東中央3丁目 センチュリー21ベルエステート発

木更津市 不動産センチュリー21ベルエステートの社員日記

2006年10月17日 12時03分19秒 | Weblog
 自分は気に入った本を繰り返し読むタイプです。もしくは気に入った作家の作品を中心に読みます。そうすると中学生の頃から10年以上かけて何回も読む、ということもありえるわけです。1年に1回とか、2年に1回とか。自分が年齢を重ねるにつれて、わからなかった部分や理解しにくかったことなどがよく見えてきます。その時にはある意味違う内容の本にもなりえるわけです。

 では他の本の開拓はまったくしないのか、というとそうでもありません。その作家が影響を受けた人のものや、その本の解説本に出てくる関係ありそうなものを選びます。村上春樹→ロシア人作家とか。村上春樹→第3の新人とか。遠藤周作のイエスの生涯、なんてのも面白かったな。

 ちなみにその解説本というのも結構面白いです。学生の頃、好きな作家だったんで「○○を読む会」なる集まりに出たことがありました(怪しい宗教みたいだな)。そこで先生に「この○○の解説本面白いですねー」なんて言うとその先生は「いや、実はその本は色んな学者の考えをつまんでいるだけだ。学会では非常に評判悪いよ」なんて裏話も聞けました。へー、解説本の解説にはずいぶん良いこと書いてあったが、なるほど、なんて。

 面白い本の面白さは自分だけ知っていればいいわけで、何が面白いかなんて自分にしかわからないかもしれません。ただ、どっかの作家の人が、読書は非常に個人的な作業であるがその内容について面白さを共感できる人と語り合うのは非常にすばらしいことである、とか何とか言ってた気がします。上記の集まりはまさにそんな感じでした。みんなその作家が好きでした。素晴らしい。が、しかし、あいつらは自分と違って守備範囲が広すぎました。繰り返しますが自分は限定的に本を読む人です。そこで「やっぱり○○だね」とか「○○読んだけどあれだね」なんて言われても、わかんねーし読んでねーよ、という疎外感がありました。まあ、それでも良い体験でしたが。

 どうも自分は外国の作品に行く傾向がある様です。村上春樹大好きですが、どこか「翻訳された文章」の匂いがします。独特の言い回しというかそんな感じが好きだと思います。映画も洋画が好きだし。酒も洋酒が好きだし。

 ちなみに好きなロシア人作家の五大長編って奴があるんですが、まだ一つだけ読んでません。その存在は昔から知ってたんですが、何となく手を付けていません。何かが読むのを止めていました。その「何か」がわからないため読んでませんでしたが、もうどうでも良くなったんで今度読みます。取り寄せかなあ。面倒くさいなあ。(あ!これか!)  福田