男はつらいか

フジテレビのミニ番組「１Ｈセンス」を見た。
押尾コータローさんの出演なり。

葛飾・柴又、寅さんかぁ・・・


以前、ラジオ「押尾コータローの押しても弾いても」に「まかせんかいアレンジャー」
というコーナーがあった。
リクエストされた曲をコータローさんがギターでアレンジして弾いてくれるというものだ。

このコーナーには何回かリクエストしたことがある。
私がリクエストした時には採用されなかったけど、
その後他の人のリクエストでアレンジされた曲もいくつかあった。
覚えているのは「ガンダーラ」や「別れの曲」。

私も一度だけ採用していただいた。
リクエストは、宮城道雄「春の海」。
お正月のテレビで流れるお琴と尺八のあの曲だ。
伊東四郎と小松政夫も歌ってたな。
当時グレーベンOMってギターは、なんとなくお琴の音みたいで、
それならこの曲をギターでアレンジしたのを聞いてみたいなあと思ったのだった。

しかしこれは、あまり気合が入ってないリクエストだった。
そのころのアレンジャーはメドレーブーム。
お正月最初の放送へのリクエストだったので、
どうせお正月メドレーが採用されるんでしょ、と最初から諦めていた。
ところがラジオを聞いていたら、採用されて、びっくり！

春の海がはじまった。おお、いい感じだ・・・
しかしさわりだけの演奏であっという間に終わってしまい、
お正月メドレーに突入。
最後は正月映画定番の寅さん「男はつらいよ」、
しかもこっちはフルコーラス。。。ええっ。。。

リクエストが採用されて、とても嬉しかった。
本当に嬉しくて、一瞬舞い上がった。
でも時が経つにつれ、春の海をアレンジしてもらったわけではないことにハタと気づく。
人生ってこんなもんだ。


あれから６年８ヶ月、こんなところで再び寅さんが出てくるとは思いもしなかった。
寅さん、好きだったんだね。

コータローさん自身がお正月に「男はつらいよ」を弾きたかったんだなあ。
それならまあいいか。長年つかえていたものがすとんと落ちた。
こんなことで納得してしまう私の弱さったらないね。


寅さん映画のじれったい展開は苦手だ。
でも寅さんって、いいこと言うんだよなあ。
そういえば、従姉妹の嫁ぎ先が葛飾の和菓子屋さんだった。
従姉妹に会って、一度柴又にも足を延ばしてみようか。

実は今月末に迫ったファンクラブの更新、どうしようか迷っていた。
ファンクラブに入っていてもいなくても、ファンであることには変わりない。
でもそこに、あまりにタイミングよく出てこられたので、
つい更新してしまった。



リクエストが採用されて数日後、番組からドラマティックツアーのタオルや
Starting Point のステッカーとともに、コータローさん直筆のカードが届いた。

「春の海、というかお正月メドレーいかがでしたか？」

・・・（＾＾；

サインの端っこに「押尾コータロー」の赤い四角ハンコが押してあった。
と思ったら、ハンコっぽく赤鉛筆で書いたものだった。
お正月最初だったから、ハンコを持ってくるの忘れたのかな。
ハンコの存在を知らないから、書かなくてもわからなかったのにね。

男はつらいですか？
ありがとうさんです。