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【23-24レギュラーシーズン総評】マーク・デイグノート

2024年05月20日 | 2023-24 シーズン
マーク・デイグノート

ヘッドコーチ(以下:HC)として23-24シーズン、オクラホマシティ・サンダーを史上最年少でカンファレンスファイナルに導き、且つ自身もHCキャリア初となる、NBAコーチ協会とNBAの最優秀HC賞もW受賞しました。
また、
21-22シーズンを24勝58敗、
22-23シーズンを40勝42敗、
そして今シーズン57勝25敗という成績を残し、2シーズン連続で前年より16勝以上アップさせた、NBA史上4チーム目のHCともなりました。

20-21シーズンからサンダーの指揮をとるデイグノートは、今シーズンまで4年に渡り選手達と成長してきました。
また今年39歳になったばかりと、他のチームと比べ非常に選手達と年齢が近く、選手との密なコミュニケーションが得意です。
更にHCになる前もアシスタントコートとしてチームに帯同していたこともあり、オクラホマシティ・サンダーのカルチャーも熟知しています。

デイグノートHCの特徴は、特に選手の意思を尊重することです。
バスケットボールの戦術の1つにセットプレイがありますが、当然サンダーも複数持っています。
所謂”決められた動き”をコート上の各選手がするわけですが、デイグノートHCはその中に決められた動き以外の判断を選手に委ねる場合があります。
一番わかりやすいのがシェイで、セットプレイの途中に決められた動きをキャンセルして得点を取ってくることができるようになっています。
これはシェイがシュートをたくさんうつから、得点が高いからというわけではなく、チーム全体の決まりとして定着しており、2way契約や10日間契約でチームに加入した選手であっても可能です。
この選手のチャレンジング精神をくすぐるルールはデイグノートHCならではだと言えるでしょう。

もう1つ。
19-20-シーズンから導入された”チャレンジ制度”。
各チームのHCは試合中1度だけ、レフェリーの判定に異を唱えることができる制度です。
選手がいくら判定に納得がいかなくてもHCが”チャレンジ”しない限り覆ることはありません。
しかし、実際コートでプレイしているのが選手達である以上、納得いかないことが出てくるのは選手達の方が多くなります。
特に最後どちらが触ったのか際どいアウト・オブ・バウンズは、ボールを触ったもしくは触っていない本人が一番分かっていますよね。
デイグノートHCは、その選手の主張を瞬時に汲み取って、躊躇なく”チャレンジ”を行います。
選手が自信を持って異を唱えるのであれば、それが試合開始早々の判定だったとしても、関係ありません。
選手の意思を尊重します。
しかし、観ている側としては試合開始早々”チャレンジ”に失敗し、終盤の大事な場面での誤審っぽい判定に”チャレンジ”できないことも何度かありました。
今となっては笑い種です。

来シーズン、選手達との繋がりが更に強固となり、もみあげの刈り上げも更に強化、更に16勝上乗せしてくれることを期待しています。


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