落葉樹のヤマボウシ(山法師)は日本固有種ですが、「常緑ヤマボウシ」(Cornus hongkongensis)は中国が原産地です。
別名・流通名:トキワヤマボウシ、コルヌス、ホンコンエンシス
中国由来の常緑性ヤマボウシの原種には、本種(コルヌス・ホンコンエンシス)の他、C. capitata(ヒマラヤヤマボウシ)と C. angustata(コルヌス・アングスタータ)(C. angustata)→ヒマラヤヤマボウシの変種(C. capitata subsp. angustata)として扱う考え方もあるようです。
ミズキ科ミズキ(コルヌス)属の常緑小高木 花期:6~7月
ハナミズキ(アメリカヤマボウシ)、ヤマボウシに遅れて開花します。
花のように見える白い部分は総苞片と呼ばれる葉が変化したもので、総苞片の中心に小花が集まって咲きます。花が小ぶりで密に咲きます。
’斑入り常緑ヤマボウシ’(ホンコンエンシス)の実生園芸品種。
春から夏は白覆輪斑の入る美しい葉と白い花が楽しめます。
常緑ヤマボウシの栽培品種’月光’(C. hongkongensis ’Gekkou’)
花はやや小ぶりながら多花性で極めて花つきが良く非常に見応えがあります。
全般に秋から冬にかけて葉が赤みを帯び、紅葉します。幼木や寒い地域では落葉することもあります。
花後に直径1~2㎝の丸い実が付き、秋に赤く熟します。
桃花の’レッドムーン’(C. hongkongensis ’Redmoon’)は、常緑ヤマボウシ’月光’の選抜品種
常緑ヤマボウシの中から特に優れた大輪品種を選抜’十五夜’(C. hongkongensis ’Jugoya’)
大変花付が良く、’月光’より半月ほど早く咲く花は、最大11cmにも達し、丸弁のふくよかな花は”十五夜”を連想させる。
花びらの幅が広いので、重なりあって、丸い花のように見えます。
稀に5㎝くらいの小さな花しか咲かないことがあります。(写真の株)
「ヒマラヤヤマボウシ」(C. capitata)
ヒマラヤヤマボウシの果実
ヒマラヤヤマボウシの選抜品種 ’マウテン・ムーン’(C. capitata ‘Mountain Moon’)で大輪の花(総苞)
別名:キイロヤマボウシ、キバナヤマボウシ
常緑小高木 花期:5~6月 総苞は黄緑がかったクリーム色。
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