先輩たちのたたかい

東部労組大久保製壜支部出身
https://www.youtube.com/watch?v=0us2dlzJ5jw

大久保製壜闘争略史

2019年12月28日 12時24分17秒 | 大久保製壜闘争

大久保製壜闘争略史

1975年
・6月 御用労組会議での発言がもとで長崎・橋本・黒崎の3名が解雇。東部労組足立実委員長、沢村副委員長に相談。東部労組方針「仲間の中へ」。障害者の自宅訪問オルグ。4日目の朝、検査課障害労働者30名が無言の抗議座り込みで3名の解雇撤回を要求。亀戸労政事務所からの申し入れもあり、3名の解雇の撤回が実現

・11月30日36名が職制の暴力をきっかけで決起。工場座りこみ、工場を追い出され日本基督教団堀切教会(斉藤宏牧師)に籠城してのたたかい。大久保製壜検査課労働組合結成。東部労組、キリスト者、地域の労組員、障害者団体等々200名が総力で支援。テレビなどマスコミも連日大きく報道。12月8日全面勝利。36名職場復帰

1976年
すぐに会社の大巻き返し、労組攻撃始まる
・労務ゴロ屋上八郎(エスエス製薬)導入
・村八分・いじめ・配転・懲戒処分・団体交渉拒否・・・・・でたちまち組合員8名に切り崩される
・9月「新勤務体制反対闘争」で新たに5名の障害者労働者が立ち上がり検査課労組に加入(うち1名復帰)、32時間ストライキ

・10月基本方針決定
「①職場の仲間と団結して、職場内実力闘争で勝利する②地域闘争③都労委・裁判闘争④持久戦で闘う」

1977年
・東京都労働委員会・裁判闘争始まる
・結婚を約束していた障害者同士の職場交際とデイトを理由として組合員千葉さんを解雇
・会社、NHKと作家高杉慎吾氏に損賠訴訟
・向島警察組合活動に介入して組合員と支援3名を不当に逮捕。向島警察への抗議行動連日3日間。3名の釈放を実現。地域での支援行動もりあがる
・職場の風呂場で一人の障害者の労働者が「溺死」。支部・300名支援、怒りの爆発デモ
・4直3交替(夜勤回数を半分にするなど労働条件の大幅改善)実現

1978年
・350名の「路地裏デモ」
・2年ぶりに団体交渉再開実現

1979年
4周年決起集会350名
「4年闘った。あと4年たたかう。必要なら更に4年闘う」
・長崎へのでっちあげ暴力事件攻撃。粉砕
・職場での障害者への暴力を全面的になくさせる

1980年
・大久保製壜検査課労組、東部労組に加入(東京東部労組大久保製壜支部)
・差別査定の大幅縮小を実現
・全国署名運動9万人

1981年
・「最低賃金除外申請反対闘争」労基署と会社へ。最低賃金除外申請と許可をやめさせる
・小説「障害者差別工場にたたかう」発刊

1982年
新方針「全力をあげて総反抗の条件を準備しよう」
・会社NHKなど告訴取り下げる
・大久保闘争支援大バザー1000名で。125万円売り上げ

1983年
・船橋市長からの「大久保実銅像」寄贈計画発覚、船橋市全域で「大久保実銅像建立」反対運動
・高裁向け全国署名62,742人。

1984年
・東京都労働委員会勝利命令

1985年
・暴力課長糾弾闘争
新たに6名(小林・住安・湯村・菊枝・あつこ・佐藤)の障害者の仲間と大労組青年2名(非公然)支部に加入
・10周年集会370名集会とデモ
・最高裁千葉解雇不当判決、最高裁長官宛の抗議文「上等だ。お前らがそのつもりなら、こっちでやってやろうじゃないの」

1986年
・最高裁損倍・名誉毀損不当判決
・橋本さん病気のため退職
・大久保明区議選出馬反対闘争スタート

1987年
・大久保明区議選出馬反対闘争
・会社、職場の労働者と支部の団結に危機感を抱き、地獄の特訓「富士宮研修」に大労組員を送りこむ。「富士宮研修」反対闘争。22名の大労組青年労働者が決起し、支部と共闘。「新労組」結成。長崎・鈴木銀一郎は新労組の特別執行委員。会議も団交も合同で行う
・会社暴力団員を雇い覚醒剤謀略事件(長崎副委員長のオートバイに覚醒剤を仕込ませ長崎を逮捕させる)。職場の仲間の情報で真実はすぐに発覚し、長崎は3日で釈放
・テレビ、マスコミが一斉に報道
・支部・新労組5日間連続ストライキで冬季一時金「大労組妥結額プラス上積み」を勝ち取る

1988年
大久保社長親子逮捕
・支部和解提案、連続和解交渉始まる。決裂
・支援共闘会議結成
・決起集会とデモ400名

1989年
・大久保社長に実刑2年の判決→刑務所へ

1990年
・不当労働行為、最高裁で勝利判決。亀戸から会社まで550名のデモ
・屋上八郎退社。支部に謝罪

1991年
・15周年集会路地裏デモ400名

1992年
・各組毎の職場ビラとアピール行動
・会社敷地の売却の動き 区長への質問申し入れ

1993年
・新労組中労委勝利命令――二週間連続闘争。会社行訴
・2.14新平井橋公園240名決起集会
・6.17東京地裁覚醒剤損倍250万円支払え判決
・東武信金交渉始まる
1994年
・支部と新労組組織統一
1995年
・大久保製壜闘争20周年を機に「争議の全面解決=総反攻の闘い」の新方針
・国会議員調査団、会社、職安、労基署へ
・向島労基署、大久保製壜へ感謝状授与発覚。署長に140名怒りの抗議行動
・全国で映画「大久保製壜闘争の記録」上映会
1996年
・厚生省、東京都、労基署、職安、障害者雇用促進協会、取引会社へ申し入れ
・湯村組合員死亡
・大正製薬に要請行動以後解決まで3回。のべ700名
・指名ストライキ開始(2年間で、支部全員参加ストライキ33回、リレーストライキ143日)
・地域連続ビラ

1997年
・都労委争議解決調停始まる
・8月18日争議全面解決実現
・9月12日「報告とお礼」集会。200名。「受けた支援は運動で返そう」
・年二回の労使懇談会始まる。大久保保社長と東部労組代表して石川さんが出席。今日まで続いている。東部労組代表は、現在は菅野委員長出席


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争議解決後
大久保製壜支部の方針「受けた支援は運動で返そう」で、長崎、鈴木重治、金沢新悦は東部労組杉本石油ガス支部結成から6年間担当として張り付く。また、都留工業支部、さゆり保育園支部、セントラル支部、アイビーケー支部、匠工房支部、コナカ支部、旅行総研、阪急トラベルサポート(HTS)支部、布亀支部、タケエイ支部、ワタミ過労死遺族、メトロコマース支部・・・・・等支援。

*メーデー
争議解決後も、毎年5月1日の日比谷メーデーに、大久保支部は全員参加を続けている

1998年
・杉本石油ガス支部結成支援に長崎、金沢、鈴木張り付く
1999年
・多摩ミルク支部結成支援
2000年
・さゆり保育園森さん解雇撤回闘争担当支援
・さゆり葛飾区役所要請 前庭集会と構内デモ120名・・・森さんの解雇撤回勝利
2001年
・10月 製壜課労働者Sさんベアコンベアーに体全体が巻き込まれる大労災
・12月 田中和仁さん、同僚の大労災に怒り決起。東部労組大久保製壜支部に加入
・鈴木・金沢・長崎 韓国労働運動に学ぶ
2002年
・5月 杉本石油ガス。稲田・石倉2名への不当解雇等組合攻撃強まる。長崎を杉本闘争に張り付かせるため大久保製壜を退職させ支部専従へ(解雇撤回争議解決後の2004年より東部労組本部専従に)
・9月 田中さんへ溶解課の火災を理由に不当攻撃の懲戒処分
・セントラル支部結成支援
2003年
・検査課各組10名体制へ人員削減・成果主義の「新人事制度導入」。反対で交渉
・多摩ミルク支部30名徹夜団交で11名組合員への攻撃を撤回させる。大久保支部員もかけつける
2004年
・新人事制度反対交渉
・長崎NPO法人労働相談センターで労働相談始める 
2005年
・1月4日の仕事初めの賀正闘争。アイビーケー亀有駅情宣、団交
・9月 大久保製壜でアスベスト問題(コンプレッサー室壁面がすべてアスベストで覆われていた)
・東部労組全国一般に加入方針討議。大久保支部全面的に賛成意見
・労働相談支部結成
・ブログ「労働相談センター・スタッフ日記」スタート、長崎担当
2006年
・4.21田中さん定年再雇用闘争105名(本部のボランティア須田さんも支援参加)9年ぶりの闘争で勝利
・ハローワーク所長も会社を説得
・支部の障害者5名が立て続けに倒れ、入院・手術
・タケエイ支部結成(140名) 
・日曜労働相談スタート
・ブログで「紳士服のコナカの皆さんへ」を呼びかけ
・旅行総研の添乗員2名の闘い支援。労基署「添乗員のみなし労働は違法=労働時間を管理して残業代を支払え」是正勧告。ハローワークも添乗員の雇用保険給付実現

2007年
・派遣添乗員で阪急トラベルサポート(HTS)支部結成 
・(紳士服の)コナカ支部結成
・70歳2人の解雇撤回勝利、匠工房支部結成
・Mさん大久保支部加入
・Hさん、製壜課の大労組職制によるパワハラに怒り大久保支部に加入。半年間、職制のパワハラを隠しテープで録音してから東部労組員の公然化。団交要求。パワハラ職制糾弾闘争全面勝利(職制団交で謝罪、製壜課放逐)
・9月 田中さん悪性の胃癌で急逝

2011年
 ・4月 長崎労働審判員就任(~4年間)
2015年 
 ・5月1日メーデー「検査課への12時間シフト労働導入」に反対して「8時間労働制を守れ」とストライキ(18年ぶり)
2016年
・4名の職場の仲間の決起
・労基署連続闘争スタート
2017年
・向島労基署、大久保製壜製壜課を有害業務職場と認定、「2時間以上の残業は違法」の是正勧告出る
・争議解決20周年 大久保製壜闘争記録映画上映・講演会(明治学院大学・東京清掃労組その他)
2019年
7月7日 大労災発生 倉庫内の多段積みガラス壜製品のパレットが崩れ、下敷きの3名の労働者が瀕死の大けが(東部労組員1名、大労組員2名)。
8月23日 支部、大労災事故への24時間抗議ストライキ(200名結集)
11月 東部労組定期大会で長崎、役員退任の挨拶



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