ボランタリー画廊   副題「げってん」・「ギャラリーNON] 

「げってん」はある画廊オーナとその画廊を往来した作家達のノンフィクション。「ギャラリーNON]は絵画を通して想いを発信。

ギャラリーNON(77) 再会

2015年01月18日 | 随筆
 新しい年を迎えた。一年と3ヶ月ぶりにNHK明日へブログを開いた。

 名取市の高橋久子さんのブログ「ハマボウフウに再会」では、閖上海岸で3年8ヶ月振りにハマボウフウに再会した感動が記されている。あの津波に耐えて生き残り、私達に無言でエールを送ってくれていると。

 ハマボウフウはセリ科の植物で、海岸の砂地に自生し、深く根を下ろして砂浜を守ってくれるそうだ。高橋さんが閖上海岸を訪れたのは11月、写真で見せて下さっているハマボウフウは、開花を終えて黄ばんで朽ちようとしている。どこか悲しいのは、その砂浜に7mの堤防が築かれていることだ。ハマボウフウは自分の役目を知っていて、健気にもその役目を果たそうとして地下から這い上がって来たのに、7mの防潮堤は冷たく立ちはだかっているようだ。
 私なんぞはど素人だから、防潮堤よりも滑走路を高地に向けて走らせて車や飛行機での素早い避難に使ったらどうかと思うのだが。

 高橋さんは、被災で汚れ傷ついた写真の閲覧会(瓦礫撤去作業中に見つかったものなど)に出掛けておられ、そこで、昔や直近の傷だらけの写真に再会しておられる。

 「再会・ハマボウフウ」M50 2015.3
 高橋さん撮影したハマボウフウの写真を私の中でイメージを膨らませて作品にしてみた。

ギャラリーNON(76) スケッチ展・2014 ドン

2015年01月11日 | 随筆
 今年は個展ができなかった。いい加減な作品で自分に課した毎年個展を維持しても意味がない。12月下旬の珈琲館ドンでの小品展がパネリストになっているので、これだけはなんとか穴を開けまいと10点の作品を展示した。そして、いつも個展には来て下さる方で開場近くの方には案内はがきも出して、復帰して元気でいることだけは伝えたかった。
   
  案内はがきに用いた作品がこの写真。11月下旬に訪ねたあるギャラリーのアプローチの土手に、紅葉が散り始めた錦木があった。小春日和の陽射しに秋の終わりを感じた。

夏のスケッチ。槿(むくげ)の花を見ただけで暑いが、この花は厚苦しくはない。どこか涼しささえ感じる。
   
教室を屋外スケッチにして、熱帯植物館に行った。サボテンは植物の中でも特異な姿をしている。なぜこんな姿をしているのか惹かれる。