先輩たちのたたかい

東部労組大久保製壜支部出身
https://www.youtube.com/watch?v=0us2dlzJ5jw

動画・杉田育男さんとキリスト教会ろう城闘争(1975年12月)

2024年06月03日 19時31分19秒 | 大久保製壜闘争


杉田育男さんとキリスト教会ろう城闘争(1975年12月)



 1975年11月30日、検査課の身体障害者と知的障害者の仲間を中心とする36名の労働者は徹夜で工場内ですわりこんだ。深夜、窓ガラスをくだき、おそいかかり暴力をふるう職制と御用労組幹部。寒さと恐怖で歯をガチガチとならしながらも敵への限りない憎しみは、一気に爆発した。もうあとにはひけない。大久保製壜闘争21年9ヶ月の闘いは、この日から開始されたのだ。ひとりの知的障害者に暴力をふるった職制への抗議行動は、 この日の昼にA班から始まり、あっという間にC班、B班へと爆発的に拡がり、そしてそのまま工場内徹夜すわりこみへと発展した。長年にわたり暴力・虐待・差別・酷使をほしいままに行いつづけ、私たちを侮辱し、おどし、搾取し続けたあの鬼のような大久保資本に、労働者はついに団結して闘いにたちあがったのだ。翌朝、工場を追いだされた36名は、その後、10日余りのキリスト教会ろう城闘争を闘い、自らの労働組合結成をかちとり、大久保資本の悪虐非道の全てを満天下に暴露し、そして全面勝利をかちとった。東京東部労働組合、保母、キリスト者、地域の障害児の父母、地域の労組員等の全力をあげての支援は、36名をどんなに勇気づけ、そして敵に打撃を与えたことか。まさに当該、支援一体となった闘いであり勝利であった。

 しかし、工場復帰就労直後から会社の報復、巻き返しが開始された。屋上八郎労務ゴロ導入、ガードマン導入、買収、おどし、 不当配転、村八分、2年間に及ぶ団交拒否、組合員のみ年末一時金未払い、告訴攻擊、当該一名支援二名の不当逮捕、暴力でっちあげ攻撃、不当解雇一名を含む大量不当処分(出勤停止・降格・減給等々)、ついには暴力団を雇い、覚醒剤誣告犯罪で組合攻撃を謀ってきた。徹底した組合つぶし攻撃が続く。
 このすさまじい組合つぶしにより、組合員は8名に切り崩された。しかし組合員は歯を喰いしばり、あくまで職場 の仲間を信じ、仲間との団結を求めつづけ頑張りぬいた。会社の悪虐非道のもとにいじめられ苦しめられ続けている仲間たちがたちあがらないわけがない。そしてこの大弾圧のなか、次々と仲間が立ち上がったのだ。「障害者差別反対! 組合つぶし粉砕! 不当解雇撤回!」のスローガンのもと、「職場大衆との団結を基礎に、彼らと共に職場内実力闘争で決着をつける。地域の支援と積極的に団結し、地域から大久保資本を包囲し、都労委、裁判、労基署闘争を通じて社会的にも敵を孤立させる」を基本方針として組合は頑張り抜いた。1987年御用組合大労組の青年22名が立ち上がった。1997年、21年9ヶ月の大久保製壜闘争はついに全面勝利解決を実現した。


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