ｃｏｓｍｏｓ

 

コスモスを

宇宙と教えし

君が逝き

窓を開け放し

星を部屋に入れ込む

樹雨

幼き日

雨の小人と

詠んでみた

今樹雨と知る

葉に光る雨

 

 

 

 

あなたの心を旅する

 

 

 

ムラサキケマン

 

 

 

そっと手を

出したとたんに

飛び散る

手りゅう弾のように

生きるため

 

オオルリ

 

地球の

蒼色を全部集めきって

色のない空

色のない海

 

 

昨日雪の消えたプランターを見に行ったら

カエルが真黒く伸びていた・・・

「なぜ冬眠しなかんだろう…」ちょっとつついたら

子供のように背伸びした・・・・

冬眠し忘れた・・・？

小さな植木鉢に埋めてあげた・・・

寒かろうとタオルでくるんで・・・

「かあちゃんて　そういうの好きだよな・・・」

そういうのって・・・

子供じゃあるまいしカタツムリとか・・・・

「孫がいないから自分でやるんだよ・・・」

 

 

春の夕日

 

山間地

三時を過ぎれば

陽が沈む

夕焼けの色を

十五で知る

 

 

新宿の

隣家とくっつくアパートの

いつ朝は来るのかという

田舎の妹