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お山にお宮がたちました

四国別格二十霊場 第20番札所 大瀧寺

別格20番札所、つまり108札所の最後の札所が大瀧寺です。



こちらが四国88箇所

こちらが別格20箇所


思いついたように突然お遍路をはじめ、108札所無事御詣りすることができました。
四国に住んでるから、気の向くまま動けるので、有難いことです。

煩悩を無くす旅。。なんて思ってましたが、そもそも、煩悩を無くそうなんていうのも煩悩だったりして、人として生まれて🈚になるのは中々難しいものですね。

坐を初めて2年が過ぎ、最初の頃と比べると、頭を巡る思念は少なくなってきたものの、2年やそこらでは煩悩を無くし🈚️になるなどとは、到達が難しい境地だと感じています。
それでも継続は力なりです。
今の私にとり坐する時間が、とても心地よいのです。
情報過多のやかましい時代を生きる中で、坐する時間は、静や黙を追い求めることができる、心穏やかな大好きな時間になりました。

空海さんは室戸の洞窟で3年にして悟りの境地に至ったのですよね。凄いなぁ。。。
洞窟という自然に包まれていたのも良かったのかもしれません。
そして、悟りに至った後、空海さんは四国を囲むように祈りの場をもうけてくれました。

古事記にも四国の記載は無く、四国は目立たず、新幹線も通っておらず、田舎ですが、故郷が大好きで、旅行からの帰り四国に入ると何故かホッとします。
空海さんが作った結界に守られているのかもしれないと思っています。



別格20番札所「大瀧寺」は、徳島県と香川県の県境近くにあり標高946mの「大滝山」の山上付近に位置し、別格霊場最高峰であり、別格霊場第二十番札所の結願寺です。

四国八十八番札所の大窪寺と関係が深く、四国八十八カ所の総奥ノ院となっているそうです。



本堂には本尊の西照大権現が安置されていますが、神仏分離した時に隣の西照神社から移設されたものです。



大瀧寺は、奈良時代に行基菩薩が開創し、平安時代に空海が厄除け祈願を行った際に西照大権現をまつったとされ、西照神社と元々は神仏習合の祈願所だったようで、明治時代の神仏分離で現在は神社と寺に分かれていますが、2社の由縁はとても深いといわれています。

西照神社の起源は神話の時代にさかのぼり、月を象徴し夜の世界の神とされる月読尊が、近畿方面や瀬戸内海の監視役として田寸津姫命を大滝山に遣わしたのがはじまりといわれています。

田寸津姫命は宗像三女神の一柱であり、航海の神でもあったため、この地から瀬戸内海の海上安全を守護する役割もあったそうです。





こちらが納経所です。



この日、大雨の降った後に雨は止み、霧がたちこめ、鳥が囀り、心地よい風が吹き、一面に幽玄の景色が広がりました。

美しい聖地、古くから信仰の対象とされてきた大滝山を全身で感じ、感謝の気持ちが湧き上がりました。

山自体が御神体であり、お遍路別格108箇所全てまわった事により、山頂の西照神社をお詣りできたことは、締めくくりとして最高のプレゼントでした。



こうして感動と感謝を持って、お遍路88➕20霊場巡りを、無事に詣りを終える事ができました。






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