愛詩tel by shig

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【知っておこう】なぜ米国産牛肉は安いのか

2020年10月23日 05時48分33秒 | 食にまつわる話
逝きし世の面影より転載
2019年10月06日


ーーー転載開始ーーー



 金子勝‏ @masaru_kaneko  2019年10月5日        
【米国産が安い理由】アベ内閣が輸入量を増やす米国産牛肉は、欧州では30年前から輸入禁止で余っている。肉牛や乳牛の成長を早めるために人工ホルモン剤を投与。早く成長すれば、それだけ飼育期間が短くなり早く出荷できるため安くなる。乳がんや前立腺がんが懸念される。

『EUなぜ米国産牛肉の輸入禁止』 9/29(日)Yahoo!ニュース

日米貿易交渉が決着し、米国産牛肉の関税引き下げが決まった。
日本では「おいしい米国産牛肉がより安く食べられる」などと歓迎する論調も目立つが、実は、米国産牛肉は、欧州連合(EU)が安全性に問題があるとして輸入を禁止している代物だ。
米国内でも、普通の安価な牛肉を避け、健康によいイメージの有機やグラス・フェッド(牧草飼育)の牛肉を選ぶ消費者が増えている。日本は先のトウモロコシに続き、またしても、安全面で不安の残る米国産農産物を大量に引き受けることになりそうだ。
 現在38.5%の米国産牛肉の関税率は、一気に26.6%に下がり、米国が離脱した環太平洋経済連携協定(TPP)と同じになり、その後も段階的に切り下がり、2033年度には9%になる予定だ。

EUは30年前から輸入禁止
米国産牛肉の安全性の問題は、日本ではほとんど報じられていないが、実は、EUは1989年から米国産牛肉の輸入を原則禁止している。 食の安全を重視するEUが問題視しているのは、米国の畜産農家が肉牛や乳牛の成長を早めるために人工ホルモン剤を投与している点だ。
早く成長すれば、それだけ飼育期間が短くなり早く出荷できるため、農家にとっては経済的メリットが大きい。 ホルモン剤は、女性の乳がんや子宮がん、男性の前立腺がんといったホルモン依存性がんを誘発する発がん性物質の疑いが持たれている。

日本でも、ホルモン依存性がんが顕著に増えていることと牛肉の輸入量が伸びていることとの間に、何らかの関係があるのではないかと疑問を持ったがんの専門医らが、10年ほど前に専門的な調査を実施。
その結果、米国産牛肉には女性ホルモンの一種であるエストロゲンが和牛に比べて非常に多く含まれていることを確認し、日本癌治療学会で発表している。

しかし、日本は、国産牛にはホルモン剤の投与を禁止しているものの、ホルモン剤を使用した牛肉の輸入は禁止していない。
米国産牛肉は牛肉の輸入量全体の約4割を占めるが、ほとんどがホルモン剤を使用しているとみられる。

 EUによる米国産牛肉の輸入禁止は、EUと米国との間の長期の貿易紛争に発展し、EUは今年6月ホルモン剤未使用を条件に一部解禁したが、一般の米国産牛肉の輸入は依然、禁止のままだ。

米国の消費者も避ける
米国の消費者も、自国産の牛肉の安全性に疑問を抱いて、ホルモン剤未使用の有機牛肉人気の高まって、2017年には前年比17.2%増の12億ドル(1300億円)に達した。
米国では有機食材のスーパーが多く、有機牛肉は比較的手軽に買える。 レストラン業界も、ホルモン剤使用牛肉を避け、人気の新興高級ハンバーガー・チェーン「シェイクシャック」は、「私たちは、成長剤やホルモン剤、抗生物質を一切使わず牛を育てている生産者からしか牛肉を買いません」とホームページ上で宣言。
株価が今年に入り2倍に高騰する。

 牧草で育つグラス・フェッド牛肉も、飼料の大量の穀物類を生産しなくて済むことから自然環境への負荷が小さいとして人気が高まって、1年間で15%も伸び、4.8億ドルに達したが、米国内ではグラス・フェッド牛の飼育頭数が非常に少なく、売り上げの約8割は(豪州など米国産より安い)外国産。

日本は余剰農産物のはけ口?
米国は、自国産牛肉にそっぽを向き、安全で健康イメージのある有機牛肉や外国産のグラス・フェッド牛肉を好んで食べる。その結果、行き場を失った牛肉が日本に向かう。 8月末にも、安倍首相は日米首脳会談で、米国産の余剰トウモロコシを日本が緊急輸入を決めている。この余剰トウモロコシは、やはり米国の多くの消費者が購入を避けている遺伝子組み換えトウモロコシだ。「日本は米国の余剰農産物のはけ口にされている」終戦直後の図式と変わっていないようだ。
(抜粋)
9月29日Yahoo!ニュース
 
2017年11月22日 | 社会


日本では70年代から牛肉の輸入が増加、ハンバーガーも食べ始める

日本とアメリカのホルモン依存性がんのデータを比較すると、アメリカは年を重ねるごとに増えているが、なぜか日本では40代50代で腰折れ的に減っている。
 細胞が悪性腫瘍になるまで20年、30年とかかる。
では、40代50代の日本人の食生活が30年ぐらい前にどう変わったかを考えた時、アメリカからの輸入牛肉に思い当たる。

日本では70年代から牛肉の輸入が増加したが、国産牛と比較して、アメリカ産牛肉は赤身で600倍、脂肪で140倍もエストロゲン(女性ホルモン)の濃度が高い。
牛肉から高濃度のエストロゲンが検出されるのは、ホルモン剤(デポ剤)を牛の耳に注入しているからだ。
基本的に1回とされているが、2回、3回と注入することもある。(★注ちなみにホルモンを注射した牛の耳は、屠畜するときにバイオハザード並の危険物として焼却処分される)

深緑はヒトへのvCJD感染が確認された国。
黄緑はBSE感染の牛が報告されたにとどまっている国だが日本を含め、いずれもアメリカと軍事同盟を結んでいるか、関連が深い国々に限定されている。

『日本で一時大騒ぎになった米国産牛肉「狂牛病」とホルモン剤牛肉の関連性』 

2001年には日本国内でも初のBSE牛が見つかり日本政府や全てのマスコミが大騒ぎになって、米国産牛肉輸入が一時停止されている。

ところが、EUではこのことが分かってから、1988年にホルモン剤を家畜に使用することを禁止し、翌年にはアメリカ産牛肉の輸入を禁止した。
このためにEUとアメリカの間で“牛肉戦争”が起こったが、これは今も続いている。

最初のBSE(狂牛病)の発見は1986年のイギリスで、その直後の1988年に欧州ではホルモン剤の使用が禁止され、翌年の1989年からは米国産牛肉の輸入が禁止されて現在も続いている。

しかし狂牛病を大騒ぎしたのとは対照的に、もっと大問題だと思える『牛肉戦争』(残留エストロゲン)を日本のマスコミは何も報じていない。
2000年代初頭に日本国内のマスコミが狂牛病で大騒ぎしていたが、まったく同じ時期にEU諸国とアメリカとがアメリカ産牛肉の残留エストロゲンで大騒動が起きていたし、その『牛肉戦争』は現在も続いている。 
(あまりにもピッタリのタイミングなので、アメリカのホルモン剤漬け牛肉の輸入禁止のスピン・コントロールが2000年代初頭の狂牛病の大騒動だった可能性が高いが、ようは、狂牛病が怖いか、それとも性ホルモン関連がんが怖いかの二者択一話になる)

 『30年スパンの見えない戦争』

狂牛病が見つかったイギリスに対し日本は英国滞在者の献血を全面禁止。
現在も英国滞在歴通算31日以上の献血を禁じている。
狂牛病牛の総数は全部で188,579頭(英国97%183,841頭)死者は117名。
大騒ぎした割には死亡数が圧倒的に小さい奇病中の奇病で、原因だとされた骨粉が使用禁止になったが、米国は今でも骨粉が使用・販売されている。
(狂牛病の発症の機序が科学的に完全に解明された訳ではない)

たった百人強程度が死んだ狂牛病とは違い、がんは普通に起きている病気であり、発症しても原因を特定されることはない。
日本では年間100万人が死に内3分の1が癌なので1日当たり1000人が必ず悪性新生物(がん)で死亡している。
乳がんとか子宮がんなどのホルモン依存性のがんでは45歳がピークになるのは、女性の閉経と関連していてエストロゲン(女性ホルモン)が急減するからと思われていたが、アメリカでは閉経で腰折れせず75~80歳の高年齢層だった。(抜粋)

2019年01月20日 | 社会

狂牛病が形を変え 人にも感染か、治療法がなく致死率100%で感染力が強い狂鹿病
『北米のシカを襲う“ゾンビ病”──異種間でも感染した謎の病気の正体とは』2018.02.08  WIRED NEWS
北米のシカたちを“ゾンビ病”が襲っている。
狂牛病と同じ異常タンパク質のプリオンが原因となって発症、実験ではサルが発症するなど、ヒトも含む異種間で伝染する危険性がある。 病気の正式名称はシカ慢性消耗病(CWD)で北米では“ゾンビ鹿病”とか“狂鹿病”として知られている。
唾液で汚染された草が感染源に
シカ肉を食べたサルが発症し、異種間で感染


治療法がなく致死率100%で感染力が強い「狂鹿病」が北米にすでに18年間で爆発的に広まっている様子がわかる感染マップ
狂牛病の次は「狂鹿病」です』2019/01/19 note(ノート)
アメリカ国内だけでも、およそ3000万頭の鹿が生息し、仕留めた鹿の肉を食べるハンターや、ハンターを通じて鹿肉の売買も行われるが、今とんでもない異変が起きている。
CWDという新種の病気
狂牛病が何時の間にか有耶無耶になったが現在、狂牛病ならぬ「狂鹿病」が、恐ろしい勢いで広まりつつある。 
この狂鹿病、慢性消耗病(chronic wasting disease: 以後CWD)は、かつて世間を騒がせた狂牛病と同じ原因の病気で異常タンパク質(プリオン)によって脳がスポンジ状になる。
 感染した鹿には、目がうつろになり、よだれが大量に出て、同じところを繰り返し歩行する。
体重が著しく減少し致死率は100%。
 狂牛病よりもずっと大きな脅威となりそうである。
治療方法がない
CWD、狂牛病と同様に治療法がない。
原因が細菌やウイルスではないため、抗生物質などで治療することもできない。
現在、米国の研究機関でこのプリオンを破壊する薬の開発が進められいるが現時点では、有効な治療薬やワクチンは一切存在しない。
感染力が強い
狂牛病は牛から牛への水平感染が無いが、CWDは鹿から鹿へと感染し、それどころか、ネズミにも感染、猿のような霊長類にさえ感染する。
猿に感染するなら、人間に感染する病気である可能性は極めて高い。 
人間の変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)は狂牛病からの感染が疑われている。
感染ルート
感染した鹿の唾液や糞尿にプリオンが含まれ唾液がかかった植物を別の鹿が食べて感染する。
病気にかかった鹿はよだれを垂れ流して歩き回るので、まさしくプリオンを振りまいている。
長く生息する原因タンパク質
プリオンは滅多なことでは死なない。
熱にも非常に強く、調理くらいでは壊れない。
プリオンが自然の中で分解されるには3〜5年ほどかかるので、その間ずっと、他の動物が感染のリスクに晒される。
CWDはネズミにも感染し得るので、感染した鹿の糞尿や唾液によって汚染された植物を食べたネズミが子供を産み、感染を止めどもなく広めていくことも予想される。
潜伏期間が長い
さらに都合の悪いことに、この病気は潜伏期間が極めて長い。
実験で感染させた鹿では症状が現れるのになんと16~17ヶ月もかかる。
その間鹿たちは広範囲を歩き回りあちこちに唾液や糞尿を撒き散らす。 (抜粋)

★注、入れ子細工のマトリョーシュカ人形のように何重にも重なるマスコミのスピンコントロール
2000年代初めには米国産輸入牛肉の狂牛病で大騒ぎしていた。
ところが、それより10年以上早く勃発し今も続く米国産輸入牛肉の『性ホルモン剤』の欧州との30年戦争をマスコミは一切報じなかった。
人間の変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)は100万人の1人とフクシマの核事故前の平時の小児甲状腺がんと同じで日本国内では年間100人程度の非常に希な奇病である。
対して前立腺がんや乳がんは逆に普通の病気で少しも珍しくない。
(たとえ米国産牛肉のホルモン剤だとしても)大人のがん発症では誰も『原因は何か?』などと考えないのである。


ーーー転載終了ーーー
 





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