山形厚史のブログ

セイカツは夢とシゴト

引き際

2019年01月30日 23時17分44秒 | 日記
大ベテランのアニメーターと一緒に仕事をした時のこと。

名前を聞いただけで、子供頃に観ていた作品が浮かんでしまう。

今日の絵はいいなあとか、好みだなあと思うと、やっぱり誰が描いているのか気になる。

そして、気になる人の仲間がいるというのが分かってくる。

だから大ベテランの方に、当時の仲間について今どうしてるのか聞いてみたんです。

まだ絵は描いているのかとかね。


そしたら描いている人もいるというので、それならば僕もまだまだやれるという思いになりました。

しかしその方はこうも言いました。

アニメーターは生涯に描く線の長さが決まってるんじゃないかと。

ようするに、線を描きつくす日がやってくる。

もう描く気が起こらない日がくる。

そんな話を大ベテランがするものだから、今でも仕事が手につかなくなると、ちょっと頭をよぎりますね。


衰えは誤魔化せないですから。


話は飛びますが、言論でデマを飛ばしてる人は衰えを誤魔化してるような気もするんですよね。


衰えと向き合いたくない。

ボクサーだったら分かりやすいのにな。
 
ノックアウト寸前なのに、朦朧としながらまだやれると言ってるようなものじゃないだろうか。



引き際も考えとこう。


今日も来ていただいて、ありがとうございます。