桃とかなへび

いらっしゃいませ。

もやもやサラダグルグル

2020年12月23日 | つぶやき
月曜日は仕事が忙しく残業確実だったので、夕飯は各自で取ることにしていた。帰りは辻堂あたりでもう19時をまわっていた。買い物はやめて食べて帰ろう。
モール内のわりと好きなカフェに入って、エビとアボカドのサラダとパンケーキのセットをオーダーした。店内は空いていて、端のほうの小さいテーブルに壁を向いて座った。

サラダを食べ始めて、ん?
しばらく食べて、んん?

レタスやゆで卵は美味しいが、肝心の小えびはひとつきり。アボカドもサイコロくらいのが一切れだけ。

さすがにこれはおかしいだろう。メニュー写真とも違いすぎる。
クレーマーになりたくない、でも自分で働いたお金で食べている、今日は特にがんばった。ひとつずつのせているというところが絶対ワザとだよね、厨房の悪意を感じた。

ウェイトレスさんに冷静にクレームしたら、厨房に聞きに行ってくれて「きちんと計量しています」との回答。写真を撮っていなかったのが悔やまれるが、本当にひとつずつしかなかったと食い下がってみた。
ウェイトレスさんはきちんと対応をしてくださり、ちゃんとした量のえびとアボカドを出して、謝罪してくれた。彼女には何の落ち度も文句もない。会計の時には「私はキッチンに入ったことはありませんが、これからはお出しする料理を自分でもチェックいたします」と言って下さった、真摯で優秀な人だった。

帰り際にチラリと厨房を覗いたら、若い女性が二人働いていた。
あれこれ考えて頭ん中グルグル。

ワザとらしい悪意は一体誰に向けられていたのだろう?
多分グループ客にはこんなことしない。絶対騒ぐし複数の証人がいる。
もしかして材料を節約しろとの命令? 食材をダメにしちゃって帳尻合わせ?
まさかウェイトレスさんがクレームされるように嫌がらせをした?
もしかして雇い止めが決まり、腹いせで炎上狙い?
むしゃくしゃして世間全部バカヤロー?

本当のことはわからないから、考えたって仕方ない。それでも「仕事」に悪意をのせた場面に直面して、かなり動揺してしまった。
私の実家は米屋だから、同じではないが食べ物を扱う商売だ。お客さんにムッとすることはあっても、そこに悪意を挟む余地はない。自分で思っていた常識の崩壊にショックを受けた。

若い厨房の女性は、まだ仕事の怖さや責任をわかってないのだろう。
志賀直哉の「剃刀」という恐ろしい小説がある。仕事に気分や悪意をのせたら、一瞬で全てを失ってしまうのだ。

好きなお店だっただけに残念。外食はほとんど我慢してたのに、気が緩んでばちがあたたのかなあ。
年末年始は大人しくすごしましょう。





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