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このごろの下島八段と大表四段と長徳三段

「へいちゃん」こと下島陽平八段と富山県出身の大表拓都四段、長徳徹志三段の活躍や富山の囲碁ニュースをお知らせします♪

NEWS!

12.17  第三回きときと若獅子八傑戦&ビッグフレンズ碁Winter2024をUPしました。
1.1  第14回くらしき吉備真備杯 こども棋聖戦 全国大会をUPしました。
2.5  第71期北日本本因坊戦をUPしました。
2.5  第50回富山県支部連合会総会をUPしました。
2.24  第51回北日本女流アマ囲碁大会をUPしました。
3.17  第9回下島陽平陽平杯 囲碁の集いをUPしました。
4.22  「群遊」ツアー2025をUPしました。
5.6  第33回級位者大会・段位獲得戦をUPしました。
6.8  第19回朝日アマ名人戦 富山県大会&フレンズ碁in 新緑2025をUPしました。
6.15  第71回全日本アマチュア本因坊戦 富山県大会をUPしました。
6.15  第46回県少年少女囲碁大会をUPしました。
7.14  第5回囲碁シニア八傑戦+「初段から三段戦」 をUPしました。
7.30  第32回富山県囲碁林間学校をUPしました。

下島先生、大表先生、長徳先生に会いに行こう!(大会等のお知らせ)

◆第18回文部科学大臣杯 小・中学校囲碁団体戦 富山予選(チャレンジ碁)
●7月6日(日)午前9時00分から
●富山市立速星公民館(富山市)
チャレンジ碁の詳細はコチラ

◆第71回県囲碁大会
●8月10日(日)午前9時30分から
●北日本新聞社(富山市)

◆コーセル杯ビッグフレンズ碁
●8月31日(日)午前9時00分から
●県立中央植物園(富山市)
ビッグフレンズ碁の詳細はコチラ

◆第30回ビッグ碁
●9月6日(日)午前9時30分から
●富山県総合運動公園(富山市)

各種申込み・お問い合わせは←側のフレーム内「メッセージを送る」から連絡をお願いします。

富山のどこで囲碁が打てるの?

富山県内の囲碁が打てるところを紹介します!

[囲碁が打てる場所まとめ]

打てる場所一覧

[ここがおすすめ!囲碁スポット]

■席主は県内トップクラスの実力! 指導力に自信あり。初心者大歓迎♪
囲碁将棋サロン 大沢野(富山市)

■綺麗な碁会所!和気あいあい打ちましょう。駐車場も広いよ
囲碁サロン 爛柯(魚津市)


富山の囲碁スポットを紹介してくれませんか?
富山囲碁スポット報告書

お知らせ

◆富山支部連合会の2024年の1年間の活動をまとめた機関紙「烏鷺悠遊 2024」がアップされております。
左の機関誌ー烏鷺悠遊の欄にファイルがあります。
※Safariで見ると写真がぼやける場合があるようです。申し訳ありません

大表三段対長徳三段ハッピ―バースデー二番勝負

2022年06月24日 | イベント
先月行われた、大表三段対長徳三段ハッピ―バースデー対局をご紹介します。
記事は、広田会長の力作です。

5月27日、28日は、それぞれ長徳三段21才、大表三段26才の誕生日。そこで昨年に続いて今年もお祝いを兼ねてネット対局をおこなった。
初日は、下島陽平八段の解説があり、ズームでの観戦者約10名と一緒に、迫力ある攻防を楽しんだ。






昨年のような、上野愛咲美女流棋聖が入室されて「ハンマーパンチ」を披露していただいたような嬉しいハプニングはなかったが、それでもみなさんと次の一手を予想したり、ワイワイガヤガヤ楽しい時間を送れた。
昨年は、長徳さんが2勝1敗で、小学生のころから相手をしてくれた大表さんに恩を返した形だったが
今年は好調を維持している大表さんが連勝して、兄貴分の貫録を示した。




局後は、みなさんの祝福を受けながらの感想戦。

大表さん「とても刺激になりました。今年はやれる気がしているので、みなさんの期待に応えたいです」

長徳三段「厳しい手も多く、良い勉強になりました。強かったです」

小・中・高校生の代表選手たちも終始観戦していたが、「(全国大会に向けて」普段通りに、力を出せば大丈夫だよ。読みの力を鍛えてね」とエールを送っていた。特に大表三段は、中学・高校時代の全国大会の優勝経験者、アドバイスは響くものがあったと思う。

二人とも、今後も大事な対局が続く。いくらかでも励みになってくれたら幸いだ。

●大表vs長徳 二番勝負 1局目

棋譜再生
ここから棋譜が見られます


●大表vs長徳 二番勝負 2局目

棋譜再生
ここから棋譜が見られます


記事&写真: 風夢
編集: hide


★好局選紹介

6月2日 名人戦予選B

大表拓都三段(白)対小林光一名誉名人(黒)


白172手以下略 白7目半勝ち

棋譜再生
ここから棋譜が見られます

白22(21の下)黒29(36)黒99(98の上)白126(129)

★大表三段感想

前回、昨年11月に小林名誉名人と対局したときと、白10手目までは同じ布石でした。
白58と59の交換が利かしで、少し白がポイントをあげたと思いました。
小林名誉名人は黒57で固くつなぐべきだったかと言っておられました。
また黒69、71がつらくて白が打ちやすくなったと思います。
順調な展開でしたが、白98が稼ぎすぎで、この手では108にコスミツケていれば良かったです。実戦は、黒101から105が好手順で、少し紛れてきました。
しかしながら、たまたまサバキが上手くいって、白156に回った時点で勝勢だと思います。
全体を通して悪い局面はなかったので、出来は悪くなかったのですが、白98の一手が反省です。


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クリスマス囲碁と指導碁会と望年会

2022年01月01日 | イベント
皆様明けましておめでとうございます。
本年も当ブログの応援をよろしくお願いします。
昨年、囲碁サロンとんぼで行われたイベントをご紹介します。

クリスマス囲碁と指導碁会と望年会

■クリスマス囲碁


12月11日の朝、定塚ジュニア囲碁サークルの子供たちや
県内の主に碁聖地区いや呉西地区から合計25名の
子供たちが、囲碁サロンとんぼ(高岡市)に集まってきた。

みんなが楽しみにしている、今回で5回目になるが、
「クリスマス囲碁」の日。


今年4月から11月までの8か月の間NHKの「囲碁フォーカス」の
講師として大活躍だった、下島先生ことへいちゃん先生が、
この日から三日間富山に滞在、各地の指導に回っていただくことになっている


へいちゃん先生や、高岡市内の小学校の指導コーチたちが
サンタクロースに扮し(帽子をかぶるくらいだが)、子供たちとの交流を楽しむ年末の恒例行事だ。








いつもの対局や詰碁だけでなく、マジックやつまんこなど
子供たちが大好きな遊びが盛りだくさん。


中には、囲碁を始めたばかりの子も多くいる。
囲碁が面白くなるためにはそれなりの時間が必要だ。
なにがきっかけで囲碁に夢中になるかわからない。
始まってから部屋中にはずっと彼らの歓声が響き渡っているが
この時間がとても大切に思える。
みんな仲良くなり、そしてより一層囲碁を好きになってくれたら幸いだ。




小生が毎年楽しみにしているのは「白石黒石ぜんざい」略して
「白黒ぜんざい」。これがとてもおいしい。
5年前初めて出された時はぜんざいの中に碁石が入っていて
おそるおそる口に入れてみると、柔らかくて安心したものだった。
愛情いっぱい時間をかけて、大人数分作っていただくのはほんとにご苦労様なことだ。でもおかげで、これからも元気で頑張ろう、来年も食べたいなぁ!と意欲が湧いてくる、とても感謝してます。








へいちゃん先生は、最初からフルスロットル。
三面打ちで子供たちの相手をする。
希望者が多くて、どうかなと懸念していたが時間内に25名全員が対局できた!
そのうえ一人一人、局後のアドバイスもありこれがとても効果がある。
テレビ画面から見えたおんなじ笑顔と耳心地がよい柔らかな声に
子供たちは魅かれていくのだ。




そして中には、わざわざ東京から参加していただいた方もあり、
子供たちへのお土産もありがたかった。

楽しいことはアッという間に時間が経つ。
みんな、参加賞や認定証を手に喜んで帰っていった。
これからも囲碁の世界をみんなと一緒に楽しもうね。



■指導碁会

そして午後からは大人たちとの指導碁会があった。
みなさんは二か月に一度のペースで行われる、
先生との対局をいつも楽しみにされている。
中には、毎回参加されてる山田さん96才のお元気な姿も。
対局が始まれば、盤上没我の心境だろう、終局までほとんど姿勢を崩すことなく、打ち続けられる、まさしく碁打ちの見本のような方だ。






望年会会場へ移動するまでの約5時間の間、ほとんど休みなく、
合計20局以上打たれただろうか。
それでも希望者全員打てなかったのだから、先生の人気ぶりがうかがえるというものだ


それにしても、この日は朝から合計50局!近くの対局、手談が交わされたことになる。この日は特別な日、いつもたくさん相手してもらうが、とんぼでの一日の過去最高の局数かもしれない。ほんとにご苦労様でした。

         
■望年会

この後は少しも疲れた様子も見せずに夜の望年会に参加された。
コロナ下の影響もあり例年よりは少なかったが、それでも参加されたみなさんは、へいちゃん先生との久しぶりのおしゃべりを十分に楽しまれたと思う。


囲碁フォーカスの話題やら、先生が15才でプロになって以来の棋士通算成績が「勝ち数が514に対して負け数はいくつか?クイズ」など、話題に事欠かなかった。ちなみに負け数は333!一度聞いたら忘れない。このまま勝ち数だけ増えていくとどんなに幸せなことでしょう(笑)

結局、朝からからかなり遅くまで、対局に会話にそして孤高の高得点をたたき出される歌まで、もう超人の領域をはるかに超えてるような活躍だった。相変わらず当地でのハードな一日、お疲れになったことでしょう、ほんとうにありがとうございました。

翌朝は、富山市で行われる県支部連合会の会合に出席される予定。
午後からは魚津市内での指導碁会も待っている。
明日(12月12日)に備えて今夜はゆっくり休んでくださいね。


記事・写真:廣田 徹
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棋聖戦が高岡に来た!

2021年02月02日 | イベント
2021.1.22日(金)から23日(土)にかけて第45期棋聖戦第2局が高岡市で行われました

地元も大歓迎です。
読売新聞社長だった故正力松太郎氏が富山県の出身だった縁で,これまで多くの対局が富山県で行われています。



会場は勝興寺。重要文化財で平成10年度より約23カ年計画で保存修理が行われています。
https://www.shoukouji.jp/garan.html
奈良時代には越中国府の所在地,万葉集を編さんした大伴家持が国守として赴任した地です。


★唐門


★雪の本堂


★書院。対局会場です


★対局場を富山県支部連合会関係者が訪問。立会の王銘宛九段と。




同時に対局の大盤解説会・指導碁会も近くの伏木コミュニティセンターで行われました。
会場前は雪捨場,1月上旬に富山を襲った大雪が積み上げられています
記録的な大雪に一時はどうなるかと思いました。



伏木と言えば「義経岩」。天気がよければ立山連峰の絶景が一望できるのですが,立山連峰は雲の中でした。




★会場の様子


●廣田会長のあいさつ


●指導碁 下島陽平八段・鶴山淳志八段・吉原由香里六段・金賢貞四段












★大盤解説会







解説は碁だけでなく対局者の昼食も。
「井山棋聖は富山寿司。河野九段はカレー,魚の旨い富山に来てもカレーです。」


実戦は終盤の下辺の大石をめぐる戦いはまさに死闘。
読み切った井山棋聖の勝利で幕を閉じました。
井山棋聖と河野九段の敢闘精神と,解説者のサービス精神に感謝。


コロナ禍真っただ中の開催に、いつもの何倍も関係者様のご尽力があったかと思います。
指導碁、大盤解説会の開催ありがとうございました。

追記① 記録係を務めた長徳三段に感想を伺いました。
 両先生から感じたのは気迫ももちろんですがそれよりも、お二人が盤面に没頭
 していてそれ以外のことは全く考えていない感じがしてその空気感に、自分が
 とても神聖な場にいる気がしました。

追記②
私(管理人 hide) も金四段に指導碁打っていただきました。 妻も吉原六段と。
二人ともたっぷり指導していただき、満足の時間が過ごせました。
飛沫感染防止のボード、意外と気にならないもんですねぇ 笑


追記③ スーツケース事件?

https://www.yomiuri.co.jp/igoshougi/kisei/20210127-OYT1T50111/
スーツケースを日本棋院棋士同士が知らずに取り違えるなんて,棋聖のタイトルを獲るより難しいと思います。
鶴山淳志八段と吉原由香里六段,スーツケースが無事に戻ってよかったです。

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記事・写真 (嫁さんの気性を予報できない)気象予報士
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ネット対局ジュニア囲碁交流会&プロ棋士と県内若手アマのガチ対決

2020年08月03日 | イベント
皆様お久しぶりです。 御周知のとおりコロナ禍の中、囲碁界もモロに影響を受けました。
大会の中止、各イベントの中止・延期など全国、いや全世界に及んでいることでしょう。
そんな中富山県支部連合会ではオンラインでのイベントを開催しました。

一つはネット交流戦。二つ目は富山県のトップアマとプロとのガチンコ対決。
今回も廣田連合会会長の想いのこもった記事とともに紹介していきます

今回のウイルス騒動で、3月以降、各大会を中止や延期にせざるを得ない中、各学校も休校となった。

「子供たちに囲碁を楽しませてやりたい。何か妙案はないものか」との思いから
4月から少しずつ希望者を募り始めて、5月と6月の3か月間、表題の交流会を野狐ネット対局場で
実施することにした。
下島八段、大表三段、長徳二段の棋士の他に、県内のアマ高段陣など指導者15名。
そして高校生以下のジュニア15名がエントリーし、毎日のように楽しんだ。
当然、中にはネット対局は初めてという子たちもいる。

囲碁は生涯楽しめる趣味、まずは、気心の知れた指導者や仲間とそう勝敗を気にすることなく、気楽にネット対局に親しんでくれたらよい、が一番の願いだった。
指導対局や仲間同士の対局は自由対局で設定するので勝敗は気にしなくてよいのだが
だんだん慣れてきた子たちの中にはレーティング対局も利用するようになってきた。
こちらは成績により段級位が上下するし、ほとんど初めての知らない人たち(特に中国や韓国の愛好家)との対局だ。が、適度な刺激もあり、それが功を奏したのだろう。
初めてに近い子もそして中には1日の対局数が19局!という頑張りやさんも現れはじめた。
面白くなってきたのだ、こうなれば強くならないはずがない!

また子供同士、チャットを通して、同じくネット対局で腕を磨いている県外の同世代の友人が出来ただけでなく、中国や韓国など初めての人たちとも対局することに抵抗がなくなったことも良かったことと思う。


そして交流会の最後のイベントとして、「プロ棋士と県内若手アマのガチ対決」を企画した。
同じくこの間、手合いが休みだった棋士への応援の意味もあり、また、日頃指導してもらっている強豪たちの真剣な対局を子供たちに観戦してもらいたかったこともある。
彼らは何がきっかけで「もっと強くなりたい!」と思うかわからないからだ。
出場した棋士は3名。対するアマは

谷村康成北日本本因坊(野狐五段)
川腰悠平元北日本本因坊((野狐九段)
宮岸黎明朝日アマ名人(野狐九段)

の三名、いずれも県を代表する二十代、三十代の強豪。
対抗戦形式で、手合いはアマの定先。当初は、一局のみの予定だったが
アマ側の善戦もあり、内容が濃くたいへん好評だったことで、急遽トーナメント戦に切り替えた。
結果は大表三段と長徳二段の間で決勝が行われることになった。
その一局をご紹介しておきたい。
気鋭同士の対局は、観戦する子供たちにとっても大いに刺激を受けたに違いない。
勝負は、兄貴分の大表三段が終始局面をリード。紆余曲折はあったが最後は中央の大きなコウを解消。上辺白112から114で生きがある!との決め手は見事だった。


◆感想
★大表三段「どの碁も楽しんで打てました。最後はしのぎを発見できてよかったです」
★長徳二段「中央の戦いで黒65のハネが打ちすぎ。白66に切られて打ちにくくしました。65では66の下に一間に飛んでおくくらいだったと思います。勉強になりました。」



棋譜再生

👆棋譜再生ボタンで別ページに飛びます。

今後もリアルな大会を開催しにくい状況が続くかもしれない。このネット対局を利用したイベントをこれからも考えていきたいと思っている。

二人は、7月の対局再開後、早速良い結果を出して、それぞれ第30期竜星戦の決勝トーナメントの出場を決めた!
大表三段は4度目、連続出場を続けており、一方長徳二段は初出場!県出身棋士として、ツートップの雄姿をテレビで観戦できるのはファンとしても嬉しい。勝ち抜き戦なので、遠慮しないでどんどん勝ち上がってほしいと今から期待している。
記事 :(風夢)

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王銘琬九段が富山にやってきた! ~純碁のススメ・AIと囲碁~

2018年12月05日 | イベント
11月25日に純碁の研修会・講演会のため王銘琬九段に富山に来ていただきました。様子をご紹介します。
今回は、廣田会長に記事を書いていただきましたよ



王銘琬九段と碁縁があり、富山に来ていただいた。
11月25日午後から4時間にわたり、めいえん先生の「講演会+研修会+懇親会」が行われた。


「先生、初めまして。今日は先生のことをなんてお呼びしたら良いですか」
「めいえんでいいですよ。最近は棋士のことを(テレビなどでは)先生と言ったらいけないんですよ」
「そうなんですか」で、小生も含めてほとんど全員の方が初めてお会いすることもあり、親しみを込めて「めいえん先生」と呼ばせていただくことにした。






講義の内容は、前半は「碁を打てないとは言わせない」の衝撃的な見出しが印象的な「純碁」の紹介と
後半は「AI囲碁の進化と人間との関係」についてである。
参加者は、約30名。主に、学校や公民館などで、子供たちへの指導されている方々が主だった。




「子供たちに、囲碁の面白さを伝えたい。しかし、(限られた時間の中で)なかなかうまくいかない。何か良い方法はないものか」
これは、きっと全国で指導に当たられている方々の共通の悩みだと思う。当県でも例外ではない。
せっかく囲碁の世界を覗いてくれた子供たちになんとか楽しませてやりたい。出来ればたくさんの囲碁仲間と出会い、生涯の趣味にしてほしい。
皆さんそう思っていることだ。でも実際行ってみると簡単ではない、どうしたら。指導者のための勉強会は、いつだって行いたかったし
それがめいえん先生を迎えてできたことは幸運なことだった。




「今、最も情熱を傾けられる趣味が出来た。棋士になって、最も嬉しいことが純碁の普及」と語るめいえん先生の講義は、とても熱いものだった。
「10分で囲碁が一局打てる」「90代の方々も純碁を楽しめます」「一億人がすべて囲碁が打てるようになる」
次から次と先生の話はとどまることを知らない。
「大学教授たちは、僕は頭が悪いから碁が打てない、と言います^^」では僕ら囲碁をする人たちはそんなに頭が良いのだろうか、つい笑ってしまった。




みなさんも、真剣そのもの、かわいい子供たちの為にも少しでも限られた時間の中で、(効率よく教えるための)ヒントがほしいのだ。
「純碁の計算方法は日本古来の数え方で、まさしく囲碁そのもの。おそらくは紫式部たち(の時代)は純碁をしていたと思われる、地の計算をするようになったのはもう少し後。」
ここは特に興味深く伺った。純碁の内容については、これから徐々に広まっていくなかで、少しずつでも、みなさんに理解されていくのではないだろうか。



そして、質疑応答が始まる。悩みは共通だ。
「ルールの説明の後、石取りゲームまでは楽しませることができるが、二回目、三回目、四回目と続ける中で、どう教えたら良いか?
コーチは6人いて、(教え方について)議論するのだけど、なかなか良い方法が見つからない」
「一回45分のクラブの時間では限度がある。最大の難関の「陣地」の伝え方が悩みだ。覚えれないと、(石取りゲームの時はあんなに活発だった子供たちも)だんだん元気がなくなってくる」
など。あるいは
「AI囲碁が出てきて、以前良いとされていた打ち方が良くないとされて、どう教えたら良いかわからなくなりました」
「純碁は試したことがあるけれど、いつ陣地に移行すれば良いのか」などなど。


めいえん先生は一つ一つ丁寧に答えられていく。
「これまでは、ルールを伝えた後は、すぐにスキー場の上級者コースを楽しみなさいと言われてきたイメージがあります。
でも緩斜面のあの緩やかなスロープでも囲碁は十分に楽しめるのです。一、二回滑ったからと言って、すぐに上級者コースへ行くのは大変だし危険です。
純碁は、初級者コースなので、無理なくだれもが楽しめるのです。すぐに急斜面に行かなくても、そこで楽しんで、子供たちが望むまで待てばよいのです。」


「早く囲碁が打てるようにしてやりたい」
「勝てるようにしてやりたい」
「限られた時間の中でも、何とか上手にしてやりたい」 そんな気持ちが、つい、テクニックをたくさん教えようとしたり、一線に石を置き始めると
「それじゃ陣地は出来ないよ。もっと広いところあるだろう」とつい厳しい口調になりがちなのは、指導者の皆さんも経験の中で十分わかっているのだ、でもつい・・・。


最初の2時間があっという間に経過する。この時間で、みなさんの悩みが解決したわけではない。
それでも「同じ悩みを抱えているんだな。技術的なことは、ゆっくり伝えていくことにして、まずは囲碁の時間を楽しいものにしていかないといけないことが分かった気がする。
純碁やオセロもやってみるかな。(教えようとしないで)子供たちと一緒に遊ぶことならできる」
との声も聞かれた。それぞれのみなさんに成果があがることを願っているが、次回の研修会に期待したいと思う。


後半のAI囲碁のお話や、夜の懇親会まで、8時間に及んだが、一人一人との「一碁一会」を大切にするかのようにめいえん先生にはとても精力的かつ丁寧に対応していただいた。
この碁縁を生かして、今後も支部連合会が目指す
「県内すべての学校で囲碁が楽しめるように」
そして「サッカーや野球のように囲碁少年少女団を結成し、学校間の交流戦が定期的に行われる日が来るように→夢は東京ドームでの全国囲碁少年団交流会(強さは二の次三の次)」

これからもみなさんと力を合わせて、一歩ずつでも進んでいきたいと思う。

追 奥様も純碁のお手伝いをされているとのこと、とってもチャーミングな方でした。
滞在を一日伸ばされて、富山を観光された由、帰り際に、とんぼに立ち寄っていただいたことは僥倖でした。めいえん先生と奥様のこれからのご活躍を願っております。


県支部連合会
廣田 徹







夜の懇親会の様子








めいえん先生、貴重なお時間ありがとうございました



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