このごろの下島八段と大表四段と長徳三段

「へいちゃん」こと下島陽平八段と富山県出身の大表拓都四段、長徳徹志三段の活躍や富山の囲碁ニュースをお知らせします♪

NEWS!

2.3  第二回きときと若獅子八傑戦&ビッグフレンズ碁Winter 2023をUPしました。
2.3  第70期 北日本本因坊戦 予選をUPしました。
2.18  連合会総会をUPしました。
3.3  第50回北日本女流アマ囲碁大会をUPしました。
4.30  第8回下島陽平杯囲碁の集いをUPしました。
5.6  第32回級位者大会&段位獲得戦をUPしました。
6.9  第18回朝日アマ囲碁名人戦富山県大会&フレンズ碁in新緑2024 をUPしました。
6.30  第70回アマ本因坊戦 県予選をUPしました。
6.30  第45回富山県少年少女囲碁大会をUPしました。
7.6  第4回囲碁シニア八傑戦+第1回「初段から三段戦」をUPしました。
7.7  保育園で囲碁(野村保育園)をUPしました。
7.8  とんぼジュニアサークルをUPしました。

下島先生、大表先生、長徳先生に会いに行こう!(大会等のお知らせ)

◆内容:ジュニア囲碁林間学校
・日時:2024年7月14日~15日
・場所:国立立山青少年自然の家 (立山町)
詳細はコチラ!

◆内容:とやま囲碁フェスティバル・夏・2024・感謝の集い
・日時:2024年8月10日(土)
・場所:北日本新聞社 (富山市)
★出席棋士 上野愛咲美新人王・女流立葵杯 下島陽平八段 大表拓都四段
詳細はコチラ!

◆内容:第70回県囲碁大会
・日時:2024年8月11日(日)
・場所:北日本新聞社 (富山市)

◆内容:コーセル杯ビッグフレンズ碁
・日時:2024年8月25日(日)
・場所:富山中央植物園 (富山市)

各種申込み・お問い合わせは←側のフレーム内「メッセージを送る」から連絡をお願いします。

富山のどこで囲碁が打てるの?

富山県内の囲碁が打てるところを紹介します!

[囲碁が打てる場所まとめ]

打てる場所一覧

[ここがおすすめ!囲碁スポット]

■席主は県内トップクラスの実力! 指導力に自信あり。初心者大歓迎♪
囲碁将棋サロン 大沢野(富山市)

■綺麗な碁会所!和気あいあい打ちましょう。駐車場も広いよ
囲碁サロン 爛柯(魚津市)


富山の囲碁スポットを紹介してくれませんか?
富山囲碁スポット報告書

お知らせ

◆直近の大会お知らせ!

◆富山支部連合会の2023年の1年間の活動をまとめた機関紙「烏鷺悠遊 2023」がアップされております。
左の機関誌ー烏鷺悠遊の欄にファイルがあります。
※Safariで見ると写真がぼやける場合があるようです。申し訳ありません

長徳二段11連勝! vs山田規三生 九段

2020年08月30日 | 棋譜
快挙である。 長徳二段が11連勝し、棋士中単独トップを走っている。(原稿作成8月25日時点)
※なお8月27日の対局でも勝ち、12連勝中です。
連勝をお祝いし、8月20日(木)名人戦予選Aでの、山田規三生九段との一局をご紹介したい。
なお今記事は廣田連合会会長の力作である。リモート解説もしてもらった。



本局は「幽玄の間」でも中継された。おかげで一喜一憂しながら観戦できたのと、聞いてみたい場面も何か所かあった。で、連勝記録トップを維持してることのお祝いを兼ねて当欄で紹介することになった次第。解説は同じくネット対局場の「幽玄の間」でお願いした。つまりは今流行りのリモート解説だが、全く不便は感じない。
廣田「おめでとうございます。11連勝はすごいね。」
長徳「いえ、最後まで苦しかったです」
廣田「感想戦は行いましたか」
長徳「はい、色々と規三生先生に教えていただきました」

廣田「ふーん、初手合いで、所属も違うが「きみお先生」と呼ぶんだ、なんかいいなぁ^^」

長徳「特に印象的だったのは、地味なのですが白50の手では123(参考図①▢)と一目抱えるほうが良いと教わりました」
参考図①


さて実践だが序盤はお互い快調に進み、右下黒37の打ち込み!から白42まで進み、まだ解決していないのに、山田九段は一転上辺43に打ち込んだ!エッ手抜き?このタイミングなんだ!!利かしと見てるのかなぁ。
廣田「黒43では48と二子を取らないのですか。小さいのですか?」
長徳「いえ、大きいです。ただきみお先生は三々(右上)に入られるのを嫌ったようです。一例が参考図②の白1から3です」
参考図②


廣田「この後どうなるのですか?」
長徳「とても難解な変化になります」
色々な変化図が並べられたが、アマにはついていけそうにない。へー、ふーん、一様ではない変化を鑑賞するくらいしか手立てはない。

廣田「白44とはすごいですね。左右の白を分断されても大丈夫ですか?」
長徳「白44はこの一手です。上(43の一路下)につけて黒から4とハネツギを利かされたらたまりませんから」
廣田「なるほどなぁ、そんなものか。でも飛び出されると戦いになりそうだ、こわいけどなぁ。」

黒45はさすが!渋すぎて小生にはとても打てないが、参考になる手だ。
隅をしっかり固めて、次に43を動き出そうというのだがこういう落ち着いた手はなかなか打てない。
とはいえ、白は46に手を戻して大きな利を得たように見えた。がここで冒頭の感想が出てきた。

実践譜 白46まで


長徳「白50と継ぎたくなりますが、ここは123と一子抱えてる方が良いことをきみお先生から教わりました」

序盤において、一番感じ入ったところのようだった。
なるほど、白50と打てば黒石は取れているので地も得だし、このように打ちたくなるのだが、後々黒123と下がられてみると周りから利かされる上、全体の眼形も薄い、得策ではないとのことのようだ。

そして上辺、黒79!とプロならではの手筋のツケコシが打たれた。
やっぱり来たか。長徳君も覚悟してたようだが、やはり厳しかったそうだ。
一手一手難解な読み比べが続く。

実践譜 黒79 厳しいツケコシ


途中白96のワタリが上手い!そうかこの手で連絡してるんだ、気がつかないなぁ。
でもまたまた黒97と形の急所に迫ってくる。全く気が休まることがない。碁は中盤を制する者が強いのだろうなぁ。

実践譜 白96のワタリと黒97の急所一撃


黒109でようやく一段落。
「形勢君」に聞いてみると確定地で約20目ほどの差と出ている。
ただ白も全体に厚いので、勝敗は下辺にどれくらいの白地がつくかで決まるのかなと見ていた。

実践譜 黒109まで。 形勢はいかほどか


長徳「形勢は良くありません。ただ悪いながらもまだチャンスはあるかもしれないと思っていました」

小生には下辺黒133!がとてもうまい手に見えた。
一路下に受けていると自然に下辺の白模様が小さくなる、これでは勝てそうにない。
『もう負けはない』と山田九段の自信を感じる一手に見えた。
大きな白地は出来そうにないかな、期待しながら盤面の進行を見守っているのだが、負けかなぁと小生が感じた場面だった。

実践譜 黒133まで


もちろんあきらめるわけにはいかない長徳君は、ここから力を出していく。
白136からゴリゴリ黒を切っていったのだ。が黒143!!が妙手。
山田九段には当然の一着だろうが、それにしてもあざやかな返し技だ!
白147と押さえて黒151のアテを利かされるとたまったものではない。

黒143まで。これぞ手筋



参考図③

長徳「136の前に参考図③の1,2の交換を打っておくべきでした」
なるほど、それなら143は打たれずに済んだ。小さなことのように見えてもあらゆる気配りがとても大事なのだ。
長徳「打つ手に困り、白144から148と打ちましたが、149では下辺152とノビきられるのが嫌でした。もちろん149でも良いのですが・・・」

ただ勝負が長引いたというだけで、白の非勢に変わりはない。
長徳君は白154から手順を尽くし、ついに白160から162と勝負に出た!!。
そして白166から、成算はなかったというが、いよいよ白168から白172とキリ、最後の決戦に挑んだ。

実践譜 172まで 最後の勝負!


ここで山田九段は、173から175の手順を選んだ。上辺の黒が助かれば左辺の黒石は取られても勝てるとの判断だった。が、一瞬の落とし穴があった。黒67の一路下からの切る戦いに誤算があったそうだ。
実践譜 175まで。 黒の判断はどうだったか


長徳「173では参考図④と162の一路右に割りこまれていたらはっきりしていました。黒7と白三子取られて形勢ははっきり黒が良いです。きみお先生も当然わかっておられたのですが、実戦の進行のほうが安全勝ちと考えられたようです。また秒読みになっていたことも原因の一つかもしれません」

参考図④ 1~7


結果、中央の黒8子を取ってはさすがに逆転だ。
白196を見て山田九段は投了を告げる。
「局後は、丁寧に感想していただきました」と長徳君は充実してる声で電話越しに喜びを語っていた。勝った喜びもさることながら、きみお先生の優しさに感激した風だった。
山田規三生九段、若者を鍛えていただき、どうもありがとうございました。

終局図 白196手まで


ともあれ、これで連勝記録が伸びたこと、またこの一勝で名人戦最終予選に進出した。
名人リーグ入り!後3勝!!棋士たちが、まずは目標にするポジジョンが少しだけ見えてきた。
周りは格上の強敵ばかり。でも彼はその中に身を置きたくて、そして高みを極めたくてプロを目指した。これからも眼の前の一局に全力を傾けて強豪たちとそして自分自身と対峙してほしい。
ガンバレ長徳君


棋譜再生はコチラ

黒: 山田規三生 九段
白: 長徳徹志 二段
結果: 白196手まで 白番中押し勝ち

文責 風夢
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大表拓都二段激闘譜 VS大竹英雄 名誉碁聖

2019年11月02日 | 棋譜

皆様こんにちは。

先日行わなれた大表拓都二段の激闘譜をご紹介します。

相手は大表二段も尊敬する大先輩、大竹英雄名誉碁聖です。

大表二段からもコメントをいただいていますのでポイントとなった場面と共に見ていきます。

※大表二段の白番

☆白24手目 研究の一手  

この24手目のノビは一見変な手ですが以前研究したこともあり、打ってみたい手でした。


☆白40手目 手ごたえを感じる

40まで下辺がまとまりそうになり、白が悪くないように思います。


☆黒59手目~70手目 勝負所

黒は59手目でサガリましたが、△や▢のように上辺を広げられるように打たれていたらまだまだ難しい勝負だと思っていました。

60手目のツケから黒地を制限して70手目のトビまででかなり白が負けない碁形になりました。

大竹先生は早見え、早打ちで感覚がとても優れている印象です。

大竹先生の対局の記録係もしたことがありとても楽しみな対局でした。

尊敬する先輩と打て、思い出深い対局となりました。

最近好調をキープできているのでこの調子で勝ち進み、上を目指したいです。


黒: 大竹英雄名誉碁聖

白: 大表拓都二段

結果: 126手まで 白番中押し勝ち

 ※棋譜を見たい方用 

下記のURLを押していただくと別ページに飛び
棋譜がご覧いただけます。

https://gokifu.net/t2.php?s=5171572699393580

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大表拓都二段激闘譜 VS溝上知親 九段

2019年09月26日 | 棋譜

皆様こんにちは。

夜はしっかり涼しくなり秋を感じられる時期になってきました。

ですが盤上はいつも熱い戦いが繰り広げられています。

先日行わなれた大表拓都二段の激闘譜をご紹介します。

天元戦予選A 溝上知親九段のと一戦です。溝上九段といえばリーグ入りを何期も経験しているトップ棋士の一人でしょう。

大表二段からもコメントをいただいていますのでポイントとなった場面と共に見ていきます。

※大表二段の黒番

☆黒47手目 好点に回る

黒47が好点で序盤は黒が悪くないかと思いました。


☆白58手~黒77手目 白の上手い捨て石


58手目の白の打ち込みから77手目までうまく捨て石にされ、白の外が

厚くなり白の打ち込みが成功したと思います。


☆白122手目 

 

 122手目(ノビ)で△の地点に割り込まれていたら細かいながらも負けだったと思います。

実利対模様の対照的な面白い碁でした。天元戦はあと1勝で本戦入りなので頑張ります 引き続き、応援よろしくお願いします

黒: 大表拓都二段

白: 溝上知親九段

結果: 黒1目半勝ち

※棋譜を見たい方用 
下記のURLを押していただくと別ページに飛び
棋譜がご覧いただけます。

https://gokifu.net/t2.php?s=6561569462823114

 

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下島陽平八段激闘譜 vs彦坂九段戦

2019年06月20日 | 棋譜

先日行われた下島先生の激闘譜を紹介します。                                       碁聖戦予選B、相手は中部の先輩棋士の彦坂直人九段です。                        下島先生からコメントももらいましたので併せて紹介します。

※下島先生が白番です。

★黒35手目

黒35は彦坂先生らしい厳しい手で戦いになりました。

石が張った状態が続き、碁を打っている!という気持ちになりました。

彦坂先生との対局はそういう意味でもすごく勉強になります

 

★白60手目

自分としては、良くも悪くも、60手目が好きで、そのあとの分かれは

善悪は分からないのですが、好きな手を躊躇なく打てたことは良かったと思います。

彦坂先生と打っていただけたことはとても嬉しいことですし、

すごく勉強させていただきました!


黒:彦坂直人九段                                                                      白:下島陽平八段                                                    結果: 白1目半勝ち


※棋譜を見たい方用 
ブログ画面上では1~100(00表示)、そのあと1~になっています。
棋譜の下の棋譜再生を押していただくと別ページに飛び
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棋譜再生

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長徳初段、ビッグネームに挑戦(対羽根直樹九段)

2019年04月08日 | 棋譜
長徳初段、ビッグネームに挑戦と題して、中部を代表する棋士の一人羽根直樹九段との
対局を紹介したいと思います。

3月25日、日本棋院中部総本部にて阿含桐山杯予選Aが行われました。
まずは総譜から。 結果は黒番 羽根九段の中押し勝ちでした。 残念


黒番:羽根直樹九段  
白番:長徳徹志初段  
結果: 黒171手完 黒中押し勝ち




★長徳初段にポイントとなった局面を聞きました。



白32までは打ちやすいと思います。




黒35の打ち込みに羽根九段の気合を感じました。






白42が失着でした。 
黒43と下がられて、ワタリが残っては難しくしました。
白42では(形は悪くても)△と分断していれば白が打てると思います。
そのあとも、難しい戦いが続いたのですが最後は、羽根九段の正確な着手に押し切られました。
トップ棋士との中盤の実力差を感じた一局となりました。


今回は残念な結果でしたが、今後に期待を持てる内容だったと思います。
長徳君の今後の活躍を富山県一同願っています



※棋譜を見たい方用 
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