NBA Thunder Dancer

オクラホマシティ・サンダーを応援していくNBAブログです。

トレードデッドラインの動きについて

2024年02月16日 | 2023-24 シーズン
遅くなりましたが、2024年トレードデッドライン(以降TDL)が終了し、それに伴い起こったサンダーの出来事を取り上げます。

その前にまず、前回の記事で触れた"サンダーの持つ指名権の価値"についての答え合わせです。
サンダーは今回のTDLにて1巡目指名権1本を放出し、指名権を放出するという予測は正解しました。
結果的に14本の1巡目指名権の内、9番目に価値の低い2024年のクリッパーズのものを放出し、下記に記載しますが指名権の価値以上の対価を得れたと思っております。

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サンダー獲得
マーベリックスとの2028年1巡目指名権交換権
マーベリックス獲得
クリッパーズの2024年1巡目指名権

サンダーは上記の通り、現状持ち合わせている1巡目指名権の内9番目に価値の低いものを放出し、2028年1巡目指名権をマーベリックスと交換できる権利を得ました。
TDL前は2024年の1巡目指名権は3本あり、ロスターも指名権も飽和状態にあった中で一番価値の低いものを整理し、且つ2028年により良い指名順位を担保できる権利に変えたこの動きは地味ながら素晴らしい動きでした。
極端な例ですが、2028年の指名サンダーが30位指名でもマーベリックスが1位指名ならば交換で、サンダーのものにすることができます。

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サンダー獲得
ゴードン・ヘイワード
ホーネッツ獲得
トレイ・マン
ダービス・ベルタンズ
ヴァジリエ・ミチッチ
2024年2巡目指名権
2025年2巡目指名権


オールスター出場経験もあるヘイワードを獲得しました。
対価としては、サラリーを釣り合わせるためのデルタンズに、戦力として求められたマンとミチッチを付けて放出しました。
ベルタンズはともかく、ミチッチはだんだんと出場時間を増やしており、活躍もしていました。
また、マンは潜在能力が高く出場さえすればしっかり結果を残してくれる選手ではありましたが、サンダーの層が厚すぎた為、満足に出場時間が得られていませんでした。

一方獲得したヘイワードの今シーズンの1試合平均の成績
31.9分出場 14.5得点 4.7リバウンド 4.6アシスト1.1スティール
FG46.8% 3P36.1% FT76.5%


身長201cm 体重102kg SG-SF(サンダーではPF出場もあるかもしれません)
直近の1か月半、ふくらはぎの怪我の為欠場しております。
どうやら当初全治2週間と診断されていましたが、ここまで長引いているそうです。
一部では、TDLまでに放出が決まっていた為、ケガをしたり悪化したりさせないよう敢えて出場させていなかったとも言われています。
デイグノートHCはオールスターブレイク後から出場させるとの意向を示していました。

来月には34歳で且つ怪我持ちということを考えると、ホーネッツでの30分オーバーの出場時間を大きく下回る役割となると予想されます。
しかし、サンダーでの34歳は超大ベテランです。
当然ロスター最高齢ですし、下に数えるより上に数えてデイグノートHCの38歳に到達する方が早いくらい群を抜いています。(ビヨンボ除く)
恐らくベンチスタートになると思います。
現在少しずつ出場時間を与えられているジェンやセンターとして出場する機会のあるケンリッチやJ-Willと出場時間を分け合う形になりますが、役割としては安定したスポットシューターと1試合に数回の得点クリエイトです。
それで十分チーム戦力底上げになることでしょう。

ちなみに余談ですが、背番号について、サンダーでは33番を着用します。
高校・大学・NBAとずっと背番号20を着用してきたヘイワードですが、サンダーは前身のソニックス時代のゲイリー・ペイトン在籍以降、リスペクトを込めて20番は誰も着用せず空けてありました。(永久欠番ではない)
そのため、33歳だからという中々に安直な理由から背番号を選んだそうです。

最後にサラリーについて。
ヘイワードのサラリーは31.5Mで今シーズンで終わります。
これは、サンダーは万が一ヘイワードがチームに合わなかった場合、シーズン終了後再契約をせず、サラリーを大きく空けることができるということです。
若いチームだからこそ、将来の契約金高騰が気がかりなところ、こういった保険があるのもフロントの優秀さが光ります。

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リンディー・ウォーターズ3世を2way契約から通常契約へ移行
TDLの動きでロスターに2名の枠ができたサンダーは2way契約だったウォーターズを通常契約に移行しました。
契約内容は今シーズンフル保証で、来シーズンはTOの2年契約。
また、ウォーターズはこの契約以降でプレイオフに出場できるようになりました。

2022年2月2way契約
2023年2月複数年契約(TO付き)
2023年8月TO行使後、2way契約
2024年2月複数年契約(TO付き)

波乱万丈なキャリアながら、サンダーには3年所属しています。
生まれも育ちもずっとオクラホマの英雄は今シーズンもサンダーでシーズンを終えそうです。

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ビスマック・ビヨンボと契約

TDL後、残ったロスター1枠、FAで契約をしました。
身長203cm 体重115kg 31歳のC。
サンダーに待望の本格派ビッグマンがやってきました。
115kgの体重はチーム1位です。
スモールサイズですが、このご時世希少種の3Pうてない、ペイントエリアのみが主戦場のインサイドで体を張れフィニッシュ力も高いラジコン系ビッグマンです。
主力のビッグマンがホルムグレン、J-Will、ケンリッチといずれも3Pラインまでスペースを使う選手なので、ビヨンボはそれらの選手とも共存が可能です。
更にSGAがJ-Dubのドライブに合わせてリングへダイブすることも出来るため、結果的にバックコート陣の得点バリエーションも増やすことができるでしょう。

実はビヨンボ、今シーズン30試合中27試合に先発出場しており5試合しか欠場していません。
それにも関わらず、ある日突然解雇されてしまい、FAとなったいたのでした。
1試合平均 5.2得点 6.4リバウンド 1.1ブロック FG56.3%

なぜこんな都合の良い選手がFA市場にいたのかと言うと、所属していたグリズリーズのチーム事情が大きく関わってきます。
今シーズン怪我人続出のグリズリーズは元々ロスターに枠は残っていなかったのですが、ディスエイブルド・プレイヤー・エクセプション(重度の怪我人救済例外条項)にて、アダムスに代わり特別な16人目の枠として契約・出場していました。
その間、上記の手堅い活躍を残したのですが、モラントが復帰するタイミングとビンス・ウィリアムズの2wayから通常契約への移行のタイミングでロフトンととも解雇されたという経緯がありました。

つまり実力的には、申し分なかったのですが、一時凌ぎで契約したビヨンボはチームの将来の構想に含まれていなかったという誠に勝手なチーム事情により使い捨てにされていたのでした。
契約に漕ぎつけたのはプレスティの手腕ですが、FAにいた理由は以上となります。

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アダム・フラッグラーと2way契約
身長190cm 83kgの24歳 SG。
ウォーターズの2way契約から通常契約以降に伴い、その空いた2way枠で契約となりました。
ベイラー大学にてNCAAチャンピオンを経験しています。
NBA経験はなく、2way契約までは下部組織のオクラホマシティ・ブルーに所属していました。
ブルーでは1試合平均
12.5得点 3.8リバウンド 3.3アシスト FG43.4% 3P39.8% FT92.3%
アンダーサイズですが、PGではなくSG、生粋のスコアラーです。

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最後にロスターをまとめです。

PG ジョシュ・ギディ/ケイソン・ウォレス
SG シェイ・ギルジャ=アレキサンダー/アイザイア・ジョー/アーロン・ウィギンス/リンディー・ウォーターズ3世
SF ルーゲンツ・ドート/ゴードン・ヘイワード/ウスマン・ジェン
PF ジェイレン・ウィリアムズ/ケンリッチ・ウィリアムズ/アレクセイ・ポクシェフスキー
C チェット・ホルムグレン/ビスマック・ビヨンボ/ジェイリン・ウィリアムズ
2way オリバー・サー/キヨンテ・ジョンソン/アダム・フラッグラー


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