先輩たちのたたかい

東部労組大久保製壜支部出身
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大阪 北泉紡績500名スト敢行 1926年の労働争議(読書メモ)

2023年03月03日 07時00分00秒 | 1926年の労働運動

上・北泉紡績労働者要求内容(1926年2月18日)

大阪  北泉紡績500名スト敢行 1926年の労働争議(読書メモ)
参照「協調会史料」

大阪府下泉北部郡大津町下條大津61の北泉紡績所は、労働者約500名(うち女性約380名)。1926年2月12日横暴な監督に逆らった労働者渡辺佐太郎が解雇された。職場の労働者は渡辺に同情し、泉州地方評議会と泉州紡績労働組合と共に、2月18日以下の要求書を会社に提出した。
(要求書)
一、工賃を3割増すこと
一、夜勤勤務者に日給の1割5分を増給すること
一、食事を改善すること
一、女工の外出・外泊・面会を自由にすること
一、産前産後は4週間の休業とその間の日給を全額支給すること
一、昼食休み時間中は操業を中止すること
一、解雇手当、退職手当、傷害扶助料を制定すること
一、争議中の賃金を全額支給すること
一、解雇された渡辺を復職すること
一、横暴な芝池、新川の監督両名を解雇すること

(500名ストライキ突入・解決)
会社は食事の改善、昼食時の操業の中止などの回答を示したが、労働者は納得せず、その日の夜勤からストライキに突入した。翌19日は早朝から全員がストライキを敢行し、北泉紡績工場は完全にストップした。すぐに泉州地方評議会・泉州紡績労働組合・争議団と会社の交渉が始まった。正午に至り、争議は全面的に解決した。労働者はその日の夜勤より全員就業した。

(解決条件)
一、工賃値上げは、会社は誠意をもって調査し、近い将来に相当の値上げする
一、夜勤勤務者に、日給の1割を増給する
一、食事を改善する
一、女工の外出等は認める
一、産前産後は4週間の休業とその間の日給半額を支給する
一、昼食休み時間中は運転を中止する
一、解雇手当などは工場法の改正に従って支給する
一、争議中の賃金は半額を支給する
一、渡辺の解雇は撤回しない
一、芝池、新川の両名の解雇はしない

以上



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