桜咲くころ

土曜日、今年初めての合奏練習があった。

早めに出発して高速に乗る。混雑というほどではないがいつもより流れは遅め、追い越しはせずそのまま走った。

一般道に下りると一応セットしたナビが迂回路を指示した。やはり桜が咲いているらしい。渋滞のさくら通りに突入したい気持ちをぐっと抑えてナビに従う。練習会場に駐車して、少し時間があったので桜を見に行った。

３年間、葉桜の緑蔭に想像を膨らませるだけだった。見事な大木の桜並木は初めての満開。

歩道をまばらに人々がそぞろ歩く。

美しきかな日本。

ぼーっとして、ちゃんと撮れなかった。ひどい写真がこれ。

何で電柱入れるかな。

さあ、合奏。

ようやくと座ったが、バスで来る方々が全く到着できず、開始は30分押しとなった。

まだ人数が少ないパートもある中、ギターの出席率がよすぎて笑った。皆さまお元気そうで。

最初は一曲通す。音に包まれる心地よさ。嬉しかったのは最初だけで、すぐに緊張感が戻ってきた。お久しぶりね、下手なアタシ。いざ行かん、また共に進もう。

休憩時間にもう身体が痛い。年なのね〜

振り向くと先輩方もイタタタ。

思い出しながらもつれながら２時間半、第一部の曲をとりあえず全部弾いて終わった。

練習の終わりに指揮者の先生から「私事ですが、結婚しました」とのご報告があり、おめでとうございますの拍手喝采。

別に先生と何にも親しくはないけれど、こころ華やぐ明るい話題。春に拍車がかかります。

だから帰りは何にも気にしないで、桜のトンネル渋滞に突撃だー！　と、意気込んだ割に混雑していたのは反対車線だった。

いつもよりゆっくり、桜を楽しみながら運転した。

渋滞に引っかかったのは高速道路、東名に向かう車と分かれるまでトロトロ動く。

♪ 愛は全てを解決しない

　金があれば何でもできるかもしれない♪

♪ 余裕のある人はかっこいい　でも

　余裕のない人生は燃える〜♪

車の中であいみょん歌うおばさんひとり。誰も私のことなんか見ていないしあわせ。

私の余裕のなさは完全にギターだな。

心と体脂肪を燃やしたい。

春はいつも新しい。