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nemo 折々の自然

折に触れて観察した自然などの記録

八重桜を観る会

2012-04-22 22:49:26 | お花見
 今日は東京都下水道局足立下水処理場で『八重桜を観る会』がありました。
 普段は入れない処理場の中、敷地内にある八重桜が見頃になって開催されました。
     *      
Img_2911Img_2926  生憎の曇り空、気温も低くお花見気分にはなれな
 い気候でしたが、それでも色とりどりの八重桜が
 咲き競っており、それなりに楽しむことができま
 した。






     *
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     *
Img_2915_2 その桜の中に『レーガン桜』があり、これはレーガン大統領夫人が来日した際に贈られた苗木を、
 舎人公園に植樹したもので、当時の都知事により命名されたとのことです。
 また日米親善の「桜の特使」として里帰りした桜でもあります。
 この苗木のもととなる桜は、明治45年に日本から贈られた桜(通称五色桜)で、ワシントン・ポト
 マック河畔に植樹されていることはご存知のとおりです。

      *




Img_2922Img_2921 また施設内には下水処理を利用した水車小屋、そ
 の流れに沿った遊歩道があります。
 この流れで飼育したホタルの鑑賞会が毎年夏に開
 かれてもいます。
 その遊歩道にあったシャクナゲも印象的でした。





あだちの桜

2012-04-08 00:00:00 | お花見
 少し冷たい風が吹いていましたが、満開となった桜見物には絶好の日和となりました。
 こんな日に家に居るのは勿体ないと、区の観光交流協会で主催している『あだちの桜は花めぐりバスに乗って』というキャンペーンに誘われて、 出掛けることにしました。
 出発は『郷土博物館』、到着した【東コース】のミニバスは殆ど満員、この後の停留所で待っていた大半の方が乗ることができませんでした。
     *
Img_2830_2  バスは『葛西親水水路』の桜並木を眺めながら、『東綾瀬公園』や『しょうぶ沼公園』の桜のある
 公園に停車しながら終点の『六町駅』へ。
 ここで大型バスの【中央コース】に乗換えましたが、ここでも車内はほぼ満員の状態でした。
 このコースでは『元渕江公園』や『花畑公園』に立寄りましたが、どちらの公園もブルーシートで
 場所取りがしてあり、早いグループでは、花見の宴が開かれていました。ここで降りるグルーブも
 ありました。
       *
 その後『竹の塚駅』から『足立清掃工場』(工場を囲む桜も見事)を経て、目的の『舎人公園』に
 到着しました。
 この公園では[千本桜まつり]開催中とのことでしたが、昨年区民の寄付により植えられた桜が大
 部分なので、未だ樹が細く花も少ないので、豪華さは数年先になりそうです。
 しかしながら、広大な敷地での開放感は素晴らしく、大勢の方が思い思いの場所で楽しんでいまし
 た。
Img_2815Img_2817  上空にはツバメが飛び交い、[大池]にはコガモ、
 ヒドリガモ、オカヨシガモ、ホシハジロなどが旅
 立ち前の姿を見せており、その他カルガモやバン,
 オオバンなども見られました。
 イベントコーナーでの混雑もあり、あまりの人出
 に落ち着いて桜見物もできず、次へ移動すること
 にしました。



     *
 次は、【中央コース】の終点『見沼代親水公園駅』です。
     *
Img_2821Img_2823  この公園は、約1.7kmの水路沿いに約70本の桜
 がありましたが、こちらは人影も少なく、ゆっく
 りと見物することができました。
 ここでお昼時となり、昼食の後、再び【中央コー
 ス】に乗るべく『見沼代親水公園駅』へ行く途中、
 『氷川神社』の参道の桜に気が付きました。参拝
 する方も少なく、静かに咲き誇る桜に思わずシャ
 ッターをきりました。



       *Img_2824 
 帰りの【中央コース】のバスは、ほぼ定員の乗客で、ゆったりできました。
 今日の最後に『元渕江公園』で下車しました。
 ここでも、日差しを避けて桜の樹の下で花見の宴をする方々で大変な人出でした。
 [花めぐりバス]の参加者は『生物園』の入園が無料とのことで入ってみましたが、ここも大変な
 混雑で、鳥類園を覗いてみましたが、オカメインコがいるだけなので、肩透かしでした。
       *
 『六町駅』で【東コース】に乗換え、『六木中央公園』と『佐野いこいの森』に停車して『郷土
 博物館』に戻りました。
 『六木中央公園』は、ここから始まる葛西用水親水水路沿いの約290本の桜並木が見事ですし、
 『佐野いこいの森』では、菜の花畑を特別開放して、菜の花を摘むことができるとのこと。
       *
Img_2832Img_0441  時間の関係もあって、【西コース】は回れません
 でしたが、これは来年の宿題とすることにして、
 今日の『花めぐり』では、やはり地元の『葛西親
 水水路』の桜並木が一番見応えがあるように思え
 ました。



弘前公園・奥入瀬渓流

2010-05-02 00:00:00 | お花見

平成22年5月2日()晴

 Img_0958今日も天気は良さそうだ。
 5時過ぎに起床,朝食前にホテルの周囲を散歩する。
 ホテルや牧場の裏手にある林で野鳥の囀りが聞こえる。
 群れをなして飛んでいるのは、コムクドリだ.モズが3羽一緒に行動しているのは子連れなのだろうか ?
 その他シメ,エナガ,ツグミなどを観察,ある樹に飛び込んできたのはオオルリの♀だ.アオ
 ジやセグロセキレイなども見ているうちに朝食の時間となる。

 レストラン『竜ヶ森』での朝食は、バイキングスタイル。和・洋食とも用意されており、品数も多く満足。
      *
 今日の出発は、途中の道路混雑を予想して7時30分と早い。
 昨日の座席は最後部だったが、今日は最前列と絶好の場所となっている。
 写真はホテルの正面玄関付近。我々の部屋は4階の1426号室で,建物の右端で駐車場側だった。
     *
 バスは安代ICから東北道へ入り,大鰐弘前ICを目指す。
 東北道へ入るなり、ガイドの佐藤さんは、朝早くから車の多いのに驚いている.平常では車が連なって走っていることは滅多にないという。しか
 も上下線ともだというのだ。
 早くも今日の行き先の混雑が思いやられる.車は遠く大阪,滋賀などのナンバープレートも混じっている。
 しかも花輪SAではほぼ満車の状態だ。
 大鰐弘前ICの降り口500mほど手前に来ると,車が繋がってほとんど動かない.ICを降りて国道7号線に入るところで渋滞しているのだ。昨日の
 北上でのことがあるので心配したが,30分ほどで何とか通過することができた。
     *
 バスの車窓左手には岩木山(1625m)が、8合目付近まで雪に覆われ、裾野を長く延ばした美しい姿を見せてくれるようになる。む
 この裾野の美しさについては、太宰治が『津軽』の中で、
 「十二単衣を拡げたようで、透きとおるくらいに嬋娟(せんけん)たる美女」と讃えている。
 この岩木山も日本百名山の一つで,私は昭和60年7月に八甲田山・大岳を登った翌々日に登頂している。
     *
 国道7号線も東北道との交差地点を過ぎるとスムースに走り出し,一同ホッとする。 
 弘前公園近くの『津軽藩ねぷた村』の駐車場は,早くも満車の状態で,我々のバスも乗客を降ろすと別の駐車場へ移動させられる。

弘前公園

    
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     *
 そこから外濠沿いの道を、ガイドの佐藤さんの先導で『下乗橋』まで案内される。
 その外濠のソメイヨシノは満開。絶好の時期に来ることができたのだ。
 中央高校口から弘前公園に入ると,大変な人出だ。道の左側には露天が店を並べ,その売込みの声があちらこちらから飛び交い,何とも賑やかな
 雰囲気となっている。
 この付近も桜が咲いているが,とても写真を撮るようなことはできない。
 やがて本丸を囲む内濠まで来ると,一段と見事なソメイヨシノが咲き競っている。本丸を見上げるとシダレザクラも大分咲き始めている。
     *
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     *
 『下乗橋』でガイドと別れ,我々は本丸に入ることにする。
 この下乗橋から桜を前景とした弘前城の天守を入れた写真が絶好のポイントとあって,橋の上は身動きできないほどの混雑だ.一応ビデオには収
 めたが,とても静止写真は撮れそうもない。
 どうにかその周辺の景観を撮ってはみたが……。
     *
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     *
弘前公園

 津軽統一を果たした初代藩主・信枚(のぶひら)が慶長16年(1611)に完成させた津軽氏の居城、弘前城天守閣や、櫓、城門が当時の姿を
 今に伝える公園となっている。
 広さ約49.2haで東京ドーム10個分以上の敷地は,三重の濠と土塁に囲まれ,6つの郭で構成されている。
 現在の天守は、文化8年(1811)に再建され、『弘前城史料館』として藩の資料を展示し、当時の風情を偲ばせる。
     *
 桜は、正徳5年(1715)に、津軽藩士が京都から25本の苗木を持ち込み,城内に植えたのが始まりと伝えられている。
 現在はソメイヨシノを中心に約50種、2600本の桜が咲き競っている。  【弘前市資料より】
     *
 本丸に入ると,天守に入る人の行列が延々と続いている。我々は限られた時間もあるので入場を諦め,本丸の内部を歩くことにする。
 ここには多くのシダレザクラがあり,その一部が満開、一部が五分咲き、そして未だ開花していないものもあって、花の色も様々,まさに百花撩
 乱の景観だ.ここで宴会をする人もいる。
 見下ろす内濠の周囲にはソメイヨシノが今を盛りと咲き誇り,何処を撮っても花・花・花々々……と溢れかえっている。
 そんな中を、この弘前城のイメージキャラクター『ひろちゃん』もデモしている。
     *
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     *
Img_0972 この本丸のもう一つの絶景ポイントは、西側から望む岩木山の眺めだ.前景に桜を入れた写真
 はまさに絵はがきの構図そのものだ.
 ここにはカメラマンや被写体となる人々が大勢いて,中々絶好のポイントを撮ることができない。
 待つことしばし,何とか撮った写真が右のものです.
     *
 ここで大分時間を取ったので,後は『北の郭』へ降りて,東屋のあるところから天守を見る。
 ここも絶好の撮影ポイントとなっており、カメラマンが大勢いる。
 また東屋の奥には大きなヤシオツツジがあり、今を盛りと濃いピンクの花をつけているが、こ
 れにはほとんど目をつけている人はいない。
 これで公園の東側の部分の見物が終ったが、西側の部分は時間の関係もあって見ることはでき
 ず,東口の券売所から外へ出る。
 その出た所にある中濠にオシドリの♂が1羽いるのを見つける.桜にオシドリとは美しいものの取合わせ,としばしその後を追いかけてみる.
 濠の中にはオシドリ3羽の他、コガモ10羽とカルガモ5羽を確認しました。
     *
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     *
 これで9時30分から2時間の弘前公園の見物を終え,次の目的地へ向かうことになる。
 ちょうどお昼近くになり,どこの駐車場も満杯で,一般車は動きが取れないでいる.私たちの早めの行動が良かったことに添乗員・一宮氏のスケ
 ジュールに改めて感謝する。
     *
 バスは次の目的地。八甲田へと向かう。
 昼食は大館名物駅弁の『鶏飯』が座席に配られていた。昨日、今日と昼食はバス車中でということになった。
     *
 黒石市を通過して八甲田へと高度を上げて行く.次第に雪を被った八甲田連峰が姿を表してくる。
 道の両側は除雪した雪壁が次第に高くなって来る。
 この雪壁の途中では駐車禁止になっているが、それを守らないドライバーがいて、所々駐車して写真を撮ったり,スキーをする人もいるという。
 駐車している車があると、車がすれ違うさいに気をつけないと,雪壁から出ている枝などで車体を傷つけることがあるので,神経を使うという。
 特にバスなど大型車の場合は、一方が停車せざるを得ないという。     
     *
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     *
 『酢ヶ湯温泉』近くになると,駐車場に入れない車が、雪壁の道路脇に連なって止まっている。
 ここは、かって八甲田山の大岳(1585m)に登った昭和60年7月に利用した.あの男女混浴の『ひば千人風呂』に入ったことが思い出される。
 それを過ぎてしばしは雪の回廊が続く.ただ気温が高くなっているので、その雪壁の高さも大分低くなっているという.その分、雪壁から木の枝
 が出ている所が多くなっているという。
     *
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     *
 バスは猿倉温泉、蔦温泉などを通って奥入瀬渓流沿いの道に入る。
 ここも道路幅が狭いので,途中の駐車は禁止になっているが,ここでもルール違反の車が多く,バスのすれ違いには注意しなければならない。
 バスは『石ヶ戸』で止まる.ここの駐車場も狭いので,事前に連絡して止まる場所を確保していたので、遊歩道の入口に止めることが出来た。
 13時20分着
 ここで30分足らずの休憩となる.我々は渓流沿いの遊歩道を散歩する.芽吹いたばかりの木々が柔らかい陽光を浴びてキラキラ輝いている。
 心が安まる場所ではある.13時50分発
     *
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     *
奥入瀬渓流

  ‘ 住まば日の本、遊ばば十和田、歩きゃ奥入瀬の三里半 ’
 と大町桂月に讃えられた渓流美は,その歌のとおり、渓流沿いの自然歩道を歩くことによって、初めてその魅力を堪能することができる。
     *
 十和田湖の子の口から流れ出る奥入瀬渓流は,奔流となって苔むした岩を洗い,あるときは瀬を速み、あるときは渕に淀み,途中多くの滝を左右
 の絶壁から迎え入れながら、やがて広い河原を穏やかに流れ焼山に至る。
 静的な十和田湖の湖水美に対し、深い自然林に覆われた約14kmの奥入瀬渓流には、千変万化の水の流れが生む躍動感溢れる景観が展開する。
 そして両岸に迫る断崖は,軽石や火山灰が高温の状態で堆積し,熱と自重によって生成された溶結凝灰岩といわれるもので、奥入瀬の景観に迫力
 を齎している。
     *
 この後、バスはノンストップで奥入瀬渓流沿いの道の景観を楽しみながら十和田湖畔へ出て、発荷峠から十和田ICで東北道に入る。
 このツアーの問題点は、ここから仙台まで約4時間をバスで行くことだ.したがって、途中の渋滞の心配もあって、早めの時間で走ることになるという。

 添乗員の一宮氏によれば、料金の関係もあってこの方法をとらざるを得ないとのことだ。因みに盛岡から新幹線を利用すると1万円ほど高くなるとか ?
     *
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     *
 その最初のトイレ休憩は、岩手山SA。15時50分。
 ここから眼前に岩手山が大きな山容を見せてくれる.今日は雲もなく全容が見られる。 
 上左の写真はバス車中から,右は岩手山SAからの岩手山(2041m)。
 もちろんこの岩手山も日本百名山の一つで、私は昭和61年8月に登頂した。
 石川啄木はこの岩手山を愛し,多くの歌を残しているが、中でも次の歌は良く知られている。
      ‘ ふるさとの山に向ひて言ふことなし
          ふるさとの山はありがたきかな ’ 
     *
 その後、2カ所で事故渋滞があったが,18時00分、長者原SAでトイレ休憩の後、仙台駅に19時過ぎに到着。
 軽妙洒脱なベテランガイドの佐藤さんのお陰で,途中退屈することなく、楽しく和やかな旅をすることができた。
     *
 帰りの新幹線は,仙台発20時13分、MAXやまびこ130号までの時間を利用して駅構内で夕食を採り,22時18分上野駅に無事到着した。
     *
 これで今年の桜見物旅行は、1月の沖縄から始まり,2月の南伊豆、4月の福島、そして5月の北東北をもって終ることになりました。


北上展勝地・角館

2010-05-01 00:00:00 | お花見

平成22年5月1日()

 Img_0919今年の桜の開花は北国ほど遅れているとのことで、ゴールデンウィクの混雑覚悟でJTB主催
 の『八甲田雪の回廊と桜春爛漫2日間』の旅に参加しました。
 上野から8時2分発の東北新幹線・はやて5号に乗り,北上に10時34分到着。
 列車は全席指定でしたが,立ち席覚悟で乗る人もいて,この時期の混雑覚悟の旅行客もいるようでした。
     *     
 北上駅では待ち受けていた観光バスで出発しました。
 ところが『北上市立公園展勝地』へ向かう道路に出ると,途端に渋滞となりました。

 普段ですと10分ほどで行ける場所が、中々前へ進むことが出来ません。
 それでも車が北上川を渡リ始めると,対岸の展勝地の桜並木が見えてきました.延々2kmに
 亘る桜並木はどうにか五分咲き程度になっているようで、多くの見物客がそぞろ歩いているのが目に入ります。
 しかしながら長い車の列は殆ど動きません。

 ガイドの話によると、一般車の駐車場が既に満杯の状態であることと、片側1車線の道路のため、バスの駐車場は空いているのに動けないということです。
 何ともイライラさせられる時間が過ぎて行きましたが、今日の予定もあって、これ以上待っていることもできず、バスを降りて現場まで歩くことになりました。
 右手の桜並木と、その彼方奥の雪を被った焼石連峰を見ながら歩くのも良い思い出になるなどと言いながら現地へ。
 結局駅から一時間かかってしまいましが、ここには既に大勢の花見客で溢れています。
 現地の方々は思い思いの場所に陣取って宴会を始めていました。
 桜の巨木が両側に並び,その花のトンネルの中を歩く。吹く風は冷たいが人いきれでムンムンしています。
     *
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     *
北上市立公園展勝地

 北上川に隣接する展勝地は、弘前公園と角館に並んで『みちのく三大桜名所』の一つに数えられ、東北有数の名所として知られています。
 293haの公園には、ソメイヨシノやベニヤマザクラなど約1万本のさくらがあり、『日本の桜名所100選』にも選ばれています。
 北上川沿いには樹齢80年を超える約2kmの桜並木があり、頭上に覆い被さるようなサクラのトンネルは圧巻で、多くの観光客で賑わうようです。
 この時期には道路の混雑を避けて,北上川の川面を春風に吹かれながら、雄大な桜並木を遊覧船や渡し船でゆったりと見物する方法もあるとのことです。
 また、冬には珊瑚橋付近に数百羽のハクチョウが飛来し,市民の憩いの場所となっているようです。
     *
 『展勝地』は、大正9年(1920)、当時の黒沢尻町長・沢藤幸治氏が設立した和賀展勝会が桜の植栽事業を行ったことに始まり,翌10年に開園しました.
 北上川の洪水の被害などに見舞われましたが,90年近くの間,地域住民に支えられ,現在のような桜の名所となっています。
 『展勝地』という名前の由来は,沢藤氏の親友・風見章氏(後の司法相)が事業団体の名称を展勝会と命名したことと、陣ヶ丘からの眺めが素晴
 らしいことから、展望のきいた名勝・景勝の地という意味で名付けられたとのことです。          【北上観光協会HP】より
     *
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 桜並木を終り近くまで歩くと,大分花見客も少なくなり,ゆつたりした気分でお花見をすることが出来ました.
 北上川を遊覧船で花見をする人や、対岸から渡し船でこちら側へ来る人などがあり、またこの川を横断して鯉幟が多数吊るされており、風に靡い
 ているのも彩りを添えていました.
     *
 北上川は岩手県岩手郡岩手町御堂の湧水『弓弭(ゆはず)の泉』を源流として,東に北上山地,西の奥羽山脈間の岩手県中央部を北南に流れ,登
 米郡津山町付近で新北上川と旧北上川に分かれる.新北上川は石巻市北上町で追波湾に注ぎ,旧北上川は迫川・江合川と合流して石巻湾に注いで
 いる.全長249kmで、全国第5位。                            【北上川下流河川事務所】資料より
     *
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     *
 上の左の写真は、北上川の奥に見える焼石連峰の山々、右の写真は展勝地入口にある『サトウハチロー記念館』です.
 バスは12時30分にここを出発しましたが,依然として車の長い行列が続いており,この車で来た方々は一体何時に駐車場に入れるのかが,心配になるほどでした。
     *
 昼食は展勝地の売店で購入した赤飯と胡麻入りの餅、桜見物中での食事時間がないのでバスの中で食べることになりました.素朴な味の赤飯が美味しかった。.
 バスは東北道の北上江釣子ICから上り線に入り,北上JCTから秋田自動車道の大曲ICへ。
 秋田自動車道は1車線の対面交通の場所が多く,普段はそれでも空いているそうだが,今日は車の数が多いとガイドの佐藤和子さんの話。
 車窓から見られる桜は未だ2、3分咲きの樹が多く,角館もどうにか見られるようになったばかりとのこと。
 心配された角館付近の道路混雑はさほどでもなく、14時20分過ぎに角館のバス駐車場に到着。
 駐車場は桧木内川の堤防沿いにあるので、目の前に開花したばかりの桜並木が目に入る.何しろ昨日開花したばかりとのことなので,蕾の赤い膨
 らみが目立ち,いわゆる桜色の景観になっていません.
     *
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桧木内川堤ソメイヨシノ(国指定名勝)

 桧木内川堤(ひのきないがわつつみ)ソメイヨシノは,昭和9年(1934年)に今上天皇御誕生記念として植えられました。
 2kmに及ぶ花のトンネルは,そぞろ歩く人たちに、北国の短い春を満喫させます.そして、一斉に散る様は,正に爛漫たる花の舞……。清流に映
 える夜桜の景観も見事です.

 現在、老化した木々に対しては,市教育委員会文化財課が中心となって管理,保護を行っています。
 桜は手を尽くすほどにその見事な姿を見せて,人々の心にかた語りかけてくれます。
 平成2年,武家屋敷通りと共に『日本さくら名所100選』に選ばれました。
                                      【仙北市資料より】
     *
 今日のハイライトである角館の町並みに入る.ここも人出が多い.先ず目に入ったのは『角館樺細工伝承館』通りのシダレザクラ。殆ど満開に近
 く薄いピンクから濃い色の花までが咲き揃っている。
 全体的には五分咲き程度と言われていましたが、ここは南向きの通りなので一足先に満開になっていたようです。
 次いで重要伝統的建造物群保存地区に指定された『武家屋敷通り』を歩く.
 かって夏にここを訪れた際に何軒かの屋敷を拝見していたので,今日はただ彩りを添えているシダレザクラを見ながらの散策となりました.
 何しろ観光客が多く,満足な場所での写真を撮ることが難しかったのですが、何枚かの写真を載せておきます。
     *
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角 館

 深い木立と重厚な屋敷構えが今もなお藩政時代の面影を残す街,角館。東北の小京都と呼ぶのに相応しい風情を、街全体に漂わせた桜の名所です。
     *
 この街は1620年(元和6年)角館地方を治めていた芦名義勝によって造られました.
 豊かな仙北平野の北部に位置し,三方を山々に囲まれ、西は桧木内川、南は玉川に沿った地形で,城下町を形成するのに最も適した場所でもありました。
 城下の縄張り(設計)として最も注目されるのは、南北に延びる町の中央に土塁を築いた「火除け」を設け,武家居住区の「内町(うちまち)」
 と町人居住区「外町(とまち)」とに分断したことです。武家屋敷は生活の場所であると同時に,ひとつの城郭をなしていると言えるでしょう.
     *
 古城山山麓の国道46号から火除け前までの通称「武家屋敷通り」と呼ばれる区域が、昭和51年9月,重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。
 
角館のシダレザクラ(国指定天然記念物)

 明和の頃(1770年頃)秋田の藩士で、勝れた国学者として知られる益戸滄洲が、角館の学者の門弟の許を訪ねた際の形容の一節で、
 「千百の糸を垂れている桜は、その長きこと百尺,霧を帯び雲を裁って下にむかう。恰も万片の雪が軽く綿の様に風前に舞い,又千仞の飛瀑が大
 空にひるがえって半天にかかる」(原文は漢文)とあります。
 この記は、東勝楽丁入り口西側にあった古梅津定右衛門屋敷内の枝垂桜を書いたものです.
 「長きこと百尺」という形容から想像される樹齢は、おそらく100年は経過していると思われるため,佐竹北家が入部して「所預かり」となっ
 た明暦2年(1656年)からほどなく桜を植え始めたとみられていすます。

 角館のシダレザクラは、この風雪に耐え、地域住民が優しく気を配った貴重な遺産です。
     *
 1時間40分余りの角館の桜見物を終えて,バスは角館街道から盛岡ICに向かい,ここから東北道で松尾八幡平ICへ。
 途中岩手山が見えてきましたが,生憎山頂付近が雲に覆われており,全容を見ることができませんでした。
 安比高原の『ホテル安比グランド』には薄暗くなった18時少し前に到着。
 前森山(1305m)のスキー場はまだ滑走が可能な状態で,ホテルの周囲には除雪した雪が残って、気温が大分低くなっていました。
     *
安比高原 標高 810m

 八幡平市にある安比高原は、日本を代表するオールシーズンのビッグリゾートとして人気があるようです。
 冬はアスピリンスノーのスキー場,全長5.5kmのダウンヒル,3kmのナイターコースなど21コースがあります。
 総面積100haの安比高原牧場は、酪農を中心としての一面と,アスレチックやファミリー広場など、観光牧場としての一面を持つ総合牧場とのことです。
 また『森林浴の森・100選』に選ばれたブナの二次林、ブナ原生林を巡るトレッキングコースがあり、初夏になると各種ハーブやワイドフラワ
 ーの群落が見られる8haのお花畑もあるとのことです。
     *
 既に夕食の時間となっており、部屋に落着いて間もなくレストラン『竜ヶ森』へ。
 バイキング形式の夕食は,東北の名産品を集めての料理が並び,目移りがして困るほどでした。
 夕食後は、広大な駐車場での花火大会があり,合計1000発の花火が打ち上げられ,気温が一段と低くなったところで、寒さに震えながら見物しました。


花見山・滝桜・地蔵桜

2010-04-19 00:00:00 | お花見

平成22年4月19日

 Img_0913_2クラブツーリズム社の『樹齢1000年の日本三大桜・三春の滝桜、百花繚乱・花見山公園と地蔵
 桜』というタイトルの日帰りバスツアーに参加しました。
 今年の春は気象条件が不安定で、平年より気温の低い日が続いていたため,桜の開花が大幅に
 遅れており,しかも17日には4月というのに雪が降ったばかりなので、どの程度の桜が見られ
 るか心配でしたが、天気は幸いにも晴時々曇りで気温も上昇して,今日の最大の目玉である
 『三春の滝桜』は五分咲きになっており、まずまずの状態で見ることができました。
 右の写真は、4月17日に地元の方が撮った雪の滝桜です。
 もうひとつの目玉『花見山公園』では、ちょうど桜などが満開で,それなりに楽しむことができました。    
     *
 綾瀬を2台のバスで出発しましたが、途中のSAなどでトイレ休憩をしているうちに、次第に観光バスの台数が増えてきて、現地での混雑振りが
 伺われるようになってきました。
 車窓から眺める山々は芽吹きが進んで、今の時期ならではの、パステルカラーの柔らかい風景が目に優しく映っています。

 また、那須高原付近からはあちらこちらに先日の雪が残っており、それが白河を過ぎるまで続いていたので、現地の開花状態が気になりだしました。
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安達太良山 1700m

 安達太良SAで休憩した際,展望所から雪を被った安達太良山の姿が素晴らしく,思わずカメラに収めました。
 この山も深田久弥氏の『日本百名山』の一つで,私も昭和60年9月に登頂しました。
 山名の安達太良山は、福島県安達郡の中でもっとも高い山なので,安達郡の長男 = 安達太郎という意味で安達太良とよばれるようになったという
 何よりもこの山を有名にしたのは、高村光太郎の
    「智恵子は東京に空がないといふ。…」に始まる『智恵子抄』でしょう。
     「阿多多羅山の山の上に,
     毎日出ている青い空が
     智恵子のほんとの空だといふ。」
 今日は薄曇りで,智恵子のいうほんとの青い空は見られませんでしたが、桜がその姿の引き立て役になっていました。
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 綾瀬 8.00. ~ 安達太良SA 11.15.
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 ここから花見山まで約1時間ほどかかるとのことで、バスの車中でお弁当を食べることにしました。
 クラブツーリズム社で、東北方面へ行くと必ず出されるお弁当は、宇都宮・松迺屋の『玄気いなり』弁当です。
 写真にあるとおり、地元の食材を使ったもので、大豆、ひじきの入った玄米の稲荷鮨で、お値段は500円。
 昨年同じくクラブツーリズム社の日帰りバス旅行で「大内宿」へ行った時も、このお弁当でした。我々年配者はこの量で充分でした。
 バスが福島市内へ入ると,途端に渋滞となりました。何しろ市の中心部を抜ける道なので,一般車も多く遅々として進むことができませんでした
 ようやく『花見山公園』への道に入ると,公園の駐車場が満杯のため、観光バスの長い待ち行列となって前へ進むことができず、遂に途中でバス
 を降りて歩くことになりました。
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 花見山公園 12時25分 ~ 14時20分
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花見山公園

 何台ものバスから降りた観光客で、狭い道路はラッシュアワーのような大混雑です。
 それでも前方の山々にある花々が目に入ると,その圧倒的な量と花の色に、頭がクラクラするような感じにさえなりました。
 ひたすら前の人の後を歩くだけでしたが,やがて公園の入口付近で、添乗員の竹沢氏から集合時間を告げられて自由行動になりました
 その後も人の流れについて歩いていましたが,突然この先行き止りの案内があり、地元の警備の方から公園の外側を歩いていたことを知らされました。
 そこから公園の入口へ行き,『60分コース』を歩くことにしました。
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 この『花見山公園』は、昭和35年、土地の所有者である阿部一郎氏が善意で無料開放を始めたとのことです。
 この公園とその周辺は、花卉園芸を行っており、春になると、切花出荷用の東海桜を始め,梅,桃,ソメイヨシノ,レンギョウ,ボケ,サンシ
 ュ、モクレンそして椿などが咲き誇るとのことです。
 そのさまを写真家の秋山庄太郎氏が
 「福島に桃源郷あり」と公表し、毎年訪れたという。
 それ以前は近所の人や市内の小学校の遠足などで児童が訪れる程度でしたが,秋山氏によって紹介されたことにより、2000年代に入ると,観光
 客やカメラマンが年々増加し,この時期だけで20万人余りの人が訪れるようになったとのことです。
 観光地化した現在も私有地であるため,公園内での宴会は禁止されており,ここではウォーキング型の花見をする場所になっています。
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 ここでは花卉園芸のため、花木収穫のためには自然な立位で枝を切るため、地上から1m強の部位を切断する。
 このため自然樹形とは異なり,地上から例年切断する部位までの幹は太いが,それより上には多数の枝が極端に細い枝振りで密集して上方に成長
 する。その結果,筆あるいは箒を逆さにしたような樹形となる。
 このような密集した枝に花が咲くため、自然樹形と比べて花の密集度が高くなるという。
 また、特定樹種のモノカルチャーにすると、繁忙期に家族で作業できないほど多くの人手が必要になり,かつ、年により豊作・不作の変動を受け
 ることになるため、人件費削減と収入安定の手段として、収穫期が異なる複数の樹種を栽培しており,結果的に【百花繚乱】になったとのことだ 
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 上の右の写真は,60分コースの頂上付近からの吾妻連峰の眺望です。
 ここまで来る人は少なく、登りですっかり汗を掻いた身体には,心地よい風が吹いていました。
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 かくして予定時間を1時間も余計にとってくれたお陰で,『花見山公園』を十二分に楽しむことができました。
 ここからは帰りのコースとなり,福島西ICから東北自動車道に入り,郡山JCTから磐越自動車道を進み、船引三春ICで一般道に降り,狭い山道
 を辿って今日の最大の目玉である日本三大桜の一つ,『三春の滝桜』に到着。
 午後も3時半を過ぎ,観光バスも少なくなってきたので、余り待つこともなく駐車場に入ることができました。
 この町で目立ったのは『シダレザクラ』の多いことです。場所によって大分花が咲いている樹から,全く蕾の状態の樹もありました。
 この町内には滝桜を含む約2000本のシダレザクラがあり、「日本さくら名所100選」には「三春町のシダレザクラ」が選ばれているとのことです。
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三春の滝桜

Img_0889 福島県田村郡三春町にある、樹齢1000年以上のベニシダレザクラ(紅枝垂桜)の古木で、『三
 春の滝桜』または単に『滝桜』と呼ばれている。
 毎年4月中・下旬に四方に広げた枝から薄紅の花が流れ落ちる滝のように咲き競うことから、
 この名があるという。
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 ここでは見物のために入場料(300円)が必要だ。
 これは滝桜の保護,管理及び周辺地域の環境保全並びに町の観光振興を図るために利用させて
 いただきますと,観桜券に書かれている。
 入口からは緩い傾斜の道を300mほど登ると,柵に囲まれた『滝桜』が見えてくる。
 昨日からの暖かさで五分咲きほどになっており,心配していたよりも華やかに見えているのでホッとさせられる。
 取りあえず樹を見下ろす高台から花を眺め,カメラに収める。
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 この桜は,天保の頃、加茂季鷹(1754~1841)の次の和歌によって、その名を知られるようになったという。
           ‘ 陸奥に みちたるのみか 四方八方
                  ひびきわたれる 滝桜花 ’
 また、三春藩主の御用木として保護されたとのことだ。
 樹高は12m、根回りは11m,幹周りは9.5m,枝張りは東西22m,南北18m。
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 三春の滝桜は、日本五大桜(石戸蒲桜、山高神代桜、狩宿下馬桜、根尾谷淡墨桜)または三大巨桜(山高神代桜、根尾谷淡墨桜)の一つであり,
 大正11年には国の天然記念物に指定された。
 平成2年には「新日本名木100選」の名木ベスト10に選ばれ,桜の名所ランキングでは常に第一位の評価を得ているとのことだ。
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 高台から降りて,滝桜の周囲に付けられている遊歩道を一周する。
 右手の坂道の途中から眺めた桜は,その名のとおり流れ落ちる滝のような形をしている。

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  三春の滝桜 15.45. ~ 16.30.
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 上の左の写真が,桜の右側から撮ったもので、右の写真が左側から撮ったものです。
 ご覧のように右側から撮った写真の方が、名前に相応しい形をしているようです。
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 またこの滝桜は、平成17年1月の大雪で、枝が十数本折れる被害に見舞われたとのことです。
 平成20年から21年にかけては、滝桜を含む14種の花の種を国際宇宙ステーションの日本実験棟『きぼう』に8ヶ月半滞在させて後に地球へ戻し,
 無重力状態が発育に与える影響などを調べるという実験が行われたとのことです。
 因みに、昭和50年5月、世界の最高峰・エベレスト(8848m)に初の女性登頂者となった田部井淳子さんはこの町の出身です。
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 上の写真は,4月24日満開になった現地の写真です.
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 今日の最後は、郡山市中田町木目沢字岡ノ内にある地蔵桜。
 三春の滝桜からさらに山奥の方にあり、バスは次第に高度を上げて行く。したがって木々の芽吹きも未だのようで、時折見られる桜も蕾のままだ
 その山道を10分ほど進んだ道端に地蔵桜がある。
 ここまで来る車は少ないようで、駐車場もバスが三台分と乗用車が10台分余りしか用意されていない。
 バスは我々の乗った車だけだった。
 肝心の地蔵桜は蕾がようやく膨らんで赤くなっている状態で,たった一輪、花が咲いていました。
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 地蔵桜 16.50. ~ 17.10.
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 紅枝垂地蔵桜

 三春滝桜の娘といわれるベニシダレザクラ(エドヒガン系)で、樹齢は約400年。
 この桜の下には地蔵堂があり、昔から赤ん坊の短命,夭折の難を逃れるため、この地蔵に願をかけたと言われています。地蔵桜という名は、この
 地蔵堂に因んで命名されたそうです。
 花の色が滝桜より濃く鮮やかで,樹勢は旺盛、妖艶という表現がよく似合います。夜のライトアップの美しさも素晴らしいとのことです。
 福島県のシダレザクラ番付では、東の横綱の三春滝桜に対し,西の横綱となっており、堂々たる風格があるとのことです。
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 かくしてツアーは終り,バスは東北道を快適に走行して,20時50分無事綾瀬に到着しました。