山形厚史のブログ

セイカツは夢とシゴト

積んでは崩れて

2019年01月27日 23時17分26秒 | 日記
パウダースノーは、うまく積まないと、サラサラと崩れてしまう。

積んでは崩れ、積んでは崩れて。

『砂の女』にそんな場面があったようななかったような。

30年前に読んだきりだ。

主人公の暮らす家が、まるで雨漏りするように、砂が流れ込んでくるような家だったと思う。

その砂を掻き出す作業に毎日追われるんだ。

なんでたろうね。



『帰りたくなったよ』

最近この歌が染みる。

聞きながら自分が何処に帰るのか考えるうちに、帰れない過去が浮かぶんだよね。

札幌に23年間、東京に30年間。

どちらに帰っても落ち着かない。

帰る場所に待ってる人がいるというだけの事を、遠くを見るように思ってるんだろうね。

愛しくなるよな。


パウダースノーを積み上げながらちょっと涙ぐむ。



感傷的になってるが、今日は雪掻きしなかった。





今日も来ていただいて、ありがとうございます。