10月12日(金)。毎日、家にばかりいると根が生えてきそうなので久し振りに松戸市の「戸定が丘歴史公園」を訪れました。
十数年振りでしょうか? 今年の6月に「東屋庭園」が復元され公開されたので行ってみました。
こちらは明治以降の近代徳川家の住まい(戸定邸)と庭園(旧徳川昭武庭園)が一般公開されている唯一の場所です。
「戸定邸(戸定館)」は、明治17年に幕府最後の将軍「徳川慶喜」の腹違いの弟(16歳年下)で、水戸藩最後(11代)の藩主だった「徳川昭武」が、千葉県東葛飾郡松戸(現:松戸市松戸)に造った別邸で国の重要文化財に指定(平成18年7月)されています。徳川昭武が後半生を過ごし、ここ戸定邸には慶喜公もたびたび訪れ、趣味の狩猟や写真を楽しまれたそうです。
重要文化財指定名称は、「旧徳川家住宅松戸戸定邸」。明治17年に完成し、座敷開きが行われました。
また庭園は「旧徳川昭武庭園(戸定邸庭園)」として国の名勝に指定(平成27年3月)されています。
昭和26年に松戸市に寄贈され、平成3年に戸定邸周囲の敷地2.3haが「戸定が丘歴史公園」として整備されて一般公開されました。国土交通省の「関東の富士見百景」や「歴史公園100選」にも選定されています。戸定邸南側に広がる「書院造庭園」は毎月5の倍数の日を「戸定の日」として、戸定邸から直接庭園へ降りて見学することができます。(芝生が植えられた洋風庭園として日本最古)
戸定邸平面図。増築を経て、現在は9棟が廊下で結ばれ、部屋数は23に及びます。
玄関。
内蔵の中には葵紋付長持(高松宮喜久子妃殿下が徳川慶喜家から高松宮家に嫁ぐ際にととのえた婚礼調度の一つ)
表座敷①徳川家が権力の座を離れたため豪華で華美な印象はありませんが、其処彼処に旧大名家の格式が感じられます。
表座敷②プロの演奏家を招いてコンサートも開催されるそうです。
表座敷③ 中央が床の間、違い棚。
表座敷④ 客間から見た庭園。明治時代としては先進的な和洋折衷の庭園。
庭園は戸定邸の客間の南に面し、広くゆるやかな起伏を持つ芝生につつじの丸い刈り込みを配し、樹木がそれを取り囲むといった洋風を取り入れています。
奥座敷。
離座敷。
蝶の透かし彫り欄間。
湯殿棟。家族や来客が使った浴室。昭武の時代の浴槽ではないとのこと。
使者の間。
欄間には福を招くとされるコウモリの透かし彫りが施されています。
東屋庭園方向からを戸定邸を望む。
東屋庭園。桜が植えられ、芝生が一面に広がっています。
東屋などが明治の古写真に基づいて再現されました。
眼下に江戸川、遠くに富士を望む(鉄塔方向)小高い岡の上に建つ戸定邸。手前に見えるのがJR常磐線、さらにその先が外環道。
梅園。奥には千葉大学園芸学部があり、鍵がかかっていましたが連絡通路になっています。
公園内には徳川昭武と彼の兄徳川慶喜の資料を展示する「戸定歴史館」があり、多数の写真などの所蔵品を見ることができます。
生憎、この日は展示入れ替えのため休館でした。
戸定邸はJR常磐線松戸駅から徒歩約10分、駐車場も完備されています。 “松戸シティガイド”が無料で邸内のガイドをしてくれます。
また、戸定邸では季節ごとのイベントがたくさん開催されます。
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