こんばんは。
又々、ボク十郎太です。
ちょびっとボクのずつないお話を
聞いとうせ。
このボクのお話を聞いてくれるだけで
それだけでボク
うれしゅうなるがやき。
こないだの晩のお話ですけんど、
いっつも同じように
おじやんとボクの2人っきり、
いや、1人と1匹だけのお話ですき。
晩ご飯は、
いっつもそうやけんど、
おじやんがおいしいもんを
つくってくれるがです。
その理由は、
まだボクがよう作らんがやき、
ほんで!
本当いうと、
おじやんの作ったもんが
おいしいき、
自分が作ろうとか
思っちゃあせんがよ。
けんど、おじやんは
そんなボクの気持ちなんぞ
知らんもんじゃき、
一所懸命に作りゆうが。
ほんでボクもそれについて
なんちゃあ言わんことにしちゅう。
本題に入るけんど、
今晩のおかずは、卵焼き。
ジュー、ジュー
いい臭い。
おじやんは料理するがうまいき、
手ぎわが、しょうえい。
卵色にちょっと焦げ色がついて、
すご~くうまそう。
3つできあがった卵焼きが、
お皿にのせられて
テーブルの上におかれちゅう。
ボクの鼻先で
おなかの虫を鳴らす臭いが、
部屋中に充満し、
たなびいちゅうがやき、
もうたまらん。
とうとうボクは
こらえられんなって、
「ワンワン 食べたいちや かまんろうか?」
それに対しておじやんは
返事がない。
徴に、食べてかまん
言うてくれゆうみたいな
感じがしたがですき、
その時は、もう一回
「ワンワン ほんまに食べてえいが?」
と聞けばよかったと
あとで思うたけんど、後のまつり。
その時は、一気に
「ペロペロ」
3つ共ペロリたいらげて
しまいました。
案のじょう、そのすぐ後、
おじやんのカミナリ。
おもいっきり、
いつもの竹の棒で
しばかれてしまう結果に
なったがです。
2人で食べるための、
たった3つの卵焼きだったがやき、
よけいおじやんのカミナリは、
大きかったちや。おう恐わ。
そりやあ、ボクが悪いことは
知っちゅうけんど、
いつも自分の食べたい
気持ちに勝てんがやき、
あとでいつも後悔するボク。
そうながやき。
外に出て、寒い夜。
ボクは一時間以上
気持ちがおち込んじょって、
部屋に入る気に
ならんかったがです。
おとろしゅうて。
そのうち、やがて何回か、
おじやんの許してくれる
声にさそわれて、
気をとり直したボクは
とうとう暖かい部屋に
入ったとき、
しっぽを垂らした犬に
なっちょったがでした。
この後、許してくれたおじやんと
仲よく晩ご飯を食べました。
おじやんと食べたご飯は、
残り少ないタクワンでした。
ごめんなさいです。
又々、ボク十郎太です。
ちょびっとボクのずつないお話を
聞いとうせ。
このボクのお話を聞いてくれるだけで
それだけでボク
うれしゅうなるがやき。
こないだの晩のお話ですけんど、
いっつも同じように
おじやんとボクの2人っきり、
いや、1人と1匹だけのお話ですき。
晩ご飯は、
いっつもそうやけんど、
おじやんがおいしいもんを
つくってくれるがです。
その理由は、
まだボクがよう作らんがやき、
ほんで!
本当いうと、
おじやんの作ったもんが
おいしいき、
自分が作ろうとか
思っちゃあせんがよ。
けんど、おじやんは
そんなボクの気持ちなんぞ
知らんもんじゃき、
一所懸命に作りゆうが。
ほんでボクもそれについて
なんちゃあ言わんことにしちゅう。
本題に入るけんど、
今晩のおかずは、卵焼き。
ジュー、ジュー
いい臭い。
おじやんは料理するがうまいき、
手ぎわが、しょうえい。
卵色にちょっと焦げ色がついて、
すご~くうまそう。
3つできあがった卵焼きが、
お皿にのせられて
テーブルの上におかれちゅう。
ボクの鼻先で
おなかの虫を鳴らす臭いが、
部屋中に充満し、
たなびいちゅうがやき、
もうたまらん。
とうとうボクは
こらえられんなって、
「ワンワン 食べたいちや かまんろうか?」
それに対しておじやんは
返事がない。
徴に、食べてかまん
言うてくれゆうみたいな
感じがしたがですき、
その時は、もう一回
「ワンワン ほんまに食べてえいが?」
と聞けばよかったと
あとで思うたけんど、後のまつり。
その時は、一気に
「ペロペロ」
3つ共ペロリたいらげて
しまいました。
案のじょう、そのすぐ後、
おじやんのカミナリ。
おもいっきり、
いつもの竹の棒で
しばかれてしまう結果に
なったがです。
2人で食べるための、
たった3つの卵焼きだったがやき、
よけいおじやんのカミナリは、
大きかったちや。おう恐わ。
そりやあ、ボクが悪いことは
知っちゅうけんど、
いつも自分の食べたい
気持ちに勝てんがやき、
あとでいつも後悔するボク。
そうながやき。
外に出て、寒い夜。
ボクは一時間以上
気持ちがおち込んじょって、
部屋に入る気に
ならんかったがです。
おとろしゅうて。
そのうち、やがて何回か、
おじやんの許してくれる
声にさそわれて、
気をとり直したボクは
とうとう暖かい部屋に
入ったとき、
しっぽを垂らした犬に
なっちょったがでした。
この後、許してくれたおじやんと
仲よく晩ご飯を食べました。
おじやんと食べたご飯は、
残り少ないタクワンでした。
ごめんなさいです。