おやじのパイプ

壁に飾ったシベリア抑留中に作ったと自慢していた亡父のパイプを眺めながら写真と木版画の海を漂っている。

版画作品を額装する準備

2019-02-04 11:28:13 | 版画
昨年来より制作しておりました版画です。
積み上げておりましたが、額装する前準備として水張りしております。

いわゆる、障子の張替えと同じやり方で、湿らした版画をベニヤ板などに貼り付けて
シワ伸ばし処理するのです。
これで額に入れても波打たずにピーンとした状態になります。
写真などでも全紙サイズを額装する場合も、バックシートといって
厚みのあるフイルムを写真の裏に裏打ち(貼り付け)ます。
こうすることで展示中に写真が湿度で波打ってくるのを防ぎます。
これをするしないで大きく作品の印象が変わります。
どんなにいい写真でも、波打ってうねった写真は評価が下がります。
版画もこれと同じです。
最後の詰めが甘いかきちんとできているか、作者の作品に取り組む姿勢が問われるのです。
手抜きはできません。



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