今度の日曜

気がつけば10月も最終週。

10月31日は、選挙でハロウィンで定期演奏会。

ハロウィンは無視していいが、選挙は期日前投票に行かなくちゃ。

定演の準備も必要。なんたって２年ぶり、思い出して慌てて黒スカートを履いてみた。

よかった、ちゃんと入る。

こんなことでドキドキしてどうする。

まるで落ち着いていられない今日この頃。

先日は１日練習だった。パーカッションも入る。ティンパニは土屋さん。

今年は楽器の配列が変わり、ギターが雛壇に並ぶ。練習場で真後ろに打楽器があると、自分のギターの音が全然聞こえない。

でも打楽器の音で床が震え空気が震え抱えたギターが震える。音は振動であると一瞬でわかる。ひとりでギターだけ弾いていてもここまではわからない。当日のステージは反響板で音が回るから、ギターも他の楽器も聞こえるでしょう、とのことです。

あれこれ忙しく、仕事しても家事をしてもギターを弾いても、今年はずっと手が痛かった。下手な上に練習が思うようにできなくて、気分は下がり気味。

それでもパーカッションで賛助演奏してくださる３人の若い女性がはしゃいで写真を撮る様子が華やいで微笑ましかった。もしかして演奏会を開催するのはいいことなのかな。

練習の最後に指揮者の先生が、２年ぶりの演奏会を喜びましょうと言った。

その時はまるでピンとこなかった。

いろんなことを諦めた２年、合奏も緊急事態宣言で何度も中止になった。同じ曲を２年練習したとはいえ、積み木を積んでは壊すようなものだったかもしれない。

少し時間が経つと、じわじわとわかる気がしてきた。そうだよね、これは喜ばしい、とてもいいことなのだ。

麻痺した感覚、コロナのバカ。

もっと怒っていい、悲しんでいい。何も感じなくなったから、喜びや嬉しさがわからないのかも。

全部抱えて全部忘れて日曜日。マスクの下で笑えるように。所詮私、あと少し頑張るのだ。