日本人の日本語能力

日本語能力ってどれくらいあればいいんだろうね。
先日あるテレビ番組で「言葉は生き物だからどんどん変わっていって当たり前」といっていた。
確かにそうだよね。新語、造語がどんどん生まれていって多くの人が使うようになれば辞書に載ったりしてその後も使われ続けていく。

「日本語力」低下 4年制私大、国立さえ… 「留学生以下」お寒い大学生 (産経新聞) - goo ニュース

大学生に能力テストをしてみて結果が悪いとこの記事は嘆いているよう。
そして日本語能力が低下した理由に「少子化のため、自己推薦など試験が必要ない入学や全員入学・定員割れが増加したことが日本語力の低下を招いている」なんて私からしてみればバカバカしいことをお偉い先生が言っている。
言葉って言うのは、大学受験なんかの勉強やドリルばかりで見につけるものじゃないと思うよ。両親や祖父母達が話している言葉や名作を読んだり、新聞に目を通すことで徐々に身についていくものでしょ。少子化が理由だなんてちょっと筋違いじゃない?

でもって、大学が学生に漢字の書き取りなんかのドリルをやらせたら成績が上がっただって。当然な結果をさも大きな発見のように発言するなんて読んでいる私が情けなくなってしまった。
私達が美しいと思っていた日本語や当然使っていた単語がしだいに若い人たちに正しく伝わっていっていないことは悲しいけれど、無理やりドリルで植えつけても自然な会話で学生達が使うとは思えないんだよね。

今の中高大学生が大人たちに言葉試験をしてみたらきっと答えられない単語やら絵文字がいっぱい出てくるはず。今日では絵文字や短縮言葉もどんどん私達の生活や会話に取り入れられているのだから。
片方の立場だけで行われた言葉の試験なんて言葉の能力試験としてはちょっと不十分じゃないのかな。留学生の方々は古い日本語をいっぱい覚えてしゃべってみてもそのうち日本の大学生とは意思疎通できないってことになるよね。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )