待ち焦がれた春

春はあけぼの。
やうやう白くなりゆく、山ぎは少しあかりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。
枕草子の冒頭である。

まったく春はあけぼのが良い。
徐々に白くなっていく山際が少し明るくなって、紫がかった雲が細くたなびいている。
その景色がいいのだ。

若いころ暗記した枕草子が浮かぶ景色である。
2日程めっきり春の陽気になってきた。
5時半ミラーレンズを担いで散歩に向かう。

500mmなれど非常に軽い。
カメラを入れても１kg程度である。
暖かいといってもまだ霜柱が立つ陽気である。



6時半過ぎには陽も高くなりウォーキングロードを散策する人も多くなる。
桜の枝に2羽のカワセミ。
桜の花はまだかいな。
...なんて言っていそうである。



葦原にノビタキ。
もう夏鳥の季節である。
ツバメも上空を素早く飛んでいる。

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過ごしやすいいい季節になったものだ。
初雪が降ってから春を待ち焦がれて５か月。
ようやく信州にも春の足音が鳴り響いて来た。