田舎へ行ってご/見てご!

二地域居住(田舎暮らし)、花・写真、古民家めぐり、旅、日々のあれこれなど。

函館めおと旅

2017年12月16日 | 日本っていいなぁ。(旅の思い出)
昨年の7月中旬、2泊3日で函館に行って来ました。一生に一度は見てみたいと思う函館山の夜景が最大の目的です。

北海道には、4~5回来ていると思いますが、函館は今回が初めてです。

羽田空港からJALで一路、函館へ

雲海が素晴らしい。

空港から市電で湯の川温泉駅へ。土砂降りの雨の中、今宵の宿、「平成館しおさい亭」に向かい、チェックイン。
湯の川温泉は、北海道三大温泉郷のひとつに数えられる名湯。海に面したロケーションや地の利を生かした料理、函館空港から車で約5分というアクセスの良さが魅力です。

晴れていればロビーからは、津軽海峡を挟んで青森県が見えます。夜はビュッフェスタイルで新鮮な海の幸を堪能しました。しかし、周りからは中国語、韓国語の会話ばかりが聞こえていました。

翌日、まずは五稜郭に向かい、復元された「函館奉行所」を見学しました。

日本最初の開港地のひとつ函館で、幕末の北辺警備と対外折衝の重責を担っていました。

現代の匠が最高の材料を使用し、心血を注いて完成させた木造建築です。箱館奉行所は、かつてと同じ場所に復元されています。つまり、建物の真下には、当時の遺構が残っているわけです。特別史跡である五稜郭では、土地を改変することが原則認められていません。そのため、遺構を保護した上に厚さ25センチメートルのコンクリート耐圧版を敷き、それを基礎としています。

襖を開け放つと72畳の広さになる大広間や奉行の執務室であった表座敷は、奉行所の中でも格式の高い部屋だったことから、文献資料を基に当時の姿をできる限り忠実に復元したそうです。日本伝統建築のたたずまいを再現した趣のある空間を体感できます。

壹之間の正面の違い棚と床の間。畳には最高級の備後表が使用されています。

4年間の工期をかけて、材料を吟味、最高の技術を駆使して往時の建築を忠実に再現したそうです。

大広間の両側には畳廊下が続きます。各部屋との境は美濃(岐阜)産の手漉き和紙を張った障子、天井板は竿縁(さおぶち)とよばれる3本の細い木材が支えています。

復元された箱館奉行所には、現代の建築では見られなくなった贅沢な資材がふんだんに使われており、玄関の屋根を支える左右の柱、玄関上の欅(けやき)の梁(はり)、備後畳が敷き詰められた大広間、手漉き和紙張りの襖(ふすま)、床の間や違い棚に使用されている欅の一枚板の漆塗りなどが使用されています。

復元された奉行所を取り囲むようにそびえ立つアカマツは、五稜郭が築造された当時に植樹されたもので、樹齢は約150年となります。

五稜郭を五稜郭タワーから眺望。函館山や津軽海峡、横津連峰の山並みや特別史跡五稜郭の星形が見れます。五稜郭は西洋式城郭として(当時の日本では)最新の城郭として築造されました。

こちらは、全景の模型。真ん中にあるのが函館奉行所です。

タワー1階には、休憩スペースや土産物売り場などがあります。

五稜郭のすぐ近くにある函館市を中心に道南では有名なハンバーがーチェーンの店「ラッキー・ピエロ:愛称:ラッピ」。一度味わいたかったのですが、北海道といえば海鮮料理。またの機会にします。

函館駅に向かい昼食。函館駅は、船をモチーフにした近代的なデザインの建築物です。JR北海道が提携しているデンマーク国鉄との共同作業によりデザインした5代目の駅舎です。

函館朝市は時間が遅かったため、閉店してる店もありましたが、漁師料理の店「あぶりや」で海鮮丼を頂きました。

函館市の代表的な観光エリア・元町。多数の教会や西洋文化と日本文化が混じり合った街並み が石畳の坂道に沿って建ち並び、「異国情緒漂う」街並みです。写真は、函館聖ヨハネス教会。現在の建物は1979年築、茶色の十字形をした屋根が印象的です。中世紀におけるヨーロッパの教会にならった工法を用いた、近代的なデザインとなっています。

函館ハリストス正教会。函館の海を望む高台にあるロシア正教会の教会です。大正時代に建設された教会で、ビザンチン&ロシア建築で建てられています。

坂道の先に海が広がる八幡坂からの景色。八幡坂は、CMや映画などに多数使われていて、函館の坂のなかでもっとも人気のある坂です。

カトリック元町教会。この教会は、二度の大火にあい、現在の聖堂は、1924年(大正13)に再建され、正面右側の鐘桜はこの時増築されています。聖堂の内部の祭壇は、ローマ法王ベネディクト15世から贈られた日本唯一の貴重なものだそうです。格調高いゴシック様式の尖塔に雄鶏のを配した大鐘楼が特徴です。

茶房 菊泉(さぼう きくいずみ)。函館元町地区の公会堂とハリストス正教会の間にあります。(八幡坂を登って右手方向)
店名は、酒問屋で独占販売していた大阪府・堺市の酒蔵の清酒「菊泉」が由来です。

大正10年に建てられた酒問屋の別邸を昔の姿で喫茶店として利用している古民家カフェです。函館市の伝統的建造物に指定されています。

店内には、当時に使われていたレトロな古民具などが飾られており、大変落ち着く雰囲気の茶店です。

玄関で靴を脱いで入ると、畳の和室で時を忘れ寛げます。私達が案内された奥の窓辺にはテーブル席があり、眼下に広がる景色も楽しめます。
元町を散策の途中に是非寄ってみて下さい。

旧函館区公会堂(国指定重要文化財)。明治43年に建設されました。(総工費:約5万8千円)

内部の装飾は明治の栄華を感じさせる豪華な造りの洋風建築です。(入館料:300円)





建物の改造が少なく家具の保存状態も良いとのこと。

2階テラスからの眺望① 函館港や函館の街並みを見渡せる展望スポット。

2階のテラスからの眺望② 天候も良くなり素晴らしい景色を堪能でしました。

元町公園からの眺望。元町観光の拠点となる公園で、一帯は、過去に箱館奉行所や開拓使、渡島支庁などが置かれた、行政の中心地でした。園内には旧北海道庁函館支庁庁舎(元町観光案内所)、旧開拓使函館支庁書籍庫といった歴史的建造物があります。

旧北海道庁函館支庁庁舎(函館市元町観光案内所)。 元町公園内に建つこの洋風建築物は1909(明治42)年に建築され、1982(昭和57)年に修復整備されました。

旧イギリス領事館(開港記念館)

現在は領事館として20年間使用していた建物を復元し、開港記念館として一般公開。函館市の有形文化財です。

平成21年の開港150周年を機に、館内をリニューアルして同年3月にオープン。体験型展示に重きを置き、展示室のうち、領事執務室と家族居室は3代目領事が使用していた当時を再現していて、椅子に腰を掛けたり、調度品に触れることができます。

中庭には、60種のバラを植え込んだバラ園があり、例年6月下旬~8月上旬が開花の見頃です。

道幅が二十間(約36メートル)あるので「二十間坂」と命名された坂

二十軒坂を下った先にある「きんぎょ茶屋」。店内には、私の好きな古民具たちがたくさん飾られています。

旧金森洋物店(市立函館博物館郷土資料館)

明治13年に開拓使の茂辺地煉瓦石製造所の煉瓦を使用して建てられた「金森洋物店」を活用した資料館。現在北海道で一番古い開拓使による家屋改築施策の記念物として、北海道指定有形文化財となっています。

館内は「明治時代の函館のハイカラ文化」を中心に展示されています。1階は明治の商場、帳場の様子が再現されています。

「金森赤レンガ倉庫」は、函館観光の人気スポット・ベイエリアを代表する商業施設。明治期に使われていた倉庫がレストランやショッピングモールなどになっている。海を目の前にしたロケーションもフォトスポットとして人気です。

こちらの店でケーキを頂いた。

あーちゃんが注文したケーキ。

この後に函館山に行くので、その前に腹ごしらえ。函館塩ラーメン専門店「えん楽」で函館・塩ラーメンを頂きました。

赤レンガ倉庫群の船着き場

蔦の絡まる「明治館」

明治44年もとは函館郵便局として建てられた赤レンガ造りの建物。

夕日に映える教会の尖塔。

函館を訪れたら、まずはロープウェイで函館山に登って、旅行ガイド「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で三つ星として掲載された「函館山からの眺望」を楽しみたいですね。125人乗りのゴンドラで山麓(さんろく)駅から山頂駅まで3分です。(往復:1,280円)

どこに行っても中国人だらけ。夜景が見れる時間には、足の踏み場もないくらいの混雑で写真撮影もままなりません。

「100万ドルの夜景」とも言われるほど素晴らしい景色です。

ホテルに向かう途中、五稜郭タワーの夜景をパチリ。五稜郭築城100年を記念して昭和39年(1964年)年12月に初代タワー(高さ60m)が建造されました。現在は平成18年にオープンした2代目で高さ107m(避雷針髙)あります。

今宵の宿は「ホテルネッツ函館」。市電の「五稜郭公園前」駅の目の前にあります。

ごく普通のビジネスホテルですが、五稜郭まで歩いて行けます。

ホテルの部屋からは五稜郭タワーが真正面に見えます。

最後の日はあーちゃんが具合が悪いとのことで私一人で骨董屋の「時代屋」に行って来ました。雑然としていて何がどこにあるのやらと言う感じの店です。早々に撤収。

ホテルに戻ると、あーちゃんの具合もよくなり、函館空港に向かい帰路につきました。



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