう。
ギャップを生もう作戦。

これも、成功

にしても、この頃私自身がハマり過ぎて、落ち着きどころが見つからない。
なんで、この目で天海祐希、そして久世星佳の
去っていく姿を見れなかったんだろう。
ってな感じの微妙な悔しさが常に付き纏う。
理由は簡単。
“時代が合わなかったから。”
退団発表の衝撃も、サヨナラショーも、
今頃ファンになっちまった私には何もないんです
どうしようもない喪失感もない代わりに、気持ちの踏ん切りがつかない。
最後の舞台を、かみ締めるように見てみたかったな。
辞めていくことは悲しいだろうけど、
それ以上の大きい何かを舞台を見て感じられそうなんだもん。

ネットに点々としている、のんちゃんファンの退団公演観劇記録に共感して、
泣きそうに・・・いや、泣きます、私、最近。
『泣くなよ。恥ずかしすぎる。』と思いつつ、結局泣きます。
私もリアルタイムで一緒に泣きたかったんだい。

いつか、私をそこまでの状態に持ってってくれる
トップさん現れるかな。現れて~
久世星佳系の人が良いです。
天海祐希系も良いですが。
剣幸系でも可。
この3人が私を宝塚にハマらせたんだよね。
とりあえず、月組にそういうスターが現れてくれるのを心待ちにします。
月がいいです、月が・・・これは星だ。

じゃないと、宝塚からフェードアウトできなくない?
フェードアウトしたいのか、っていうと今はそうでもないけど。
フェードアウトしたくなるほど思い入れ強い状態ってのも、
せっかく宝塚見れるようになったんだから、一度体験しても良いかと。
何事も経験してみないと(笑)

過去に出会えなかったっていう、もどかしさがあるから、
せめて今は逃さないようにしよう。っていう想いが強くなるのかもな。


こんな話にお付き合いいただき、ありがとうございます。
お付き合いついでに、1クリックいかがですか?
なーんて、言ってみたりして。
そろそろ寝ますわ


10/20 津田沼

2006-10-21 00:42:50 | 舞台感想
2006年10月20日 The Shampoo Hat『津田沼』@ザ・スズナリ

作・演出:赤堀雅秋
出演:日比大介、児玉貴志、多門勝、野中隆光、福田暢秀、黒田大輔
   滝沢恵、赤堀雅秋

タイトルだけ見て、観劇を決めた舞台って初めてかもしれない。
『津田沼』って・・・
まぁ地元といっても差し支えない、
土地の名前がタイトルだなんて。(笑)
チラシのストーリー説明読んで、風景が浮かぶ。

「改札を出ると高校生の僕は迷わず丸井の店内を通過する道筋を選んだ・・・」
『あーあっち行くのねぇ~』
みたいな。

しかも偶然なことに、バイト先の料理長の友達が、
Shampoo Hatにいるらしい。
この偶然にも笑ってしまう。
Shampoo Hatの基本は千葉なんだろな。

そんなこんなで観劇決定。私は千葉が好きなんだ、結構。
Shampoo Hatもいずれ見てみたかったしね。

日常を切り取ったような展開が続くけれど、
ただそれだけかと言うと、そうじゃない。
いきなり時間が飛ぶ。
過去と現在を行き来する。
その感じがなんとも不思議で、ちょっと混乱。
でもその混乱が、演劇っぽいというか、魅力にも感じられる。

1時間40分、淡々とした場面が続いたけれど、
眠くはならなかった。
特別惹き付けられる訳でもなく、でも退屈状態になる訳でもなく、
淡々と続きが気になってくる。

“ららぽーと”とか“きたなら”とか、
千葉県民だったら思わず笑っちゃうフレーズもやっぱり出てきて、
そこは予想通り見に行って良かった。
舞台で地元ネタとか、なかなか味わえないし。
ちなみに“きたなら”は北習志野の略。
車は大体、習志野ナンバー。
小・中学生にとって“ららぽーと”は、
友達と行く、ちょっとしたお出かけの定番。
ららぽーとに行くと、都会にあるものが大抵買えてしまう。
だから千葉の子供が田舎臭いんだと、私は思ってる。
飯山満中も実在。

津田沼はまぁ千葉県の中じゃ、栄えてる部類に入る地域なのかなぁ。
居酒屋、PARCO、丸井、イオン、ゲーセン、パチンコ、カラオケ・・・
あんまり治安が良い場所じゃない。
よくわかんないけど、津田沼の駅周辺は、
「手相の勉強をしてるんです・・・」
って声掛けられること多い。
手相・・・か、今度見てもらおうかな。(やめとけw)

そんな津田沼の雰囲気を舞台から感じられた。

正直「面白かった!」とも言い切れないけど、
「つまらなかった。」とも言い切れない。
作ってる側も、そこに着地点を見定めて作ってるんじゃないかな。
笑かそうとか、感動させようとか、怖がらせようとかそういうんじゃなく。

“淡々”という言葉がなんだかすごく似合う舞台でした。


一人で観劇予定だったのが、今日は突如二人に。
学校帰りの電車の中で、話し盛り上がって、一緒に見に行くことに決定。
当日券が楽に買えるって良いなぁー(ロープもそんな感じにならないかなぁ)
淡い希望を抱きつつ、明日、とりあえず頑張ってみます。

少しでも楽しんでいただけましたら、クリックお願いします!


Weeklyぴあを買う。

2006-10-20 00:43:42 | 演劇関連
なんでWeeklyぴあを買うかって、野田秀樹のインタビューが載ってるから。
野田さんのインタビューは面白い。
聞き手次第で、野田さんのテンションが違うのがわかる気がするんだよね。

今回のインタビューは

インタビュアーさんが、ちゃんと野田さんの作品を見てるんだろーなぁ。
きっと遊眠社時代から見てる人じゃないかな。
ちゃんと見てない人が聞くと、
適当に答えてるっぽい空気が文面から漂う。
そこも面白い。(笑)
「今回の作品のテーマは?」
とか、聞いちゃったら終わりだろうなw


さ、マニキュア落としつつ『ハードボイルド・エッグ』見て寝よ。
もう3、4回は見てるかな。←アホw
中盤の歌が本当に良いなぁ
聞いてると涙が出るほど切ない気分に。

面白がっていただけましたら、クリックお願いします


95年 月組 ハードボイルド・エッグ

2006-10-18 13:55:12 | 演劇関連

届いたっ
祖母に録画を頼んでおいた
95年の月組公演『ハードボイルド・エッグ』。

作・演出は正塚晴彦

私も最近知ったことだけれど、
宝塚って座付き作・演出家さんで、それぞれの公演持ち回ってるらしい。

なんでまた、この人の舞台は私好みなんだよ・・・
バロンの末裔』といい、『BOXMAN』といい・・・

(私が見た3作品では)派手さはないんだけど、
でも、人の感情の流れに無理がないんだもん。
それが一番大切よ
少なくとも、私にとってはね。

まず、どこが良かったかなぁ~
主人公のアレックスが、架空の人物サイモン・エメットに心の中で、
語りかけ続けるっていう、その構図がまず好き。
「弱点その2、女の涙」
とか(違ったっけな?)そんな心の声も
『うわっ!王道来たぁぁ。』とか思いつつ、楽しめる。
王道展開が来ても、楽しめちゃうのがタカラヅカの強さかも。
「クサイ。」と辟易する前に「ヅカだからしょうがないか。」と許せちゃう

「男らしさは女々しさを知ることから始まる」だっけな?
そんな、台詞にもやられたよ、私は。

ハードボイルドに生きたいのに、なかなか上手く生きられない。
そんな自分を情けなく思う男。
それを見つめ続ける女。

“男”と“女”を書くのが上手くないかい?正塚さん。

気持ちのすれ違い、とか、そこからもう一歩先に進んだ絆、とか、
そういうのが見えてくるんだよなぁ。

あとねぇ~(←久しぶりに新しいヅカビデオ見れたからウキウキしてる。笑)
ジョージ。久世さんのジョージ。
アレックスに娘が死んだことを知られた。
と悟った時の、表情の変化。
最初、明るい表情してたのが、ふっと曇ってくるんだわ。
たまんないね。こんな演技されたらさ。
病院で、シンディを説き伏せる演技もさすが。
出番は多くないけど、トレンチコートがお似合いで、
それを拝めただけでも嬉しゅうございます(笑)

ジョージ、風花ちゃんのシンディとは、
ちょっとあだち充の『じんべい』入るんじゃないかなぁ。
と思わせる雰囲気も、好き。
血の繋がらない親子の恋愛ね。
(親子愛なのか、恋愛なのか、っていう微妙なラインが良いんだな。)
松たか子と、田村正和がドラマでやってたよね。
見てないけど。
見てないのか。
漫画は読んでます。
その微妙なラインを、観る側が汲み取るっていう作業が好きなんです。

あと、汐風幸ちゃん(もう愛情込めて“ちゃん”呼ばわり。許してw)のマシュー。
お金でチンピラ雇って、ローズマリーの気を引こうとする、
とんでもないお坊ちゃんなんだけど、最後に
「無事でよかった・・・」
って台詞があるおかげで、憎めない愛すべきキャラになるのね。
やり方は間違ってたけどローズマリーのこと本気で好きだったんだ。
ってことがわかるから。
この辺も、上手いなぁーとしみじみ。
幸ちゃんは、家柄も関係してるのかなんなのか、
憎めないお坊ちゃま役が多いなぁー。好きだな。

あと、あとはね(まだまだ語り足りないぜ!笑)
「この街で暮らして~♪」どうのこうのっていう歌場面。
街があって、その街にバーがあって、そこで人と人との交流があって、
でもお互い深くは関わりあうことはなく、それぞれの人生を生きていて・・・
っていうその哀愁と切なさ、
だからと言ってお互い無関心な訳じゃなく、
距離感保って触れ合ってる人と人との繋がりの暖かさ・・・
人生と人生がクロスするのが見える名場面じゃないの?これは。

ゆりちゃんのアレックスも良かった。
キラキラ衣装着なくても、十分キラキラ
思い通りに進まないもどかしさからくるイライラ、
それゆえローズマリーに八つ当たり。
でも、やっぱりローズマリーが好きなんだけど。
っていう、一見女々しい男らしさ。
「女々しさを知ることから男らしさは始まる」んでしょ?w
良い、良い。
あと、シドニー(真琴つばさ)と酔っ払いながら歌う場面。
 男はいつまでも夢追って輝いていたいのさぁ~♪
 束縛なんてされたくないのさぁ~♪
みたいな、そんな歌詞。これも宝塚の男役っぽくて良しw
っていうか、この辺りが正塚晴彦自身の理想だと受け取らせていただきました。(笑)

麻乃佳世のローズマリーも文句なしに可愛い。
正塚先生の女性像が見えてくるよう。(笑)
男性像も見えてくるんだけどね。
どこか現実的で、だからこそ強い。

その女の現実的な部分を受け止めて、尚且つ夢を追うんだってことを
「ちゃんと仕事見つけるよ。でも小説も諦めない。俺は書き続ける。」
というような内容の台詞をアレックスに言わせて表したのは、また上手い。
二人で生きてくために、仕事を見つけるんですw

・・・・・・あ、わかった!
書いてて気がついた!
正塚先生の作品、あだち充的なんだ。
私、あだち充の漫画に一時期ものすっごいハマってまして。(ほぼ全て持ってる。)
あだち充の漫画の何が好きかって、“間”に感情があること。
言葉少なくとも表情とか、その時の状況で、
それぞれの気持ちが痛いほど伝わってくる。
ただ見つめあう、とかそれだけなのに、
言葉で気持ちを語るよりも強く、観る側に伝わってくる場合が多々ある。
空気に感情がこもるのね。
で、私はその方が感動するんだ。
本当の気持ちなんて、そんなに上手く言葉に表せるようなもんじゃないしね。
微妙なんだよ、微妙。
その微妙さを感じたい。

これは、私的に大発見だ~
あだち充の漫画から野球を引いて、
ハードボイルド強くしたら、正塚晴彦になる。
(いや、ならないか。笑)
でも、まさしくそんな感じだぞ
だって、同じだったもん、『H2』読んでるときの感覚と、
さっき『ハードボイルド・エッグ』見てたときの感覚。

ストレートな感情をバーンとぶつける様な舞台も爽快で好きだけど、
迷ったり、悩んだりして、そこから出てくる感情を見せる舞台っていうのも、魅力的。

あっ!これを忘れちゃいけねぇ。
夏河ゆらさんの妖怪ダンス!!(失礼な。笑)
やっと見れたぁ・・・
ゆらさん出てきて、どこで妖怪踊りを見せるのかと心待ちにしていた私。
退団公演2回も見てんのに、見た時には全然知らなかった、ゆらさん。
今もやっぱり知らないままだけど、
でも私が好きな時代の月組にいた人なんだよね。
(だって『川霧の橋』とか出てるんだもん。トップがウタコさんじゃん、まだ。)
もっとちゃんと見て、最後の舞台に立つゆらさんを心に留めて置きたかったなぁ。
ってことで、ちょっと切ない気持ちになりました。
ゆらさんが踊るパーティーの場面は、ゆらさんの踊りばっかり気になって、
アレックス達の話が耳に入ってこなかったよ。
全く、迷惑な・・・w

とにかく私としては、
正塚晴彦=あだち充論
ものすっごい、スッキリ


今、他に見たい作品は久世星佳主演の『銀ちゃんの恋』。
どーにかして、いずれ手に入れよう
つかこうへい見たことないけど、つかこうへいを宝塚で、なんてチャレンジャー。
しかも傑作らしいので、気になりまくり。
あとは、『BULFF』と『WANTED』ですかね。
とにかく久世星佳主演作は見たい。・・・ビデオ化されてんのかな。

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手帳自慢。

2006-10-17 22:48:25 | 日常生活/ひとりごと

変な夢を見た

もの凄い睡魔に襲われて、私は自分の部屋の布団で寝てる。

そこに母「ご飯できたわよ~!」

眠いけど、お腹も減ってるからガンバって起きる。
で、リビングでご飯食べる。
でも何を思ったか、食事の途中で部屋に戻ってまた爆睡。
『ご飯食べなきゃぁ・・・』
と思って、またガンバって起きる。

眠いのに食べたいらしい。

リビングでご飯食べる。
が、戻って爆睡。
これを2、3回繰り返した。

そんな夢。

どれだけ眠くて、どれだけ腹減ってんだよ。

夢なのか現実なのかよくわからなくなったよ

今日は、学校も休みで、何も予定がない一日なのでヒマ。
こういう時、今はヅカビデオで暇を潰すのが定番化。
そんな定番が私に訪れるなんて、夢にも思わなかった。

既に『CAN-CAN』を見て、今『レインボー・シャワー』。
レインボー~は、剣幸トップ時代のショー。
月組生、なんかみんな髪の毛金髪なんだけど。
ゆりちゃんの金髪は似合わないなぁ。久世さんも微妙。
ウタコさんは、髷か金髪しか見たことないので、違和感なし。
(今度23日は生ウタコさん見てきます!OGを追いかけようシリーズ第三弾決行!)

にしても、久世さんのダンスはどーも変だ
腰が浮ついてるっていうか、なんというか。
癖があるから、最近、遠目から撮られた映像見ても、
どこに久世さんがいるか大体わかるようになってきた。
私は、その浮ついてる感すら好きになってきてるし。

ホント、この辺の時代の月組、大好きだなぁー
他も見たら同じくらい楽しいのかもしれないけど、見る気が起きない。

と、いった感じでワタクシ宝塚、宝塚してますが、
私の舞台好きの基本は野田秀樹だと、
学習院での講演会に行って実感しました。
野田さんの頭の中、一体どうなってるんでしょう。

ヒマなんでビデオ見ながら、いらない洋服捨ててみたり、
手帳カスタマイズしてみたり、なんか色々してます。
手帳は、さらに蜷川実花し様になりました
(表)(裏)
うわぁっっーすっごい可愛い
自画自賛するよ、私は。
自分で色々手を加えるから余計に可愛らしい。
愛着沸きまくり。

中身も、紙貼りまくってマニアックさUP。

(左)『プライベート・ライヴズ』見に行った日のページ
(右)雑誌切り取って張ってみたページ

大雑把なところ、本気で大雑把なくせに
細かいところ気にする性格な私は、字も細かく、
自分の思った事とか書きまくりなんで、もはや誰にも見せられない。
もし、不慮の事故かなんかで、突然私が死んで、
これを親に読まれると思うと、死んでも死に切れないんじゃないか。
そのくらい密度の濃い手帳。

手帳自慢終了。

ちなみに私愛用の手帳はダーリンこと糸井重里さんとこの
ほぼ日手帳”でした。
誰か他にも愛用者さんいないかぁ~


ブログ書きと同時進行で見ていた
『レインボー・シャワー』は早々と見終えて、次『ル・ポァゾン』入りました。
『ル・ポァゾン』はとにかくお気に入りですね。
退屈なシーンがないショーかもしれない。
どのシーンも良いんだわ~

ほぼ日が好きな方、またはル・ポァゾン好きな方、
そうでない方も良かったらクリックお願いします!


10/16 獅童流 森の石松

2006-10-16 23:18:13 | 舞台感想
2006年10月16日『獅童流 森の石松』@新橋演舞場

脚本:サタケミキオ
演出:本木克英
出演:中村獅童/高岡早紀/橋本じゅん/深沢敦/八十田勇一
   笹野高史/長谷川朝晴/西牟田恵/角替和枝/高橋和也
   ベンガル/吉田日出子/他


『森の石松』楽しかった!って方はこの先、読まないでください。



















私今日、ライブ見に行ったんじゃなくって、芝居見にいったんだよねー
芝居そのものより、最後のカーテンコールめいた
ミニライブのが、面白いってどうなのよ?

正直ダメでしょ。

逆なら良いよ。
ライブがメインで、その中で小芝居やるならさ。
そりゃ、楽しいもん。

それに、中村獅童の自虐ネタも笑えない。笑えないどころか不快。
「お酒は飲まないようにしないと!」
「最近迷惑かけてるんだからー」などなど。
そんな自虐はいらないから、展開や演技で魅せて笑わせてほしいなぁ。
しかも、その自虐ネタが一番お客さんの反応が良いんだ、これが。
またそこに、げんなり。

少なくとも私は、最近の騒動に関係なく、
『ただ中村獅童を見よう!』と思って、劇場に足を運んだんだよ?
それなのにさぁ~ま、いいけどねー

森の石松さんは、お馬鹿なんだけど義理人情に厚い、愛すべき人物。
らしいですが、そんな風には見えませんでした。
弱々しいチンピラ。
獅童さんの声は、ガラガラで台詞も聞き取りづらかった。
ただ与えられた台詞を叫んでるだけ、という風で、なんの上手さも感じなかった。

高岡早紀さんは、高岡早紀である必要があるのか?
と疑問が浮かぶ役柄でなんだか物足りない。
松尾スズキの『キレイ』見たときは、華を感じたのに・・・もったいない。

石松は最初、高岡さん演じるお文を
「お文ちゃん、お文ちゃん」と呼んでます。
始めにお文のほうから「お文って呼んで」と頼まれるんですが、
照れて拒否するんです。
その1度拒否したという過程を経て、二人の仲が親密になってきてやっと
「お文」
と、呼び捨てで呼ぶようになるんですね。
初めて呼び捨てる場面、結構見せ場だと思って見てました。

が!

ホントに、ラストのラスト!お文が刀で切られ、それに駆け寄る石松・・・

「お文ちゃん!お文ちゃん!!」

って、えぇー。
また“ちゃん”付けに戻るのか。
全くもってこれには納得いきませんでした。
名前の呼び方でしか、二人の親密さを感じ取る部分がなかったのに、
最後にその要も崩されちゃって。

じゅんさんの相変わらずなコミカル演技。
西牟田さんのどす効いた台詞回し。
この辺があったから、見ていられたって感じ。

そうそう、あと笹野さんと吉田日出子さん。
一緒に見た友達と
「カッコイイよね~ああいう歳のとり方したい!」
と、終演後話しましたね。
力まず、かといって手も抜かず、
人生楽しんでる感じがするカッコイイ大人です、2人とも。憧れだな。

新橋演舞場2連続ガッカリ。
(前は『魔界転生』。)
ガッカリさせて、ガッカリさせて、
『朧の森に棲む鬼』でガツーーンとするもくろみか?

やめてよね、そんなの。


中途半端に新感線チックな舞台が、一番嫌いかも私。
中途半端だったら、本当に学芸会にしかならないような気がする。


積極的に似ている。

2006-10-16 13:50:01 | 演劇関連

宝塚気になってきて、辿り着いた場所、ENAK
一演劇好きとしても、面白い記事結構あるから良く見てます。

で、当然、STAGE GRAPHも見るじゃない。
愛するには短すぎる

安蘭けい・・・剣幸に似てる。

そういえば、「○○はウタコさんに似てる。」という話を、
どっかで見聞きしたけど、その○○って、安蘭けいのことか

あーもう、絶対そう。
8ページ目の、白ジャケ写真とか、そっくり!
びっくりしたよ、あたしゃ。

変な楽しみ方だけど、ウタコさん現役を見れなかった私としては、
似てると言われる安蘭けいさん見れるのが、楽しみ。
ごめんよ、安蘭さん。
ちなみにウタコさん退団時、私4歳だぜ。
もし見れても記憶ないねー。

そう、ちょっと前に借りた『宝塚風雲録~月組・星組編~』に続き、
せっかくだからと花組・雪組編も借りてみたんだけど、
貴城けいの個人評のところで、著者の石井さんも
「安蘭けいは剣幸に積極的に似ているけど、貴城も消極的に似ており・・・」
とか、書いてらっしゃる。

似る似ないは、積極性が関係するのか。と、
ちょっと笑う。

にしても、花組・雪組編なのに、
それでもやっぱり天海祐希を引き合いに出して、責める、この人は。
そして、ポツポツと細かく久世星佳を褒める。
言わんとしていることは、ちょっとづつわかるようになってきたけど、
わかってきたからこそ、また不愉快度上昇!

じゃあ読むな!

って思うけど、読んじゃうんだよなぁー
90年代の宝塚に詳しくなりたいっていう、向上心が強いからか。(笑)

あーあー早く、『演出家と語る#12 正塚晴彦・大橋泰弘・久世星佳』
と、『ハードボイルド・エッグ』が見たい。
祖母に録画頼んでおいたのが、近々届く予定なのさ。


クリック、よろしくお願いします!

あと、最後に堤真一情報。
読売新聞10月13日夕刊、写真付きのインタビュー記事掲載されてます。
捨てないようにご注意を!
地下鉄に乗っての白黒宣伝写真もありで、盛りだくさんだわ。