表題の通りであります。
あっしはイコライザー(EQ)の処理がへったくそです。下手っぴっぴです。
処理もなにもあったもんじゃネェ。
何で下手っぴか? それぁーEQの心を理解してネェからでヤス。
EQでGoogle先生に相談するとイコライザーよりも先に「心の知能指数」の説明が出ました。
心の知能指数、
「心の知能とは自己や他者の感情を知覚し、また自分の感情をコントロールする知能をさす」
…だそうです。
さしずめ あっしにはイコライザー(EQ)の能力を理解し、
またイコライザー(EQ)をコントロールする能力がおっぺけぺー だと言いたいのでしょう。
そうですよ、
なんとなーく人がこうした方が良いああした方が良い、と教えてくれる内容をあれこれ見聞きしてきたものの、
いまいち根幹にストンと理解がハマってくれないのは、自分なりのEQへの接し方がおざなりだったから。
なんとなく言われたことやって、
ヘタになんとなくちょっと効果っぽいもの感じちゃって、
なんとなーく に なんとなーくを重ねてきた結果、
理想的な曲を作れるようになるという目的の前に 見えない障壁を生み出し 道を阻んでいたのですヨ!
反省。いや反省だけならなんとやら。
ちゃんと向き合わにゃならねぇ、ってことでここ何日かEQについて色々調べたり考えてみました。
EQをちゃんと扱えるようになるために。
(やっとここから本題)
EQで周波数に変化を加える際に、念頭においてみる一つの考え方として、
倍音(←ハーモニックオーバートーンの記事以来の言葉?まったくまったくお久しブリーフ)。
例えば基音となる音が440Hz(A、ラの音)だとすると、
第2倍音は基音の2倍になるので880Hz。
第3倍音は基音の3倍になるので1320Hz。
第4倍音は基音の4倍になるので1760Hz。
倍音は倍 数 が上がれば上がるほど聞き取りにくく、周波数の波も小さくなっていくので、
多くの人の耳にはそこまでハッキリと聞き取れるということはあまりなさげ。
(というか同時に鳴ってるうちにその音に浸るタイミングも過ぎちゃってるんじゃないかと…)
これ、Hzで表すと「あぁヤダ〜数字とかきらーい」と数字アレルギー起こす人もあるかもしれないので、←自分
親しみやすいドレミで表すと↓こんな感じ。
第2倍音はオクターブ上の ラ(12半音上の音でA4)
第3倍音はオクターブ上の ミ(ほぼ19半音上の音でE5。1オクターブと完全5度とも)
第4倍音は2オクターブ上の ラ(24半音上の音でA5)
鍵盤見ながらだと分かりやすいので↓こんな感じです。

(ここでは例えで440Hzのラ音を挙げましたけど、
他の音でも各音の周波数(Hz)の倍数で倍々…としていけば良いので、
ド(C3)だったら第2、3、4倍音はそれぞれド(C4)、ソ(G4)、ド(C5)になります。
ド(C3)の場合の倍音列はwikipediaでどうぞ)
第4倍音ぐらいまではキレイに響く協和音(と言うと語弊がありますが)が重なって鳴っているのですが、
その後は次第にすこーしズレてくる音が鳴り重なるそうです。
例えば、
今度はラの音じゃなくて、さらに分かりやすいドの音を例に、
左手で基音のド~、と鍵盤鳴らしながら
ド〜、ソ〜、ド〜♪と同時に鍵盤3つ抑えると特に違和感ない方が多いでしょうが、
そこに更に第5、第6倍音の(2oct上の長3度上の)ミ、(2octと完全5度上の)ソ〜
(この時点で両手足らず足とかアゴとか使って弾きます…冗談です)
更に更に第7、第8の(2octと短7度上の)シ♭、(3oct上の)ド、
第9倍音の(3octと長2度上の)レ♯〜
っとなんとなく音がじわじわ濁っていく感じになるんですと(実際には高い倍音感知するには
相当大きな音出さないといけないらしいし、そこまではっきり聞き取れる耳なんて持っていやしませんぜ)。
…と面白いから余計なこと書いちゃいましたけど、
EQってこの倍音構成を理解して取り扱うと たぶん良いことあるんじゃない?
という勘(勘かよ!)
だってねぇ、人の声もそうですけど、楽器もそれぞれその楽器の音に特徴あって、
その特徴ってのがまず音なんだし だいたいある程度には倍音含んでいて、
どのぐらい倍音が強いか、とかにも違いがあるんでしょう(ちなみにこの「音響的にある音の音色を特徴づけ、
音色の異なる他の音から区別させる周波数成分 by コトバンク」のことをフォルマントといいます。
ピアノのフォルマント、とかバイオリンのとか、誰々さん声のフォルマント、みたいな)、
ってことはですよ、
響かせたらキレイに聞こえる倍音とか、反対に
響かせたら濁って聞こえる倍音ってのもあるわけで、
言っちゃえば、倍音いじらなければ清濁併せ持った元の豊かな音なわけで、
基本はこの3つのバランスをどうこうしましょう、っていうのがEQとの付き合い方になるってことなのではないでしょーか?
…と頭でっかちの(まだ試してみていない)私は思うのです。
ということで、
ここでEQを使う際にスペクトラムアナライザーで周波数分布を確認しながら
この倍数に当たる各ポイントをQで持ち上げてみたらどう変化するのか。
またはQでカットもしくは弱めててみたらどう変わるのか。
これが身につければ、今後自分のEQ扱いの地盤がしっかりするんじゃないかと。
今更なんですけどサ、
DTMって、作曲だけで終わっても全然構わないのだけど、
実際には作曲(所謂、譜面書いて音の大きさ指定して)だけではなくて、
音の鳴り方、響き方に取り組むことも立派に作曲なわけだよなぁ。
“「なるたけあらゆる環境にいる聴取者」に作品が届く、というところまで考慮した作曲者”っていうのになりたい、
と思うのであれば、学ぼうと、学べるものは本当に沢山ある、というよりあり過ぎなくらい。
どえらいセカイですわ。
どえらいセカイですよ。
おまけ
おフランスには「スペクトル学派」もしくは「スペクトル(スペクトラル)音楽」という現代音楽扱いの
倍音構成をスペクトル解析したり、理論的に倍音を合成する作曲方法をとる人たちがいらっしゃるのだそうで。
参考になる曲とかがあんまりないようなのですけど、どうやらこれはスペクトル音楽らしいというのを1曲。
Tristan Murail - Désintégrations (1982-83)
なんかあれ…昔の邦画とかでこういう曲流れてるのよくあった気がする的な…
とおもったら1982年の作品だっつーんだし、あながち間違ってないのかも。
すごく久しぶりにこういう曲聞きました。タイトルはおフランス語で「崩壊」だそうです。
もうひとつ、どちらかといえば最近の人の方が聞きやすいかも的な曲
Iannis Xenakis - Voyage Absolu des Unari vers Andomede (1989)
ついでに、スペクトル学派の人ってわけではないけど、
2つ目の曲(なのか?)みたいな音が作れるアプリで「Virtual ANS」というのがあるんですけど(たぶん今は有料)、
思いのほか色々なことができる面白いアプリなので、ちょっとおすすめ。
ちなみに「SunVox」の人が作ったアプリです(ロシア)。
最後にどうでもいい疑問。
声のモノマネタレントさんたちの真似声っのフォルマントって、
真似元(っていうか本物)の声のフォルマントと違いってどのくらい出てるんだろう…
あと、おとなしい声質の人でも「(あ、なんだかイラついてる?)」とか感じる時の声ってなんか特徴的な周波数の変動とかしてるのかなぁ…
あ、あれか? ペッパーみたいなロボットは人間とのやりとりで人の声の周波数とか認識していたりするのか…?
気になる気になる…
あっしはイコライザー(EQ)の処理がへったくそです。下手っぴっぴです。
処理もなにもあったもんじゃネェ。
何で下手っぴか? それぁーEQの心を理解してネェからでヤス。
EQでGoogle先生に相談するとイコライザーよりも先に「心の知能指数」の説明が出ました。
心の知能指数、
「心の知能とは自己や他者の感情を知覚し、また自分の感情をコントロールする知能をさす」
…だそうです。
さしずめ あっしにはイコライザー(EQ)の能力を理解し、
またイコライザー(EQ)をコントロールする能力がおっぺけぺー だと言いたいのでしょう。
そうですよ、
なんとなーく人がこうした方が良いああした方が良い、と教えてくれる内容をあれこれ見聞きしてきたものの、
いまいち根幹にストンと理解がハマってくれないのは、自分なりのEQへの接し方がおざなりだったから。
なんとなく言われたことやって、
ヘタになんとなくちょっと効果っぽいもの感じちゃって、
なんとなーく に なんとなーくを重ねてきた結果、
理想的な曲を作れるようになるという目的の前に 見えない障壁を生み出し 道を阻んでいたのですヨ!
反省。いや反省だけならなんとやら。
ちゃんと向き合わにゃならねぇ、ってことでここ何日かEQについて色々調べたり考えてみました。
EQをちゃんと扱えるようになるために。
(やっとここから本題)
EQで周波数に変化を加える際に、念頭においてみる一つの考え方として、
倍音(←ハーモニックオーバートーンの記事以来の言葉?まったくまったくお久しブリーフ)。
例えば基音となる音が440Hz(A、ラの音)だとすると、
第2倍音は基音の2倍になるので880Hz。
第3倍音は基音の3倍になるので1320Hz。
第4倍音は基音の4倍になるので1760Hz。
倍音は倍 数 が上がれば上がるほど聞き取りにくく、周波数の波も小さくなっていくので、
多くの人の耳にはそこまでハッキリと聞き取れるということはあまりなさげ。
(というか同時に鳴ってるうちにその音に浸るタイミングも過ぎちゃってるんじゃないかと…)
これ、Hzで表すと「あぁヤダ〜数字とかきらーい」と数字アレルギー起こす人もあるかもしれないので、←自分
親しみやすいドレミで表すと↓こんな感じ。
第2倍音はオクターブ上の ラ(12半音上の音でA4)
第3倍音はオクターブ上の ミ(ほぼ19半音上の音でE5。1オクターブと完全5度とも)
第4倍音は2オクターブ上の ラ(24半音上の音でA5)
鍵盤見ながらだと分かりやすいので↓こんな感じです。

(ここでは例えで440Hzのラ音を挙げましたけど、
他の音でも各音の周波数(Hz)の倍数で倍々…としていけば良いので、
ド(C3)だったら第2、3、4倍音はそれぞれド(C4)、ソ(G4)、ド(C5)になります。
ド(C3)の場合の倍音列はwikipediaでどうぞ)
第4倍音ぐらいまではキレイに響く協和音(と言うと語弊がありますが)が重なって鳴っているのですが、
その後は次第にすこーしズレてくる音が鳴り重なるそうです。
例えば、
今度はラの音じゃなくて、さらに分かりやすいドの音を例に、
左手で基音のド~、と鍵盤鳴らしながら
ド〜、ソ〜、ド〜♪と同時に鍵盤3つ抑えると特に違和感ない方が多いでしょうが、
そこに更に第5、第6倍音の(2oct上の長3度上の)ミ、(2octと完全5度上の)ソ〜
(この時点で両手足らず足とかアゴとか使って弾きます…冗談です)
更に更に第7、第8の(2octと短7度上の)シ♭、(3oct上の)ド、
第9倍音の(3octと長2度上の)レ♯〜
っとなんとなく音がじわじわ濁っていく感じになるんですと(実際には高い倍音感知するには
相当大きな音出さないといけないらしいし、そこまではっきり聞き取れる耳なんて持っていやしませんぜ)。
…と面白いから余計なこと書いちゃいましたけど、
EQってこの倍音構成を理解して取り扱うと たぶん良いことあるんじゃない?
という勘(勘かよ!)
だってねぇ、人の声もそうですけど、楽器もそれぞれその楽器の音に特徴あって、
その特徴ってのがまず音なんだし だいたいある程度には倍音含んでいて、
どのぐらい倍音が強いか、とかにも違いがあるんでしょう(ちなみにこの「音響的にある音の音色を特徴づけ、
音色の異なる他の音から区別させる周波数成分 by コトバンク」のことをフォルマントといいます。
ピアノのフォルマント、とかバイオリンのとか、誰々さん声のフォルマント、みたいな)、
ってことはですよ、
響かせたらキレイに聞こえる倍音とか、反対に
響かせたら濁って聞こえる倍音ってのもあるわけで、
言っちゃえば、倍音いじらなければ清濁併せ持った元の豊かな音なわけで、
基本はこの3つのバランスをどうこうしましょう、っていうのがEQとの付き合い方になるってことなのではないでしょーか?
…と頭でっかちの(まだ試してみていない)私は思うのです。
ということで、
ここでEQを使う際にスペクトラムアナライザーで周波数分布を確認しながら
この倍数に当たる各ポイントをQで持ち上げてみたらどう変化するのか。
またはQでカットもしくは弱めててみたらどう変わるのか。
これが身につければ、今後自分のEQ扱いの地盤がしっかりするんじゃないかと。
今更なんですけどサ、
DTMって、作曲だけで終わっても全然構わないのだけど、
実際には作曲(所謂、譜面書いて音の大きさ指定して)だけではなくて、
音の鳴り方、響き方に取り組むことも立派に作曲なわけだよなぁ。
“「なるたけあらゆる環境にいる聴取者」に作品が届く、というところまで考慮した作曲者”っていうのになりたい、
と思うのであれば、学ぼうと、学べるものは本当に沢山ある、というよりあり過ぎなくらい。
どえらいセカイですわ。
どえらいセカイですよ。
おまけ
おフランスには「スペクトル学派」もしくは「スペクトル(スペクトラル)音楽」という現代音楽扱いの
倍音構成をスペクトル解析したり、理論的に倍音を合成する作曲方法をとる人たちがいらっしゃるのだそうで。
参考になる曲とかがあんまりないようなのですけど、どうやらこれはスペクトル音楽らしいというのを1曲。
Tristan Murail - Désintégrations (1982-83)
なんかあれ…昔の邦画とかでこういう曲流れてるのよくあった気がする的な…
とおもったら1982年の作品だっつーんだし、あながち間違ってないのかも。
すごく久しぶりにこういう曲聞きました。タイトルはおフランス語で「崩壊」だそうです。
もうひとつ、どちらかといえば最近の人の方が聞きやすいかも的な曲
Iannis Xenakis - Voyage Absolu des Unari vers Andomede (1989)
ついでに、スペクトル学派の人ってわけではないけど、
2つ目の曲(なのか?)みたいな音が作れるアプリで「Virtual ANS」というのがあるんですけど(たぶん今は有料)、
思いのほか色々なことができる面白いアプリなので、ちょっとおすすめ。
ちなみに「SunVox」の人が作ったアプリです(ロシア)。
最後にどうでもいい疑問。
声のモノマネタレントさんたちの真似声っのフォルマントって、
真似元(っていうか本物)の声のフォルマントと違いってどのくらい出てるんだろう…
あと、おとなしい声質の人でも「(あ、なんだかイラついてる?)」とか感じる時の声ってなんか特徴的な周波数の変動とかしてるのかなぁ…
あ、あれか? ペッパーみたいなロボットは人間とのやりとりで人の声の周波数とか認識していたりするのか…?
気になる気になる…