大きな実(果嚢)が大量に落果していたので何の実かと調べると「オオイタビ(大崖石榴)」(Ficus pumila:フィクス・プミラ)でした。
別株には緑色の若い果実(花嚢)もたくさん生っていました。
クワ科イチジク属の常緑つる性木本。日本、中国南部、台湾、東南アジア原産
イチジク属の花は一般の植物とは異なり、いずれも花は花嚢内部に咲き(陰頭花序)、外部から見ることができません。
ヤシの木↑の幹を覆うオオイタビ。暖地に生え、茎から気根を出して崖や木の幹を這い登ります。
幼葉は1cm前後と小さく、同属のヒメイタビの葉によく似ている。
葉は互生し、長さ4~9㎝の楕円形または長楕円形で全縁。先は尖らず、基部は丸い。
革質で表面は光沢があってなめらか。裏面は灰白色を帯び、脈が網状に浮き出る。
5~7月、倒卵状球形の花嚢が葉脈に1個つき、中には小さな花が多数あります。雌雄異株。
イチジク状の果実は熟すと紫色を帯びます。雄の果実は食べませんが、雌の果実は食用になります。
よく似た種類に「イタビカズラ」と「ヒメイタビ」↑があります。
本種は、海岸近くに生え、葉先が丸っこいので、判りやすいと思います。イタビカズラの葉は細長くて先が尖ります。