『汗うつしの儀』に関する現代的一考察

リクエストに応えてみました。
『リーマンはつらいよ』を読んでから読んでくだされ

紀元前数千年、この国は暴力が支配する力の世界だった。
男達は名誉と愛する者達を守るために命をかけて闘っていた。
強いものが弱いものを従え、集団を形成していく。
その過程の中で、主と従の関係が出来上がる。

主は従に対して忠誠を求め、その証として足の裏を三日三晩合わせたまま眠るという
『足裏ぺったん肉球が付いてたら気持ちいいなの儀』が執り行なわれていた。

時代は流れ、『足裏ぺったん肉球が付いてたら気持ちいいなの儀』は簡素化されていく。
その裏には足裏に体毛がびっしりと生えた種族（ボーボー族）の発生がある。

ある時ボーボー族の一人を家来にしたツルツル族の領主が、『足裏ぺったん肉球が
付いてたら気持ちいいなの儀』を行なったところ、くすぐったくて三日三晩笑い続け、
腹筋断裂症になったという史実が残されている。

後に大陸から渡って来たイエローキャブ族（通称ボイン族）が儀礼を行なう神官となる
頃から、家来が主人に忠誠を誓うために体内から流れ出るものをうつすという神事が
行なわれるようになった。

これが『汗うつし』の始まりである。
神官を介することで、神聖化されうるこの儀式はその手順も厳格に定められていた。

１．主人がボイン族の女神官の胸に顔を埋め汗を流す
　　ブルブルッで一呼吸おき、プルンプルンでお互いに礼
　（この時の汗が多ければ多いほど主人の愛が強いと言われた）　

２．女神官が家来の前に立ち「チップチョダイネ」と呪文を唱える

３．家来がボイン族の女神官の胸に顔を埋める
　　ブルブルブルッで一呼吸おき、プルンプルルンでお互いに目礼
　（この後家来は顔についた主人の汗を三日間拭いてはならない）

縄文時代末期、この儀式はボイン族の衰退により行なわれなくなった。

さて、この中に真実はあるのか！