NBA Thunder Dancer

オクラホマシティ・サンダーを応援していくNBAブログです。

プレーオフ vs ナゲッツ5

2011年04月28日 | 2010-11 プレーオフ
敵地での試合で結局1敗してしまったサンダーは本拠地に戻り第5戦を行いました。まあホームでファーストラウンド突破をきめられると考えればあながち悪くはない負けだったのではないでしょうか。変わらずサンダーがセカンドラウンドに王手をかけた試合です。

PG ウェストブルック
SG セフォローシャ
SF デュラント
PF イバカ
C パーキンス

第1クォーター、やはりこの試合もリードを奪ったのはナゲッツでした。前半こそフリースローで追い付いていたものの後半にかけては徐々に攻めが雑になり9点差にまで広げられてしまったのです。
それでもウェストブルックをさげメイナーを投入したあたりからはオフェンスも噛み合い出し、速攻からのデュラントへのアリウープ、そして今度はノーカウントにならなかったメイナーのブザービーター3Pで25-28にまで追いつき第1クォーターを終了しました。

第2クォーターになるとようやく試合は落ち着き(?)シーソーゲームへと突入していきました。このクォーターだけで同点6回、リードチェンジ8回というまさにプレーオフという展開に。結局終了時にはどちらがリードすることもなく50-50の同点で後半へ。

第3クォーターになるとサンダーはまたしてもオフェンスが雑になってしまいました。最初にパーキンスがダンクをきめて以降放つシュート全てが単調になってしまい、得点はほとんどがフリースロー。このクォーターにあげた22点のうち12点がフリースローというナゲッツに何とか食いついているという状態だったんですね。そんなわけで4点差をつけられ最終クォーターを移ります。

最終クォーター、やはり流れを持っていたのはナゲッツでした。開始早々から得点を重ねると8分37秒には7点差にまで離されてしまいました。直後にウェストブルックが3Pをきめるのですが、これが更に悪い状況にしてしまうのです。
第4戦でも第4クォーターにシュート乱発を繰り返したウェストブルックはこの3Pで気を良くし連続で3Pを狙いにいってしまったんですね。結局4分を切った場面で9点差まで離されてしまいました。
ここで立ちあがったのが我らがエースデュラントだったのです。手始めに3Pをきめ6点差にすると、ウェストブルックのフリースローを挟み今度はジャンプシュート。これで3点差です。
ローソンがフリースローを2本外した直後のオフェンスではディフェンスを充分に引きつけて、コーナーでノーマークになっていたハーデンへパス。この3Pをハーデンが確実にきめ1分50秒を残しついに同点にしたのです。91-91
ナゲッツはマーティンのチップインで得点しますが、デュラントがすぐさまジャンプシュートでお返し。93-93
ローソンがフリースローを2本きめるも、今度はバスケットカウントで3点プレー。1点差でリードを奪いました。96-95
フェルトンが2本フリースローをきめてもデュラントも2本沈め、直後のナゲッツのオフェンスではネネのダンクをイバカがブロック。1点リードのまま残り時間15.4秒、サンダーボールとなったのです。

ここで観戦していた人ならが疑問に思うプレーがありましたね。スローインからのボールを受けたデュラントが痛恨のバックパスをしてしまったのです。詳しくはハーフラインを踏んだという判定でコールされましたが、その後判定は変わりサンダーボールのままになりました。
ここでの判定は僕も疑問に思いましたし、どちらかのボールで試合結果も変わってしまう重要な場面だったと感じています。なので僕なりにですが、一応サンダーを擁護しておきます。(それは後ほど)

判定の結果サンダーボールとなりましたが、ショットクロックが残り4秒と苦しい状況には変わりません。しかし、ボール受けたデュラントは時間がない中トップからフローター気味にシュートを放ったのです。これがきまり残り12秒で100-97。次のナゲッツのオフェンスを止めれば勝利はほぼ確定という場面。
ここでもデュラントは活躍します。同点を狙ったスミスの3Pをブロックしたのです。
最後はアフラロの3Pが外れ、サンダーが逆転の末セカンドラウンド進出を決定したのでした。

最終スコア 100-97

結局デュラントは最後の3分半で11得点していました。もうデュラントさまさまな試合でしたね。
しかし、チームスタッツを冷静に分析してみるとどちらが勝ってもおかしくない試合だったんですね、いやむしろナゲッツが勝っていたのかもしれません。
FG%を比べてみるとサンダー36.6%に対しナゲッツは46.2%です。改めてサンダーよく勝てたなぁと思ってしまいますね。逆にフリースローではサンダーの方が2倍多くうっていますしオフェンスリバウンドでは16-4と圧勝しています。この点では天敵ネネをよく抑えられていたのだと思います。パーキンス効果ですね。



ではここでバックパスの判定について僕なりにサンダーの擁護をしたいと思います。どうでもいい方はスルーしていただいて構いません。
NBAのルールではフロントコートからのスローインでもバックコートにパスをしてもバックパスをとられないというものがあります。つまりあの場面デュラントがハーフラインを踏んでいたとしてももらい方次第ではバックパスではないんですね。
最近日本でもバックパスの判定が甘くなったように、あの場面でもバックパスはなかったのだと思います。
まああくまで僕の考えにすぎないので、ただ単純にハーフラインを踏んでいなかっただけなのかもしれませんが・・・







では個人成績です。

ケビン・デュラント


42分の出場で41得点5リバウンド2ブロック。

上記の通りまさに神がかっていました。プレーオフでここまでクラッチシュートをきめてきてくれるあたりすでにスタープレイヤーの仲間入りです。







ラッセル・ウェストブルック


35分の出場で14得点5リバウンド4アシストを記録。

第4戦に続き最終クォーター序盤は暴走モードになったのですが、さすがに後半はデュラントへパスを回していました。結局この試合はFG3/15と酷い内容でしたし、試合中ミスをするとメイナーが映されていた通り明らかにメイナーの方が良い仕事をしていました。

シリーズ全体でずっとマッチアップしてきたローソンには得点こそ上回っているものの落ち着きぶりや冷静な判断という点では完全に負けでした。セカンドラウンドではそうはいかないですよ。







ジェームズ・ハーデン


32分の出場で12得点7リバウンド2スティールを記録。

この試合主な活躍はディフェンスとなってしまいましたが、それでもアフラロからテイクチャージを引き出すなどセフォローシャに負けない好ディフェンスを続けてくれたと思います。

オフェンス面に関してはFG2/7とまったくで得点のほとんどがフリースローになってしまいましたが、肝心なところでの3Pをきめてくるなど勝利へはきちんと貢献してくれています。







ケンドリック・パーキンス


29分の出場で11得点9リバウンドを記録。

ようやくネネとの勝負に勝ったといったところでしょう。この試合も熱くなりテクニカルを吹かれてしまってはいるものの、ダブルダブルにせまる活躍を見せてくれました。

セカンドラウンド以降も活躍を期待しています。








エリック・メイナー


12分の出場で9得点2アシストを記録。

第1クォーターでの活躍が全てでした。出場してすぐにアシストをきめると今度は自ら得点。ディフェンスではフェルトンからテイクチャージを引き出し、最後には正真正銘のブザービーター3Pをきめています。

この時点では明らかにウェストブルックより良かったのですが、第2クォーター以降ではミスが目立つようになり結局3ターンオーバーも記録してしまいました。まあしかし、もうちょっと出場時間が増えても良かったと思いますね。特にこのシリーズはレギュラーシーズンより活躍していますし。







タボ・セフォローシャ


19分の出場で8得点8リバウンド2スティールを記録。

この試合もディフェンスで充分に働いていたと思います。特に目に止まったのがスローインをカットした場面で、あのスティールには驚きました。

その他にもオフェンスリバウンド3本やフリースローを全てきめる等地味ながら良い活躍だったと思います。






サージ・イバカ


34分の出場で1得点8リバウンド2スティール9ブロックを記録。

成長が止まらないとはまさにこのことなんでしょうね。この試合の注目は彼のブロックにもありました。第1戦から4-2-4-5そしてこの試合では圧巻の9本。いや~凄かった。

とにかくブロックにいくタイミングがばっちりで相手のシュートを次々と叩いていました。あと1本記録すればあのオラジュワンと並ぶプレーオフ記録だったんですね。とにかく今後が楽しみな選手です。







ニック・コリソン


19分の出場で2得点4リバウンドを記録。

この画像こそが彼の活躍を表すのに最も早いですね。実はプレーオフに入ってまだ一度もテイクチャージをとっていなかったのですが、とうとうこの試合になりやってくれました。やはり読み&タフさを兼ね備えないといけないので彼の凄さが分かります。

また3本のオフェンスリバウンドやネネをブロックなど要所での活躍が光っていたと思います。







デカーン・クック

8分の出場で0得点2リバウンドを記録。

う~んとうとうシュートさえうたなくなりましたか。というより相手のチェックが厳しくなったのか。いずれにせよ、まずボールを持つ機会が極端に少なかったように感じますね。セカンドラウンドでの活躍を楽しみにしています。





ナジー・モハメド

4分の出場で2得点2リバウンド1ブロックを記録。

もはや一瞬というべき時間しか出場しませんでしたが、オフェンスリバウンドから得点やブロックなどきちんと働いてくれました。もともとベテランなのでパーキンスがファールトラブルにでもならない限り、これくらいの出場時間でしょう。

今後もスパーズがあがってこない限りこんなものだと思います。






ということで2006年以降初&本拠地移転後初のセカンドラウンド進出です!!今日の試合で相手はグリズリーズだと思っていたのですが、まさかの展開で相手はまだ分かりません。
どちらもレギュラーシーズン負け越している相手だけに気を抜けません。とりあえず休養を多く取れるわけですからしっかりケアして臨んでもらいたいですね。





ブロックに跳ぶ勢いで喜ぶイバカ



さすがのブルックスHCもこの笑顔




後ろの3番はしゃぎすぎ・・・




サンダーセカンドランド進出決定の瞬間!!


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7 コメント

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Unknown (kei)
2011-04-28 21:09:07
やりましたね!
9点差付けられた時にはダメか・・・と思ってしまいましたが(反省

デュラントの4Qはもう凄いの一言ですね!!
NBAを見始めた頃、ファイナルでのジョーダンのプレーに『何でこんなにシュート入るの!?』って思ってましたが、今日のデュラントも同じくらい凄かった!
まだまだ神と比べるのは早いですが、これから一つずつデュラント伝説を築いて行って欲しいです!

そしてイバカ!
だてに「Iblocka」なんて呼ばれてませんね!
ホント見ていてワクワクする選手です^^

それと、さっきスタッツを見て思ったんですけど、リバウンドで圧倒した割りにサンダーは二桁の選手がいないんですよね。
その代わり各ポジション満遍なく取ってる。この辺りもサンダーの強さの一つなんだと思いました。

さて、次はいよいよカンファレンスセミファイナル!
まだ相手は決まってませんが、大逆転でスパーズになりそうな気がしています。
どちらが来ても勝つしかないですね!
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Unknown (Blair Davis)
2011-04-28 22:55:51
サンダーFirstラウンド突破おめでとうございます!

試合は第四ピリオドしかみてないので、試合全体の流れはわからないのですが、感想としてはデュラントは神だなと改めて思いました。

私の応援しているスパーズも今日勝ってくれて本当に嬉しいです!このまま勢い乗ってグリズリーズを倒してくれることを期待しています。

Secondでスパーズかサンダーが当たって、消えるのは残念ですが、白熱した試合をみせてくれるのを楽しみにしています。
kduさんもスパーズ応援よろしくお願いします。

あとBlairも出場できるのを願って下さい。笑
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Unknown (Unknown)
2011-04-29 04:41:02
やりました♪kduさんの予想通り4-1で勝利!!
少しホットしました。とりあえず一開戦突破おめでとうと「KD」に言いたい。
数多くのスターが一開戦突破にはひと苦労ですからね。
今後2開戦には熊が来ると予想しますが、どちらがきてもインサイドのディフェンスには苦労するでしょう。
正直今のSASが来た方が楽な気がしています。熊のインサイドは相当厄介なので。
なんにしても2開戦が楽しみです。
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Unknown (Orca)
2011-04-29 04:44:43
↑の「4:41」のコメントはいつもこのブログのお世話になっているOrcaです。
名前入れるの忘れてました。
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keiさん (kdu)
2011-04-30 01:50:27
サンダーやってくれました!とはいってもまだファーストラウンドを勝ち抜いただけですが、昨年をこえることができまずは一段落というところでしょう。
正直僕も9点差で残り3分半は脳内に負けがチラついていました(汗)
でもやっぱりエースたるデュラントが全てを覆してくれましたね。第4クォーター、特に終盤での勝負強さはジョーダンをも彷彿させるものがあったと思います。

仰る通りまだまだ神と比べるのは早いかもしれませんが、神や伝説と呼ばれるのは引退して初めてそうなるのだと思います。今のデュラントならもうすでに・・・さすがにないですね。
今後のキャリアで神をもこえる伝説を築いていってもらいたいです。


>Iblocka
誰ですか、こんな上手いことをいう人は(笑)
今サンダーの中で一番見ていて楽しめる選手ですよね。今後のさらなる成長が期待できそうです。
セカンドラウンドではオラジュワンを抜く11ブロックを密かに期待していたりします。

言われて気づきました(驚)
確かに二桁リバウンドを記録した選手がいないんですね。まあデュラント、ウェストブルックも割と稼ぐ方ですし、ビッグマンもコリソン、モハメドといますからこうなってしまうんでしょうね。
数年前のサンダーでは考えられなかったことで、間違いなく今のサンダーの強みです。

カンファレンスセミファイナルはサンダーの若い選手達にとって未知の領域です。まず緊張することなく、いつも通りのプレーをこころがけて欲しいですね。
僕は相手がグリズだろうとスパーズだろうと、苦手な相手には変わりないのでどちらも嫌です(おいっ)
ホームコートアドバンテージが取れるという意味でグリズがいいなぁくらいにしか思っていません。どちらにせよ勝ちあがってきたチームをたたくまでです。
今後も応援していきましょう!!
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Blair Davisさん (kdu)
2011-04-30 02:03:03
ありがとうございます!

この試合に限っては第4クォーターが全てだったと思いますよ。あの大逆転劇はプレーオフだからこそだったかもしれませんし、それをしてのけたデュラントもプレーオフでは初めての覚醒でした。
まあこの試合でのデュラントはホント凄かったですよね。もう言葉では表現しきれないほどの活躍だったと思います。
Blair Davisさんもデュラントのファンになったのでは?(笑)


しかし、スパーズも裏で熱い試合をしていましたね。やはりスパーズという勝利だったと思います。
この勝利で今流れがあるのは明らかにスパーズなので、スパーズがサンダーの相手というのも充分に考えられます。
とりあえずサンダーvsスパーズというカードになった場合サンダー応援しつつ、一応スパーズも応援させて頂きます。まあ勝つのはサンダーですが(笑)

今現在なぜか出場していないブレア、今後スパーズが勝つために必須な選手だと思うので僕も復帰(ケガか分かりませんが)を心から願っています。
プレーも好きですしやはりスパーズはブレアですよね(笑)
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Orcaさん (kdu)
2011-04-30 02:21:07
やりましたね♪まさか僕の適当な予想が当るとは思ってもいませんでしたが、とりあえずファーストラウンドを突破できて良かったですね。
やはりMVPはKDですよね~彼の活躍無しではプレーオフも危うかったと思うので、僕もおめでとうと一言言いたいです。

なんだかんだプレーオフは高き壁ですから、それを年々こえていっているデュラントもといサンダーの選手は凄いの一言だと思います。

セカンドラウンドは熊が来ようとスパーズが来ようと、正直苦労しますね。Orcaさんの仰る通りインサイドがキツすぎます。両チームにシーズンで負け越している理由は単純にインサイドでの差ですから。
しかし、そんな時のためにパーキンス(&モハメド)を獲得したのではありませんか!
運が良いのか悪いのかパーキンスが出場して戦った試合はまだ今シーズン一度もないのです。つまり、サンダー同様相手も相当嫌がっていると思うんですよ。

今のところ熊ではザックが神がかっているのでできればここをパーキンスが抑えてくれると信じています。
スパーズだった場合総合力で負けないようにしなければなりません・・・
インサイドで厄介なのは熊、総合的にはスパーズといったところでしょうか。

とりあえず今後も応援よろしくお願いします。
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