「ん、何する気だ?」「俺達に何か飲ませてぇんだろ」「烏龍茶かな?」「うへへ」
前回に引き続き台湾遠征記をお届けします
普快3672次に乗り込んだ私は最後尾のデッキで走行音を収録していました
そういえばこの日に普快3671次で乗り合わせた別の日本人の方が私の事を「デッキでマイクを構えている人がいる」とツイートされていたことを後日知り合いの方から教えてもらいました
挙動不審な人でどうもすみません
普快3671次は旧型客車目当ての人でそこそこ混雑していますが普快3672次は比較的空いている傾向にあります
おそらく途中で辺りは真っ暗になってしまうので後面展望や撮影ができないからでしょう
日照時間の長い夏でもやはり同様で途中で辺りは真っ暗になってしまいます
夏に来た時も普快3672次は普快3671次に比べて空いていました
普快3671次の乗客のほとんどが旧型客車目当てなのに対して普快3672次では学校帰りの学生や仕事から帰る人が多く見受けられます
區間車以下の種別しか停車しない駅では普快3672次が最終列車ですからね。途中駅での乗降もちょくちょくあります
仮に普快3671次が旧型客車でなかったらほとんど利用客はいなくなってしまうのではないでしょうか
普快3671次では途中駅の乗降客もほとんどいませんし、何のための列車なのか甚だ疑問です
まあ鉄道ファンからしてみれば旧型客車が残る分にはなんら問題はありませんけどね
何が言いたかったかというと普快3672次に乗ること自体を目的としてる人は音鉄か乗り鉄くらいなものだということです
列車は夜行の鈍行列車のような雰囲気を醸し出しながら真っ暗な海沿いを走っていきます
やがて長大トンネルの続く区間に差し掛かり枋野信号所で莒光号との待ち合わせを行います
枋野信号所では信号所で働いている人と思われる乗客が数人いました
枋寮に近づくにつれ、遠くで花火の音が聞こえてきました。昼間のドンパチ騒ぎがまだ続いているのでしょうか
列車はあっという間に終点の枋寮に到着しました。ここで向かい側に停車中の高雄行きの區間車に乗り換えます
4分間の接続ということで別に急ぐ必要もなかったのですが停車直前に列車からホームに飛び降りてみました
日本ではもうほとんどすることのできない危険な行為です。台鉄も最近は飛び乗り飛び降りに厳しくなっています
やりたい方は自己責任でやりましょう。飛び降りて転倒してケガをしても知りませんよ
飛び乗り飛び降りという言葉を思い浮かべると鮮明に思い出す光景があります
夏に来た時に見た光景ですが、台北駅で発車した手動扉の莒光号に猛ダッシュで飛び乗ったおばちゃんです
ああ、日本ではもう見られない光景だなと思いましたね。駆け込み乗車なんてまだまだかわいいものに思えてきました
行きの枋寮までの區間車はそこそこ人が乗っていましたが帰りの區間車はガラガラでした
この區間車も例によって復興号客車を使用した區間車です。一番後ろの車両に陣取りました
行きの枋寮行きの區間車は以下のように客車は機関車と電源車に挟まれていましたが帰りの區間車は機関車と電源車は客車の前に連結されていたので最後尾でも静かで快適でした
←高雄 電源車+客車+機関車(枋寮行) 枋寮→
機関車+電源車+客車(高雄行)
區間車のデッキがあるのは枋寮側なので行きは機関車との連結面を、帰りは後面展望を楽しむことができます。といってももう真っ暗でしたが
復興号客車のデッキ側の妻面には貫通扉がないのです。未更新の莒光号客車も同様です
日本製の旧型客車はデッキが2つありますがいずれも貫通扉がありません。インド製の旧型客車は両方の妻面に貫通扉があります
一番後ろの車両には自分の他に車掌さんが2人乗っていました
片方の車掌さんは高雄まで便乗というかたちで乗っているようです。もう1人の車掌さんはお仕事で乗っています
最初は便乗している車掌さんだとはわかりませんでした。それに気付いたのは列車が発車する時です
便乗してる車掌さんは列車が動き出した時も悠長に客室の座席に座ったままで無線に呼びかける仕草も見せませんでした
しばらくしてもう1人の車掌さんが現れて初めてその車掌さんが便乗してるだけだということに気付きました
枋寮を出発すると便乗している車掌さんは何やらキャリーケースから魔法瓶を取り出してお茶を淹れ始めました
何をしているのか気になっていた私はついチラチラとそちらの方を眺めてしまいました
すると車掌さんが私にアツアツのお茶をくれるではありませんか!
車掌さんからすれば「物欲しそうにこちらを見てくる乗客がいるな」というふうに感じたのでしょうか
恥ずかしい限りです。お礼を言って受け取って飲み終わるとおかわりをくれました
どうやら外国人であることは車掌さんもわかっていたらしくお互いつたない英語と筆談で少しだけコミュニケーションをとることができました
「どこから来たの?」とか「どこの学校に行ってるの?」とか「今何年生?」など他愛のない会話が続きます
一番驚いたのが「○×△※録音的▽+鉄路迷?」と書かれた紙を見せられたことでした
○とか△の部分は私が読めなかっただけです。車掌さんが○とか△を筆談で使ったわけではありません
かろうじて「録音的」「鉄路迷」だけ読み取ることができたということです
なんと私が何もしていないのに一発で私を音鉄であると見抜いてしまったのです
鉄路迷とは日本語でいう鉄道ファンのことです
そういえばあの時筆談で使った紙は車内補充券の紙(表が白い無地で裏面に模様が描かれている)だった気がするけどいいのかな
とにかくびっくりして思わず「イエス!イエス!」と叫んでしまいました。その時の車掌さんのしてやったりという顔が今でも忘れられません
途中何駅か招呼站で乗降がありました。招呼站とは駅員のいない無人駅のことです
台鉄の招呼站には乗車駅証明書を発行する機械もありませんし、車内に整理券を発行する機械もありません
招呼站から乗った乗客はどうやって切符を買うのかずっと疑問でしたが答えは至って簡単でした
最後尾にいる車掌のところに行って車内補充券を発行してもらうだけです
降りる時はそのまま車掌に切符を渡さずに降りるようです
しばらくして便乗していた車掌が席を立ちあがって列車の前寄りの方に行って帰って来たかと思うと手に何か抱えて戻ってきました
ニコニコしながら私に差し出されたのはレンブでした
ちょうどあのみずみずしいシャキっとしたレンブが食べたいところでした
ありがたく3個ほど頂きました。変な日本人で本当にすみません
高雄に到着する際に自動放送があるかどうかを身振り手振りで聞いたところ「あるよ!」とのこと
すると高雄の一駅手前の鳳山でなんと車掌さんが特別に自動放送を流してくれました
本来は復興号の客車を使用した區間車では終着駅以外では自動放送を流さないハズでしたがなんともありがたいことです
高雄に到着する際の放送ももちろん収録させていただきました
握手をしてお世話になった車掌さんたちに別れを告げます。また会えますように
本当に心優しい車掌さんたちでした
宿に戻る前に駅の切符売り場に寄って明日の切符を買います
計画では昼間にDR2700が留置されている玉里駅まで行って撮影をした後に台東駅からDR2700で玉里まで行ってそのまま折り返しの列車で台東に戻って来るという行程です
なので、高雄~玉里と玉里~台東と台東~高雄の自強号の切符を買いました
学生版TR-PASSでは莒光号までしか乗れないので自強号の切符はまた別で買わなければなりません
前日の夜でしたが幸いにも全ての列車で座席を確保することができました
この後宿に戻ったらやることがあります。コインランドリーに行って洗濯をすることです
宿の1ブロック先にコインランドリーがあるということは事前に宿の人に教えてもらっていたので洗濯物を持っていざ出撃です
実は恥ずかしながらコインランドリーを使うのは初めてでした。さらにそれが外国のコインランドリーともなれば難易度ははるかに高くなります
まずはこの自動販売機で洗剤と柔軟剤と消毒水なるものを買います。あと衣類を持って帰るための大きな袋も売っていました
後々考えてみると消毒水は別に買わなくても良かった気がしました。値段は全て10元でした
自販機の横に100元札を10元玉に崩す両替機がありました
使い方は壁にデカデカと書いてあったのでそれほど迷うことはありませんでした
洗濯機の上部にある投入口に洗剤や柔軟剤や消毒水を入れてスイッチオン!
30分ほどで洗濯は終わりです。乾燥機に衣類を移し替えてぐるんぐるん乾燥させます
トータルで1時間少々かかりました。値段は洗剤などの購入費用も含めて全部で120元でした
洗濯機も乾燥機も全部10元玉でしか動かないのでコインランドリーに行く際は10元玉をたっぷり用意してから行った方が良さそうです
あるいは100元札を持っていくことですね
次回はDR2700を追いかけて玉里まで行きます
それではさよなら~
「・w・「きしゃー
前回に引き続き台湾遠征記をお届けします
普快3672次に乗り込んだ私は最後尾のデッキで走行音を収録していました
そういえばこの日に普快3671次で乗り合わせた別の日本人の方が私の事を「デッキでマイクを構えている人がいる」とツイートされていたことを後日知り合いの方から教えてもらいました
挙動不審な人でどうもすみません
普快3671次は旧型客車目当ての人でそこそこ混雑していますが普快3672次は比較的空いている傾向にあります
おそらく途中で辺りは真っ暗になってしまうので後面展望や撮影ができないからでしょう
日照時間の長い夏でもやはり同様で途中で辺りは真っ暗になってしまいます
夏に来た時も普快3672次は普快3671次に比べて空いていました
普快3671次の乗客のほとんどが旧型客車目当てなのに対して普快3672次では学校帰りの学生や仕事から帰る人が多く見受けられます
區間車以下の種別しか停車しない駅では普快3672次が最終列車ですからね。途中駅での乗降もちょくちょくあります
仮に普快3671次が旧型客車でなかったらほとんど利用客はいなくなってしまうのではないでしょうか
普快3671次では途中駅の乗降客もほとんどいませんし、何のための列車なのか甚だ疑問です
まあ鉄道ファンからしてみれば旧型客車が残る分にはなんら問題はありませんけどね
何が言いたかったかというと普快3672次に乗ること自体を目的としてる人は音鉄か乗り鉄くらいなものだということです
列車は夜行の鈍行列車のような雰囲気を醸し出しながら真っ暗な海沿いを走っていきます
やがて長大トンネルの続く区間に差し掛かり枋野信号所で莒光号との待ち合わせを行います
枋野信号所では信号所で働いている人と思われる乗客が数人いました
枋寮に近づくにつれ、遠くで花火の音が聞こえてきました。昼間のドンパチ騒ぎがまだ続いているのでしょうか
列車はあっという間に終点の枋寮に到着しました。ここで向かい側に停車中の高雄行きの區間車に乗り換えます
4分間の接続ということで別に急ぐ必要もなかったのですが停車直前に列車からホームに飛び降りてみました
日本ではもうほとんどすることのできない危険な行為です。台鉄も最近は飛び乗り飛び降りに厳しくなっています
やりたい方は自己責任でやりましょう。飛び降りて転倒してケガをしても知りませんよ
飛び乗り飛び降りという言葉を思い浮かべると鮮明に思い出す光景があります
夏に来た時に見た光景ですが、台北駅で発車した手動扉の莒光号に猛ダッシュで飛び乗ったおばちゃんです
ああ、日本ではもう見られない光景だなと思いましたね。駆け込み乗車なんてまだまだかわいいものに思えてきました
行きの枋寮までの區間車はそこそこ人が乗っていましたが帰りの區間車はガラガラでした
この區間車も例によって復興号客車を使用した區間車です。一番後ろの車両に陣取りました
行きの枋寮行きの區間車は以下のように客車は機関車と電源車に挟まれていましたが帰りの區間車は機関車と電源車は客車の前に連結されていたので最後尾でも静かで快適でした
←高雄 電源車+客車+機関車(枋寮行) 枋寮→
機関車+電源車+客車(高雄行)
區間車のデッキがあるのは枋寮側なので行きは機関車との連結面を、帰りは後面展望を楽しむことができます。といってももう真っ暗でしたが
復興号客車のデッキ側の妻面には貫通扉がないのです。未更新の莒光号客車も同様です
日本製の旧型客車はデッキが2つありますがいずれも貫通扉がありません。インド製の旧型客車は両方の妻面に貫通扉があります
一番後ろの車両には自分の他に車掌さんが2人乗っていました
片方の車掌さんは高雄まで便乗というかたちで乗っているようです。もう1人の車掌さんはお仕事で乗っています
最初は便乗している車掌さんだとはわかりませんでした。それに気付いたのは列車が発車する時です
便乗してる車掌さんは列車が動き出した時も悠長に客室の座席に座ったままで無線に呼びかける仕草も見せませんでした
しばらくしてもう1人の車掌さんが現れて初めてその車掌さんが便乗してるだけだということに気付きました
枋寮を出発すると便乗している車掌さんは何やらキャリーケースから魔法瓶を取り出してお茶を淹れ始めました
何をしているのか気になっていた私はついチラチラとそちらの方を眺めてしまいました
すると車掌さんが私にアツアツのお茶をくれるではありませんか!
車掌さんからすれば「物欲しそうにこちらを見てくる乗客がいるな」というふうに感じたのでしょうか
恥ずかしい限りです。お礼を言って受け取って飲み終わるとおかわりをくれました
どうやら外国人であることは車掌さんもわかっていたらしくお互いつたない英語と筆談で少しだけコミュニケーションをとることができました
「どこから来たの?」とか「どこの学校に行ってるの?」とか「今何年生?」など他愛のない会話が続きます
一番驚いたのが「○×△※録音的▽+鉄路迷?」と書かれた紙を見せられたことでした
○とか△の部分は私が読めなかっただけです。車掌さんが○とか△を筆談で使ったわけではありません
かろうじて「録音的」「鉄路迷」だけ読み取ることができたということです
なんと私が何もしていないのに一発で私を音鉄であると見抜いてしまったのです
鉄路迷とは日本語でいう鉄道ファンのことです
そういえばあの時筆談で使った紙は車内補充券の紙(表が白い無地で裏面に模様が描かれている)だった気がするけどいいのかな
とにかくびっくりして思わず「イエス!イエス!」と叫んでしまいました。その時の車掌さんのしてやったりという顔が今でも忘れられません
途中何駅か招呼站で乗降がありました。招呼站とは駅員のいない無人駅のことです
台鉄の招呼站には乗車駅証明書を発行する機械もありませんし、車内に整理券を発行する機械もありません
招呼站から乗った乗客はどうやって切符を買うのかずっと疑問でしたが答えは至って簡単でした
最後尾にいる車掌のところに行って車内補充券を発行してもらうだけです
降りる時はそのまま車掌に切符を渡さずに降りるようです
しばらくして便乗していた車掌が席を立ちあがって列車の前寄りの方に行って帰って来たかと思うと手に何か抱えて戻ってきました
ニコニコしながら私に差し出されたのはレンブでした
ちょうどあのみずみずしいシャキっとしたレンブが食べたいところでした
ありがたく3個ほど頂きました。変な日本人で本当にすみません
高雄に到着する際に自動放送があるかどうかを身振り手振りで聞いたところ「あるよ!」とのこと
すると高雄の一駅手前の鳳山でなんと車掌さんが特別に自動放送を流してくれました
本来は復興号の客車を使用した區間車では終着駅以外では自動放送を流さないハズでしたがなんともありがたいことです
高雄に到着する際の放送ももちろん収録させていただきました
握手をしてお世話になった車掌さんたちに別れを告げます。また会えますように
本当に心優しい車掌さんたちでした
宿に戻る前に駅の切符売り場に寄って明日の切符を買います
計画では昼間にDR2700が留置されている玉里駅まで行って撮影をした後に台東駅からDR2700で玉里まで行ってそのまま折り返しの列車で台東に戻って来るという行程です
なので、高雄~玉里と玉里~台東と台東~高雄の自強号の切符を買いました
学生版TR-PASSでは莒光号までしか乗れないので自強号の切符はまた別で買わなければなりません
前日の夜でしたが幸いにも全ての列車で座席を確保することができました
この後宿に戻ったらやることがあります。コインランドリーに行って洗濯をすることです
宿の1ブロック先にコインランドリーがあるということは事前に宿の人に教えてもらっていたので洗濯物を持っていざ出撃です
実は恥ずかしながらコインランドリーを使うのは初めてでした。さらにそれが外国のコインランドリーともなれば難易度ははるかに高くなります
まずはこの自動販売機で洗剤と柔軟剤と消毒水なるものを買います。あと衣類を持って帰るための大きな袋も売っていました
後々考えてみると消毒水は別に買わなくても良かった気がしました。値段は全て10元でした
自販機の横に100元札を10元玉に崩す両替機がありました
使い方は壁にデカデカと書いてあったのでそれほど迷うことはありませんでした
洗濯機の上部にある投入口に洗剤や柔軟剤や消毒水を入れてスイッチオン!
30分ほどで洗濯は終わりです。乾燥機に衣類を移し替えてぐるんぐるん乾燥させます
トータルで1時間少々かかりました。値段は洗剤などの購入費用も含めて全部で120元でした
洗濯機も乾燥機も全部10元玉でしか動かないのでコインランドリーに行く際は10元玉をたっぷり用意してから行った方が良さそうです
あるいは100元札を持っていくことですね
次回はDR2700を追いかけて玉里まで行きます
それではさよなら~
「・w・「きしゃー
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