みなさん こんにちは。
今 僕は
たくさんの人達に支えられて
とても充実した時間を過ごす機会を頂いています。
富山に来るようになり
あと2ヶ月あまりで1年が過ぎようとしています。
僕にとって この1年は
本当の意味での心のつながりを皆さんに教えていただいた時間でした。
囲碁を1人でも多くの人に知ってもらいたいと思い始めた活動の中
自分なりにいろいろ考えながらやってきました。
まだまだ試行錯誤の日々です。
突然こんなことを書き出したのは
いつも温かく迎えて下さる皆さんに
僕がどのようなことを考えているのかを
知って頂きたかったからです。
そこで
いくつかのテーマに分けて
僕なりの思ったことを書いてみようと思いました。
文章には全く自信がありません。
途中 分かりにくい部分や
失礼な部分などがあるかも知れませんが ご容赦下さい。
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VOl.1 テーマ「子供たち」
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「1人1人が主役です」
この言葉を廣田徹先生から初めて聞いた時
ハッとさせられました。
当たり前のようで意外と気が付きにくい言葉でした。
今の僕の原点となっています。
子供たちと接していると この事を実感させられます。
年齢、棋力、性格。
全てが違う事が
もう すでに主役であるという事なんですね。
なにも強い子だけが主役なんじゃない。
その場を楽しんだ子供達は みんな主役です。
確かに囲碁は
棋力があがるほど楽しみが増えるという一面はあると思います。
それを否定する理由はひとつもありません。
しかし 強くなるだけが楽しみではないというのも
また事実です。
僕は その両面をサポートしていけたらというのが理想です。
欲張りな考えですが。
初対面の子供がいたとします。
まず、その子と仲良くなりたいと考えます。
囲碁を通じての会話
囲碁をしていない時間での会話
僕の事を知ってもらい
僕も その子の事を知りたいと会話をします。
少しずつ仲良くなり
一緒に囲碁をやるようになる。
そうなったら自然と棋力が上がっていく。
仲良くなれた上に上達したら最高です。
数ヶ月前に ある子供たちと出会いました。
まだ囲碁のルールを覚えたかどうかの子供たち。
最初は横を向いたり
途中でいなくなったりしながらの対局でした。
当然です。
まだ囲碁と出会ったばかりで
囲碁の楽しさがよく分からないのですから。
後半は半分遊んで その日を終えたと記憶しています。
2回目に会った時
少し変化がありました。
相変わらずおしゃべりしながらの対局でしたが
ちゃんと前を向いているし
途中でいなくなるという事がなかったのです。
先に終わった子供たちも残った対局の周りに来て
あーでもない、こーでもないと
内容について会話をしていました。
そのうちに大会に出てきてくれるようになりました。
そこで見た その子供たちの姿は
本当に嬉しい気持ちにさせてくれるものでした。
さっきまで子供らしく騒いでいたのに
対局相手が決まると
対局中は囲碁そのものに夢中になっています。
しばらく、あっけにとられたほど。
そして対局が終わると また普通の子供に戻りました。
棋力も驚くほどの上達ぶりです。
これは一つの例ですが、他にもこんな子供は何人もいました。
囲碁を長く続けられている子供たちに共通して言えるのは
地域の指導者の方々が優しく教えて下さっていること。
もう一つは本人たちが、友達を作った事だと思います。
もし、最初に会った時
「囲碁とは じっと前を向いて座って打つものだ」などと
初対面の僕が注意したら
囲碁が面白くなる前に
新しい友達ができる前に来なくなっていたかも知れません。
僕が誰なのかも知らないのですから。
だから仲良くなることが一番先だと 僕は考えています。
先日のジュニア大会で
リーグ戦を終了した子供たちが
「打って」と声をかけて来てくれました。
最初は3面打ちで始めた指導碁が
横に縦に伸びて行き 1時間で14人。
まだ打ちたいと言ってくれた子供たちもいたのですが
時間が来てしまったので終了となりました。
僕や、スタッフの方々が促さなくても
自分の意志で来てくれる。
これこそが僕の理想なんです。
子供たちはみんな賢くて鋭い。
心に傷を抱えてる子もいます。
子供たちにとって心を許せる存在になれたら
自分の意志で来てくれるし
そうなれば 技術を上げてやれるチャンスも増えます。
だから僕は友達の感覚でいてほしいと思うのです。
こんな子供たちとの接し方が
良いのか悪いのかは分かりません。
しかし 10年20年先に
この子たちが大人になった時
自分の子供を連れて
パパママ大会やジュニア大会に来てくれるようになったら
こんな嬉しい事はありません。
その日が来るのを楽しみにしています。