晴山雨読ときどき映画

“人生は森の中の一日”
山へ登ったり、本を読んだり映画を観るのは知らない世界を旅しているのと同じよ。
       

中島京子作「平成大家族」

2008年09月03日 | 
中島京子さんは田山花袋の『蒲団』に題材を取った小説『FUTON』でデビューしていますが、私は次作の『イトウの恋』の方にハマりました。 『日本奥地紀行』を執筆した英国の女性旅行家イザベラ・バード(1831~1904)が、イトウと共に東京から北海道まで旅した様子が生き生きと描かれています。当時イトウは10代の通詞でした。明治時代の古い日本の風景や人々の描写も細やかです。 「バードが書いた物を読むと . . . 本文を読む