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slow but steady.

議論の仕方のコツ。

2005-12-23 12:50:10 | 研究関連。
 なるほど、と納得してしまいました。

Life is beautiful
ディベートは 楽しくするもの したいもの

 研究室にいるとディベートではないけれども、研究に関するディスカッ
ションは常にあるわけでして、学会発表でもかなりシビアなコメントをい
ただいたりすることもある。
 でもコメントする側もコメントされる側も注意かつ、気をつけなくては
ならないのは「人格攻撃」にならないようにすること、また相手が自分の
アイディアにコメントしているのであって、自分の人格までは否定してい
ないことを頭においておくこと、ということでしょうか。勉強になります。

 でも、自分の研究のアイディアっていうのは、自分が苦しんで生んだ子
供(僕は機能的に子供は産めないし、子供もいないけれど)みたいだから、
冷静にいられない時もあるのだけれど・・・:-)

 と、一人ぽつねんといる研究室からお送りいたしました。

The Internet causes digital divide?

2005-11-28 23:23:05 | 研究関連。
 MYCOM PCWEBより
インターネットがデジタルデバイドを広げている!? 国連が地域別格差を指摘

 上記記事によると、インターネットの普及率は上昇してきているもの
の、先進国と途上国の間でデジタルデバイドが返って進んでしまってい
るとのこと。
 報告書を読んでいないのに、コメントを書くのはいい度胸をしている
と思いますが:-)間違いは覚悟で書いてみます。

 まず、デジタルデバイドっていうわかるようで、わからない定義があ
ると思いますが、多分最大公約数的な定義はインターネットを利用でき
る人とできない人の間で所得格差が広がってきてしまっている、という
ことになると思います。
 でもデジタルデバイドの問題は先進国と発展途上国の間の問題として
議論していいのかな?というのが僕の疑問です。インターネットを利用
するためには、PC、電話などの(社会的な)インフラ、そして何よりもコ
ンピュータを使える能力、もっと言えば読み書きができる能力が必要と
なってくるわけで、そこまでを含めてデジタルデバイドの議論をしない
と、単に所得格差の問題をいっているにしか過ぎないのではないかと。
 あとは、比較優位というか、インドの様に英語と数学が得意な人が
沢山いる場合はインターネットを利用したソフトウエアの開発などで
発展は可能だと思いますが、必ずしも全部の途上国がそのような状態に
あるわけではなく、たまたまインドにそのような比較優位があっただけ
で、記事中の

>特にビジネス分野においてインターネットを活用した経済成長が世
>界で目立ってきているのに、この流れに乗れない発展途上国には、
>深刻なディスアドバンテージがもたらされている

 っていうところのビジネス分野っていうのが何を指しているかにも
よるけれど、インターネットを利用すれば発展するという図式はちょっ
と単純すぎるのではないかと。教育水準の上昇や、政治的安定かなんか
も発展途上国にとっては重要なファクターだと思います。

 こういう報告書が図書館にすぐに入ってきてくれるといろいろ勉強に
なるんだけれどなぁ。

moving on with Skype.

2005-11-23 16:30:30 | 研究関連。
 このページのMovie(新機能続々追加!~Skype社に聞く~)によ
ると、来年Skype対応のMobile端末が出るらしい(今もWindows
Mobileがそうかもしれませんが)

 Skypeアカウントを持っている人の間の通話に限られてしまうけれ
ども、livedoor wirelessに契約すれば月500円で通話が可能になる(エ
リアはめちゃくちゃ限られますが・・・)もちろん、他にも月額料金を
安く提供する無線LAN事業者の選択もできる。Skype InとSkype out
を利用すれば電話や携帯電話と発着信可能にもなる。
 今はWillcomのPHSを2台目として持つ人がいるかもしれないけれど、
来年あたりからはSkype対応の携帯端末を2台目として積極的に使う人
が増えるかもしれない。Skypeの利用者というよりも、無線LANの普
及がどれほど進むか、に依存するんだろうな。

 FMCになんのかな?

携帯電話の普及率

2005-11-23 16:09:15 | 研究関連。
 わが国の携帯電話加入者は10月末で8900万加入(TCA)で飽和状態に
ある、と考えられている。先にエントリしたようにMNPも来年から導
入されるし、人口はいきなり増えたりしないので、各携帯電話事業者
は本当に携帯電話を使っていない人(未加入者)の獲得よりも、いかに
他事業者へのSwitchを防ぐかっていうことに注力しているのではない
かと考えられる。Switchとは直接関係ないけれども、CNET Japanの
この記事を読むと、わが国の携帯電話普及率の飽和を強く感じる。

CNET Japan
ウィルコム、月額1050円のカーナビ専用定額プラン--ホンダ向けに提供

 もちろん、Willcomは自社の比較優位である定額のデータサービス
に本腰をいれはじめたことに過ぎない、とも考えられるけれど、対人
で普及が飽和したとしても、自動車に上記のような機能を付加するこ
とによって、加入を増やすことが可能になる。
 香港や台湾みたいに普及率(対人口)が100%を越える日もくるかも
しれませんね。オチなく終了。

Web 2.0ってなんなんでしょう?

2005-11-23 15:44:38 | 研究関連。
 とずっと思っていたのですが、やさしく解説した記事がありました。

ケータイWatch ケータイ用語の基礎知識
Web 2.0とは

 僕はWebの次世代の技術的な仕様のみが議論になっているのかと思って
いましたが、上記記事を読むと情報共有の仕方をふくめて非常に概念的な
ものであるんですね。

 上記記事を読んで、僕なりに解釈したものを書くと、要するにインター
ネットとWebが中心にあって、クライアントはMacだろうか、Winであろ
うが、携帯電話であろうが関係なく、Web上で今までクライアント側で行
なっていたことを実現しましょう、さらにクライアントが関係ないんだか
ら、WikiとかBlogとかを使ってもっと情報共有を進めましょう、っていう
感じでしょうか。前者は技術的な問題であるけれども、後者の方は非常に
概念的ですね。blogを使って、昔の友人に近況報告ができたり、Macユー
ザが周りにいない僕にとってはblogはMacの情報を集めたり、また発信し
たりする貴重な場でもある(なんだか悲しいな:-))それ以外にも何かモノを
買うときにはblogを参考にしていたりするので、非常に情報共有の大切さ
を感じる。でも、ちょっとone wordで説明しづらいし、使っていない人
じゃないと分かりにくいしれないですね。この概念的なところがWeb2.0
が分かりにくくしてしまっている原因かも(と勉強不足な自分を棚に上げ
て書いてみる。)
 ふむふむ、勉強になった。

世界一安いブロードバンド料金。

2005-11-17 23:38:06 | 研究関連。
 エントリのタイトルにあるように、ITU(International Telecommunication
Union)の報告によると日本は世界一ブロードバンド料金(毎秒100キロビット
あたり)が安いんだとか。

NIKKEI NET IT PLUS
ブロードバンド通信料金、日本が最安値維持・ITU報告

 おもしろいのが、料金は安いんだけれども、普及率(人口100人あたり)は
第13位とのこと。最初は携帯電話の影響かなと思ったけれども、同じく携帯
先進国である韓国は普及率が高い(これは韓国政府の政策のせいではあると思
うけど)
 ま、うだうだ考えてないで、ITUの報告書をちゃんと読めということです
な:-)ブロードバンドの定義とかサンプルとかをキチンと確認してから考える
か。

石油は枯渇するか?

2005-11-04 16:02:32 | 研究関連。
 ということを学部の時のある授業の時に質問された。僕は素直に「枯渇し
ます」とその質問に答えたんだけれど、先生の答えは「うんにゃ、枯渇しな
い」という答えだった。その当時はうおーなんでだよ、有限な資源じゃん、
と思ったけれど、その後、先生の説明を受けて納得。それと同じ話が。

Yahoo!ニュース>Mainiti Intaractive
原油高騰:枯渇?無限? 年々増える埋蔵量

 まあ、枯渇しない理由の説明っていうのは、埋蔵量の定義と前提条件に
あると思うんだけれど、僕が授業で習ったことも含めて経済学的観点から
考えると

1. 石油価格が高騰すると(つまり需要が大きくなって石油価格が高くなるこ
と)これまで採算の取れなかった油田からも採油できるようになる

2. 採掘技術の進歩(これは1の供給側から見た観点だからほぼ同じ)

3. 石油価格が上昇すれば、これまで相対的に高かった代替エネルギーも利
用可能になるから(これは1,2に関連している)

 という3つの理由で枯渇しないっていうことが成り立つわけですな。上記
記事の後半は地質学的観点からの意見で埋蔵量に関して書かれていて、たし
かに、石油は有限な資源だからいつかはなくなるでしょうな。

 でも、そういう意見だと、これまでの石油の利用量がこれから続くとして、
っていう仮定が必要となるはず。この仮定が果たして正しいのか、っていう
のは意見がわかれるところではないかな。

 中国だとか発展途上国が経済的に豊かになるにつれて石油消費量は確実に
拡大する。でも反面、先進国では石油に代わるようなエネルギーが利用され
るようになって、最終的には双方の効果で相殺されて結局石油の「埋蔵量」
は枯渇しないことになるかもしれない。

 でも、反対に技術発展のスピードが鈍化すれば、やっぱり石油に頼るよう
になって、徐々に枯渇するようになるかもしれない。しかし!ここでもちょ
っとかんがえなくてはならないことがあって、枯渇するっていうことは需要
が依然よりも大きくなるっつーことで、その結果、一部お金持ちの国しか石
油は購入できないことになる。そうなると石油を購入することが困難な国が
以前よりも増えるから、結局石油は枯渇しない可能性もでてくる。

 結局どっちなんだよ!っていうツッコミが来そうだな。僕は経済学を学ん
でいたから、上記してきた理由から「埋蔵量」は枯渇しないという意見に賛
成。もし、石油が枯渇してきたら、代替エネルギーの価格が相対的に低下す
るから、代替エネルギーの利用も増えると思う。非常にoptimisticな意見で
あると言われればそれまでだけども。

 皆さんはどう思うのだろうか?

もう一つのユニバーサルサービス。

2005-10-25 23:35:46 | 研究関連。
 郵政事業の民営化もそうなんだけれど、こっちのユニバーサルサービス
も以外と複雑な議論だったりする。

NIKKEI NET
過疎地の固定電話網、事業者分担で維持・総務省が新制度

 今日、ついさっきまで研究会でユニバーサルサービスのことについての論
文を読んでいたので、なかなかタイムリーですな。この問題に関してはいろ
いろ議論があると思うんだけれど、携帯電話がこれだけ普及して、人口エリ
アカバー率もほぼ90%以上達成されているなかで、固定電話だけがユニバ
ーサルサービスか?っていうのは議論したらおもしろいと思うんですけれど
もね。

 結局、技術革新のスピードとそれに付随する制度とか法律の追いかけっこ
のような状態だと思うんだけれど、制度くんの方は性質上にどうしても後か
ら走り出すしかないし、技術革新くんはせっかちで突発的で足が速いからど
んどん二人の間の距離は離れていってしまって、追いつくことができないと
悟っている制度くんは歯がゆい思いをしたりする。
 これは、電話事業だけじゃなくて、iTMSとかに始まる音楽の著作権の問題
にもおんなじことが当てはまるわけなんだけれども。この二つのかい離に上
手いこと決着をつけられるような最適な解があるかどうかは不明だし、どう
やって分析していくのか一工夫どころじゃない工夫が必要だけれども研究し
たらおもしろいところであるし、僕らが住んでいる社会に貢献ができる可能
性がある。これは、しっかり勉強しないと。

交替。

2005-10-25 12:32:29 | 研究関連。
 グリーンスパン先生お疲れさまでした、ということで。

NIKKEI NET
次期FRB議長にバーナンキ氏・景気と物価の安定に全力

 学部時代にはこのあたりのお話しをゼミでしていたので懐かしい・・・。
アメリカの90年代の繁栄を支えたと言われている(もちろん、それ以外のラッ
キーな要因もあると思うけれど)グリーンスパンの後任はなかなか大変なお仕
事になるかもしれませんねぇ。
 もう今は全然このあたりの勉強からは離れてしまっているから、土地勘の
ないところでのコメントは控えます:-)でも、学部時代のゼミの先生に話を聞
いてみたいなぁ。答えは、大賛成っていうのはわかっているんだけれども。

ヒョウタンからコマ。

2005-10-19 00:02:56 | 研究関連。
 今日は博士学生のゼミでプレゼン。指導教員の先生から早く論文にしろ!と
怒られまくっているデータの分析について。で、今日はそのデータを分析して
プレゼンしたんだけれど、モデルというか仮説に初歩的なミスが。でも、それ
は、結構モデルを考えるときに本質的、というか、考えるべきところであって
前にも他の先生が発表したときに議論になったらしい。僕も言われて初めて気
がついたんだけれども、これは結構興味深い問題。論文のネタには直接繋がら
ないかもしれないけれど、勉強しましょう。
 いや、ヒョウタンからコマとはこのこった。

薄もやが晴れるとき。

2005-10-16 17:34:04 | 研究関連。
 いや、レベルの低い話なんだけれども、今日勉強していて、今までわから
なかった(というか、勘違いしていたところ)が薄ぼんやりとながらわかって
きた(まだ薄ぼんやりかよ!っつーツッコミはなしで)
 これは勉強していて非常に嬉しい瞬間というか、唯一救われる瞬間:-)

 さあ、ガンガンいきますか。

P.S.皆さん、地震大丈夫だったでしょうか。我が杉並区は震度4だったそうで。

help

2005-10-10 20:44:08 | 研究関連。
 どれだけ本格的になるのかは不明なんだけれども、僕が参加している勉強会
で大変お世話になっている先生がonline書店を開かれるとのことなので、どう
もそれに(HPの制作など技術的な面で)関わるようになりそう。
 お話を聞いていると先生はかなり乗り気なんだけれども、僕がそれだけ技術
があるか?っていうとないんだよなぁ。だいたい商売をしたことがないから
ねぇ。実は研究室の他の人が携わっていて、テストサイトは立ち上がっていた。
でも、その人が卒業されて就職してしまっているので、お手伝いどころではな
いみたい。ううむ、勉強にはなるけれどもねぇ・・・本当にゼロからの出発に
なっちまいますねぇ・・・。これは研究室の後輩に話をふってみてもいいな。

 どうでもいいが、肘から手首にかけての激痛はなんなんでしょう。急に寒く
なったからだろうか。

インターネットは公共の場か?

2005-09-17 23:19:39 | 研究関連。
 畑違いのところに足を突っ込まないほうが身のためなんだけれども、おも
しろい記事を見つけたので、ちょこっと。

Yomiuri Online
サツキの家の入場券、タダが4万円…ダフ屋適用見送る

 詳しくは記事をご参照あれ、という風にしてしまうと議論もなにもないの
で、上記HPからサマリーを作ってみると、愛知万博でかなり人気があるらし
い施設である「サツキとメイの家」(となりのトトロですな)に入場するため
の整理券が、専用電話とコンビニを通じて配布されたんだけれども、その無
料の整理券がネットオークションを通じてかなりの高値で売買されたらしく、
それがダフ屋行為に通じるのではないかとの指摘があって、警視庁も取り締
まりに乗り出したんだけれども、最終的にはダフ屋行為としては認められな
いとの結論になったらしい。
 上記記事によると、その根拠は

1.無料の整理券なので、そもそも購入したものではない。そのため、転売する
目的で「購入」されたものではない

2.チケットを公共の場で販売したら、ダフ屋行為に当たるが、そもそもインタ
ーネットは公共の場ではない

 ということらしい。1番目はもう、なんつーか禅問答ではないけれど、法律
的解釈の問題なんじゃないかと思います。で、注目するべきは2番目の根拠で
「インターネットは公共の場ではない」ということ。まぁ、これも解釈論にな
ってしまうと思うんだけれども、インターネットは公共の場ではない、という
解釈は非常におもしろいと思った。個人的には携帯電話がなくても生きていけ
るけれど、インターネットがなければ生きていけない身体になってしまってい
るので:-)僕にとっては社会と繋がる窓の一つである(ちょっと怖い表現だけれど
も)。先日の選挙の際にも、自民党が著名なbloggerを招いて公開質問を行なっ
たということがニュースになった。もちろん、これはだれしもが注目したニュ
ースではなくて、僕がインターネットに親和性があり、なおかつblogを自分自
身で運営しているからこそひっかかったニュースかもしれない。でも、それで
もインターネットが現実の世界に与える影響は日々大きくなってきているとい
うことが実感できたニュースであった。このニュースだけでインターネットに
は「公共性がある」ということはできないけれど、反対に全くゼロか、という
と、それもそうではないと思うのだ。

 大体、公共っていう概念はなんなんでしょうかね?と思って、gooの国語辞
書で調べてみると、

(1)社会全体に関すること。おおやけ。
(2)おおやけのものとして共有すること。

 と表示された。なるほど。2番目の説明から考えると、まだインターネット
は「おおやけのものとして共有すること」は実現していない。となると、やっ
ぱりインターネットは公共なものではなくなる。でも、インターネットの出現
は先の自民党の例の様に、社会全体に関することを確実に巻き込みはじめてい
る。
 ある種、答えのない議論のようだけれども、現在の固定電話のように、これ
からインターネットが「ユニバーサルサービス」と解釈されるようになったら、
上記の議論はもう少し明確になるのかもしれない。さて、今度はインターネッ
トがユニバーサルサービスであるべきか?議論をしなくては、ということにな
るけれど・・・(これは勉強しないとなぁ・・・)

 さて、いろいろ思い違いたっぷりの文章を書いたから、いろんなツッコミを
受けるかもしれないけれど:-)よくわかっていない人が書いたと思って、平にご
容赦を!!

追記:
 なんか、思うところをぱらぱらと書いてみたけれど、もしかしたら、ネット
上ではすでに終わっている議論だったりして・・・それだったら、非常に恥ず
かしいですな:-)