nemo 折々の自然

折に触れて観察した自然などの記録

ジンバブエ紀行 1

2014-08-31 00:00:00 | 旅行記
8月31日(日) 

 5時半出発なので早めに目覚まし時計をセットしていたが鳴らず、昨夜の就寝時間が遅かったせいもあって、若干遅れ気味
 に起床する。
 カメラの蓄電池の充電が不足気味なのが気にかかる。
 バッゲージ・アウトの後、ホテル側の好意で5時から朝食可能となっているのでレストランへ。
 早朝とあって食欲が無く、スクランブルエッグ,ビーンズに生野菜とフルーツで済ます。
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 ホテルからのバスは5時30分に出発する。早暁のケープタウンの町はガラガラで、20分ほどで空港に到着する。朝焼けが
 一段と美しい。
 早朝にも関らず,現地ガイドのベン氏が見送りに来て下さる。ドライバー氏と共にお別れの挨拶。
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 7時30分発のフライトは通路側の座席のため外の景色は見えない。
 朝食として出されたスナック菓子は、とても食べる気にはなれない。お茶のみで過す。
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 2時間ほどのフライトで、9時30分ヨハネスブルグ空港着。
 ビクトリア・フォールズへの乗継ぎ時間を利用して、空港内書店で南アフリカの野鳥図鑑(英語版)を購入する。少しは役
 に立つかも……。
 妻はお土産用のチョコレートを購入したが、早過ぎたようだ。
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 南アフリカの出国審査の後、11時25分発のフライトでビクトリア・フォールズへ。機内食はサンドイッチだった。
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 13時5分ジンバブエのビクトリア・フォールズ空港に着陸。
 ここの入国審査で査証代として45$を支払う。ここの通貨はUS$なのだ。
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 空港の玄関を出ると、太鼓をバックにした数人の踊り手が歓迎のダンス(?)披露している。
 上半身裸なので、冬とはいえ真夏の感覚だ。やはり気温は高い。
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 バスが動き出して間もなく、遠くに水煙が上がっているのが見えてくる。ビクトリアの滝だ。
 雨期を過ぎているが、8月までは水量が多いとのことだが、ギリギリのところでその時期に間に合ったようだ。
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 20分ほどで今日の宿『キングダムホテル』に到着する。ホテルの入口にゲートがある格式の高いホテルのようだ。
 ここでは我々のスーツケースを下ろして、このまま『ビクトリア国立公園』へと向かう。
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 公園の駐車場でも現地の方によるバンド演奏に合わしてダンスを披露している。
 道路を挟んだビクトリアの滝のゲートの屋根が藁葺きで、何か日本的なイメージになっている。
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 ゲート前にあるビクトリアの滝の案内図により観賞ルートの説明がある。ガイド役はバスのドライバーのダグラス氏。
 1.5kmの遊歩道を2時間ほどかけて巡るという。
 小生はここをゆっくりと楽しみたかったので、無理をせず途中から引き返すつもりで出発する。
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 滝は見学通路に従って、ザンベジ川の右岸側から展望所の番号が付けられている。
 最初に見られたのは『デビルズ・キャタラクト』と名付けられた滝の No.2の見学場所。右手の谷間にある数本の滝が、
 半ばほどで1本になって手前に流れ落ちている。その水勢に滝が飛沫となって飛んでくる。
 風の向きによっては我々の方向にまともに飛んで来るので,周囲は濡れている。
 カメラのレンズはたちまち水滴で覆われる。水量の豊富な時期では雨具が欠かせないようだ。
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 左手には大量の水を勢い良く落としている滝が見える。これが遊歩道の1番先にある No.1から見える滝だ。滝の落ちる
 轟音と、水煙に虹も出ている。どうどうと流れる水勢は恐ろしいほどだ。
 その場所へ行く途中に、この滝を1855年に発見した探検家・リビングストンの立像がある。
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 その後は展望所の 順番どおりに遊歩道を歩いて行く。風向きによっては遊歩道まで飛沫が飛んで来るので雨具を着用して
 くれば良かったようだ。
 No.3~ No.8と展望所毎に滝の様子を見ながら次第に『メイン・フォールズ』に近付いて行く。
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 No.8の展望所からはしばらく林の中を歩き、No.9とNo.10の展望所で『メイン・フォールズ』の正面に出る。
 ここでは川幅が広く数条の滝が流れ落ちていて、まさにビクトリアの滝の主役となっている。
 次いで No.11では『ホースシュー・フォールズ』、No.12で『レインボー・キャタラクト』と対面する。このハイライト
 続きに充分堪能する。
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 ここまでのんびりと観賞していたので、集合時間となりNo.13の『アームチェア・フォールズ』とNo.14の『イースタン・
 キャタラクト』はやむを得ずカットすることになる。見学時間は2時間余りだった。
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ビクトリアフォールズ 総面積 68.60k�、高さ110m、幅 1,700m
 所在地ジンバブエ・ビクトリアフォールズ町とザンビア・リビングストン市。
 世界遺産1989年 世界自然遺産に登録されています。
 ナイアガラの滝、イグアスの滝と並んで「世界三大瀑布」に数えられるビクトリアフォールズは、1855年に英国の探検家
 リビングストンによって名付けられました。
 それ以前までは現地語で「モシ・オ・トゥニャ(雷鳴の轟く水煙)」と呼ばれており、ザンビア側では古来より現在でも
 この名前で呼ばれています。その名の通り、滝から落ちる水量も三大瀑布の中でも随一と言われています。
 雨期と乾期では水量に大きな差があります。雨期のピークでは水量が増え過ぎるため、立ち上がる水煙で滝が見えなくなる
 場合もありますし、乾期のピークでは水量が激減し迫力に欠ける場合もあります。
 そのため、4~6月の乾期が始まったばかりの頃が観光のベストシーズンとされています。
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 この後は『ザンベジ川のサンセットクルーズ』です。バスは5分ほどで船着場に着きました。
 しかしながら予定した時間から遅れていたので、本船は先に出航しており、我々の乗った船がその後を追い掛ける形になり
 ました。
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 ザンベジ川はジンバブエとザンビアの国境を流れるアフリカ第4の川で、遠くにビクトリア・フォールズの轟音を聞きなが
 らゆったりと川を下り自然美溢れるアフリカの大地が夕陽に照らされた姿を存分に満喫できるのでツアーに組み込まれてい
 るという。
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 本船に追いつき、先に乗船していたグループと一緒になる。ここでは飲物がフリーで、簡単な料理も出される。渇いた喉に
 は冷たいビールが何より、川風に吹かれながら動物たちのウォッチングを楽しみました。
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 始めは高かった太陽が次第に低くなって行くにつれ、移り行く自然を見守ったり,両岸に時折現われる動物たちを見付けた
 りしながら、自然の雰囲気満点の気分を味わいながら過しました。
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 クルーズ中に見られた動物の中では、アフリカゾウが川岸まで出てきて、水を飲む姿をじっくりと見せてくれました。
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 その他、川の中のカバや、陸上ではウオーダバック、イボイノシシ、ワニなどが見られました。
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 もちろん野鳥もいましたが、こちらは写真が撮れなかったので、鳥名だけ挙げておきます。
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 1.アフリカへビウ 2.カイツブリ    3.アオサギ    4.ダイサギ    5.ニシアマサギ
 6.ササゴイ    7.アフリカヘラサギ 8.カンムリカワセミ 9.ヒメヤマセミ
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 1時間半ほどのクルーズを終えてホテルへ戻る。長い1日の行動に、いささか疲れと眠気を催していました。
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 夕食はホテルのレストランで、バイキングスタイル。早々に食事を済ませ、汗を流してベットへ。
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ジンバブエ共和国 面積 : 39万 ㎢、人口 : 1.372万人(2012年)
 通称ジンバブエは、アフリカ南部の共和制国家。首都はハラレ。アフリカ大陸の内陸部に位置し、モザンビーク、ザンビア、ボツワナ、
 南アフリカ共和国に隣接する。
 国土の4分の1が標高1千m以上の内陸国。タバコや綿花の栽培が盛んで、ニッケルなど鉱物資源も豊富。1923年に英国の植民地となり、
 1965年に少数派の白人が「ローデシア」として一方的に独立を宣言、政権を樹立した。その後、黒人組織が独立闘争を展開したが、
 英国の仲介で 1980年にジンバブエとして独立した。ムガベ氏は 1987年に大統領就任。
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ヴィクトリア・フォールズ Victoria Falls 人口16,826人(1992年)
 ジンバブエの都市。北マタベレランド州に属する。ジンバブエの北西に位置し、ヴィクトリアの滝に隣接する。
 ザンベジ川をはさんでザンビアのリヴィングストン市と接する国境の町である。
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 ヴィクトリア・フォールズは、ヴィクトリアの滝の水力発電の開発のために1901年に開かれた。
 1905年にはヴィクトリアフォールズ橋が開通し、北のザンビアと連絡する交通の要衝となった。
 ヴィクトリアの滝の観光の拠点となっており、ホテルが立ち並んでいる。
 また、ここからボツワナのチョベ国立公園は 100kmほどしか離れていないため、ここからのツアーも催行されている。
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ザ キングダム アット ビクトリア フォールズ The Kingdom At Victoria Falls 3 つ星
 1 Mallett Drive Victoria Falls, ジンバブエ共和国 ☎ 0120-996-517 (通話無料)
 ビクトリア フォールズに位置し、3km 以内にはビクトリア フォールズ国立公園、ビクトリア フォールズ ブリッジ、モシ オ トゥニャ国立
 公園があります。


南アフリカ紀行 5

2014-08-30 00:00:00 | 旅行記
8月30日(土)

 今日はケープ半島観光の日です。天気は快晴、絶好の行楽日和となりました。
 最初の目的地は『テーブルマウンテン』です。土曜日とあって混雑が予想されるということで、予定より早く7時50分
 にホテルを出発しました。
 それでもロープウエイの乗場には長い行列ができていました。8時半から運転開始とのことで、しばし待つことになり
 ました。
 見上げるテーブルマウンテン(1,086m)、気が付くと自分の足でその頂上を目指す人の姿が見える。
 乗場手前の階段脇には、初期のロープウエイのゴンドラが展示されている。
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 営業開始となり、行列が動き出す。階段を上り、先ずエレベーターでロープウエイ乗場へ。
 ゴンドラは休む間もなくピストン運転。
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 ゴンドラは回転しながら上って行く方式、これはスイスのシルトホーンのロープウエイも同じ方式だったことを思い出す。
 ケープタウンの街並が眼下に見えるようになると間もなく頂上駅だ。
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 テーブルマウンテンの頂上では1時間のフリータイムとなる。
 頂上駅を出ると直ぐにテーブルマウンテンの模型が置かれている。砂岩と花崗岩の混じった岩盤からなるケープタウンの
 象徴的な山だ。我々はビユーポイントをゆっくり回ることにする。
 かってはこの先にある喜望峰を通って世界一周を試みた人たちがいたのだ。悠久のロマンを感じさせられる場所だ。
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 岩石の多い場所に生えている数少ない植物に野鳥の姿も見られる。ここは自然保護区に指定されている。
 大西洋側を見下ろすと強い風が吹き,白波が立っている。
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 広い山上なので、周囲をゆっくり眺めながら歩いていると、思わず時間がかかり、出発点へ戻る。
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テーブルマウンテン国立公園
 アフリカ大陸の南端に位置するテーブルマウンテン国立公園は、北はシグナルヒルから南はケープポイントまで連な
 る山脈に加え、ケープ半島の海岸線から海にまで広がる一帯までをも含んでいます。
 この広大な敷地は、ここでしか見ることができない南アフリカ固有種をはじめ、豊かな植物多様性が残されているこ
 とからユネスコの世界自然遺産に登録されています。               【南アフリカ観光局】
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 10時25分、テーブルマウンテンの駐車場から30分ほどで『カーステンボッシュ国立植物園』に到着。
 ここでも1時間のフリータイム。園内の案内図を頼りに歩き出す。
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 見知らぬ花が多く、その総てをカメラに収めることは難しいので、特徴的な目立つ花を選んでシャッターを押す。
 下の画像左の2番目から『ケープデイジー』(白ヒナギク)、『アマナズナ』、『ナマクワヒナギク』。
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 この緑豊かな園内では野鳥の声が聞こえ、姿も多く見られました。
 画像はホロホロチョウ、エジプトガンです。
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 南アフリカの国花『キングプロテア』は最盛期を過ぎており、またプロテアの種類が100ほどあるというので良く
 分からなかったので K氏が撮られた画像を載せることにします。
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カーステンボッシュ国立植物園
 美しい自然景観と南アフリカ固有の多様性に富んだ植物観察を楽しめる「カーステンボッシュ植物公園」。
 ユネスコの世界遺産にも登録されている「ケープ植物区系保護地域」の一角を占める国立公園は、絶滅危惧種や
 他ではほとんど目にすることのできない貴重な植物約 7,000種類を観察することができます。
       *
南アフリカの国花『キング・プロテア』
 プロテアの花は約 100種あり、ギリシャ神話にでてくるプロテウス(姿を自由に変える海の神)に似ていること
 からプロテアと名付けられた。
 なかでも最大級の花を咲かせるキング・プロテアの花言葉は「王者の風格」で、12月~ 6月にかけて乾燥した大
 地に咲く。南アフリカ原産で、手をかけすぎると突然枯れてしまうほど野性が強い。 【南アフリカ観光局】
     * 
 次の観光地『喜望峰』へは、1時間半ほどで12時50分に到着しました。 
 遅めの昼食は窓一杯の海を眺めながらのレストランで名物の『ロブスター』、生ビールを飲みながら美味しく頂戴
 しました。
 ここのオープン席では、ヒヨドリがご馳走を狙ってテーブル近くまできていました。
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 昼食後、ケーブルカーで喜望峰の展望台へ。ここの灯台がゴツゴツした岩礁の上に建っているので、のんびりと景色を
 眺めながら階段状の道を上がる。
 アフリカ大陸最南西端のケープ半島に位置する喜望峰、大西洋からインド洋へとビデオを巡らせる。
 テーブルマウンテンから見たのとは異なり、海に近い場所での景観は迫力がある。
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喜望峰 Cape of Good Hope
 大西洋とインド洋の2つの大海が出会う南アフリカを代表する観光地、それが喜望峰 です。  
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 1488年、ポルトガル人の航海者バーソロミュー・ディアスによって発見された岬。当時この海域が非常に荒れていたこ
 とから「嵐の岬」と呼ばれていたこともありましたが、その後ポルトガル王が東方への航路発見に希望を抱き「喜望
 峰」と改名したと言われています。                        【南アフリカ観光局】
     *
 因みにアフリカ大陸の最南端は、喜望峰からおよそ150km南東にあたるアグラス岬になります。
     *
 そこから15分ほどで『ケープポイント』へ。
 途中の海岸で『ダチョウ』が車の側を通る。人も車も避けることはないようだ。
 標識のある場所で記念撮影。強風が吹き付ける中、観光客が引きも切らず続いている。
 好天に恵まれ、アフリカ最南西端の荒々しい波と風が一段と目に焼き付いた。
     *
 
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ケープポイント
 喜望峰に行ったなら、同じくケープ半島の先端に位置する喜望峰から車で 5分のケープポイントにもぜひ足を運んでく
 ださい。麓から出ているケーブルカーでかっての灯台があったケープポイントの展望スペースまであがると、そこから
 見下ろす喜望峰と眼下に広がる大海原は、まさに絶景の一言につきます。
 またこの地域は独自の灌木地帯フィンボスが見られ、250種を超える鳥類、ヒヒ、ダチョウやケープマウンテンゼブラ
 が生息しています。                               【南アフリカ観光局】
     *
 ケープ半島を30分ほど北上して『ケープペンギン』(別名ジャッカス・ペンギン)が棲息するボルダース・ビーチの駐
 車場に16時10分到着。
 ペンギンの棲息地までは10分ほど市街地を歩くことになる。
 途中の小さな広場では現地人の民芸品を売る店が並び、子供達が民俗楽器に合わせてダンスを見せている。
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 棲息地の入口にゲートがあり、そこから木道の観察路を利用して海岸まで行くことができる。
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 小さな松の陰で休息しているもの、2頭がしっかり抱き合っているもの、巣穴から頭だけ出しているものなどなどがいて、
 どれもカメラの被写体になっている。
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 観察路の終点は海岸で、大半は砂浜で休んでいるが、まだ海の中で泳いでいるものなど、100羽を超えるペンギンが見られ
 ました。
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 心安まるペンギンたちの所作に満足した見学でした。
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 また、ここでも『エジプトガン』が見られました。
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 終園時間となり、駐車場まで戻る。
 これで今日の昼間のスケジュールは終了し、ケープタウンへと戻ることになる。
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ボルダーズビーチ 
 ボルダーズビーチのアフリカペンギンは、都会近くにコロニーを形成する珍しい例の1つです。ケープタウンのペンギンコ
 ロニーが初めて知られたのは1983年、1組のつがいがボルダーズのフォクシービーチで発見された時のことです。ペンギン
 たちはダイアー島からフォルス湾にやって来たのです。
 当時のフォルス湾は商業的漁業が禁止されていました。そのため、餌が豊富で繁殖にも適した場所を見つけたペンギンたち
 は、ボルダーズビーチに定着し、その数を増やしていきました。
     *
 しかし約30年後、ボルダー海岸のペンギンたちは困難な状況に陥ります。車や人間の存在、繁殖地争いのために、ペンギン
 たちは危険な環境に巣を作ることになり、その巣は捕食生物や自然の脅威に晒されやすくなってしまいました。気候変動の
 影響で餌となる魚が減り、悪天候の頻度が増えたことも影響して、ペンギンの雛の数が激減しています。
     *
 そこで雛鳥の減少に歯止めをかけ、安全な繁殖環境を作り出そうと、ボルダーズビーチ公園の管理事務所は人口巣箱を設置
 しています。
 また、南アフリカ沿岸鳥保護財団(SANCCOB)とダイアー島保全トラスト、南アフリカ国立公園も貴重なサイモンズタウ
 ンのペンギンの保護活動に取り組んでいます。                    【南アフリカ観光局】
     *
 ケープ半島を北上してケープタウンへ向かう途中、右手の海ではしばしばクジラが汐を吹き上げるのが見られました。
     *
 これから早春を迎える南アフリカでは、南極付近から温暖な海を求めて数多くのクジラが南岸沿い(ガーデンルート)に姿を
 現す。
 なかでも毎年9月~11月は、繁殖期を迎えたミナミセミクジラの大群が海岸近くまで回遊してくるため、陸から数 mの至近
 距離で出産や子育ての光景を目の当たりにすることができる。また同時期にはザトウクジラやミンククジラ、ニタリクジラ
 バンドウイルカ、シャチも見ることができる。                     【南アフリカ観光局】
     *
 また、ガイドのベン氏のお住まいがある『サイモンズ・タウン』を通過する。
 ここはヤシの木が並ぶのどかな海浜の町。17世紀、冬の北西風を避けるために造られた町で、古くから残る英国調の建物が
 優雅な雰囲気を保っている。別荘地と思われるような住宅が建ち並んでいる。
     *
 1時間ほどでウォーターフロント地区にある大ショッピング・センターに到着(18時25分)。
 ここでしばしショッピングタイムとなる。ここのスーパーでお土産物などを物色したが、これから気温の高い地方へ行くの
 で、買い物は遠慮する。
     *
 夕食は20分ほど歩いた場所にあるレストランで(19時45分)。
 今晩は旅の前半が終了したことを祝して(?)主催社から飲物の提供がありました。
     *
 
     *
ウォーターフロント
 山と海が出会う町ケープタウンの中心に位置するこのケープタウン・ショッピングモールは、1860年頃以来、港として機能
 してきました。
 1988年にこの歴史ある波止場地域の再開発が始まり、港は21世紀のエキサイティングな「交易所」に生まれ変わりました。
 様々な店が軒を連ね娯楽施設や一等地のオフィスビル、世界クラスのホテルが立ち並び、居住用マリーナ地区には豪華マン
 ションが建設されました。                             【南アフリカ観光局】
     *
 食事が終わり外へ出ると一面の星空が輝いており、久し振りに南十字星を見ることができました。
 今日のフィナーレは、ベン氏お勧めの『シグナルヒル』からのケープタウンの夜景観賞。
 20分ほどで到着(21時00分)、所謂ネオンサインの無い純粋な電燈の光だけの夜景は、想像を超える美しさだった。現地ガ
 イドならではの案内に思わず拍手を送る。
     *
 
     *
シグナルヒル
 ライオンズ・ヘッドのお尻にあたる丘の部分を「シグナルヒル」と呼んでいます。
 港町ケープタウンのこの丘は、かって近郊の船のために信号旗を掲げていたことから、このように呼ばれるようになりまし
 た。
 忘れてはいけないのは、ここから見える夕日と夜景の美しさ。特に暗くなってテーブルマウンテンの麓に広がるケープタウ
 ンの街が暖かみのあるオレンジ色の光に彩られると、息をのむほどに美しい光景が眼下に広がります。
                                           【南アフリカ観光局】
     *
 かくして充実した一日の観光を終えてホテルへ戻ったのは10時少し前。
 部屋で明日の準備をし、汗を流してベットに入ったのは12時を回っていました。



南アフリカ紀行 4

2014-08-29 00:00:00 | 旅行記
8月29日(金)

 起床してカーテンを開けると、皮肉にも雲一つない快晴。何となく今回のツアーはツイていない感じだ。
      *
 ホテル前の海岸沿いにある建物の屋根に多数のカモメが止まっている。中にはその建物の一部に営巣しているカモメも
 見受けられる。
     *
 8時ホテル出発。昨日最前列に座ったので、今日は最後尾にする。
 陽光を浴びて街並も、野原も森林も山々も色彩が映える。
 昨日雨の中、未舗装道路を走ったため、窓ガラスに泥水が付着しており折角の景観もカメラに収めることができない。
 昨晩遅くホテルに到着したので、掃除する閑がなかったようだ。
     *
 20分ほど走って海を見下ろす坂道でカメラストップ。日の光が強く、眼を開けていられないほどだ。
 この自然の景観も、1枚の静止写真に収めることができない。
     *
 
     *
 さらに1時間ほど走ってガソリンスタンドでトイレ休憩。ここで給油をしたが,皆さんの応援もあって窓ガラスの清掃
 も行い、見違えるように綺麗になった。
 この付近でも各種の野の花が見られたので、そのうちの幾つかをカメラに収める。
     *
 
     *
 日の光を浴びた草花は色彩もさることながら、一段と活き活きとしているように見える。
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     *
 ピンク色の花も目立つ。
     *

    *
 30分ほど走ると、ラグーンを見下ろす広大な景観があり、ここでもカメラストップとなる。
 周囲の緑、ラグーンの藍、空の青と眼に優しい風景が広がっている。
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 大西洋に面する海岸線を走って、『ウエストコースト国立公園』のゲートへ。
     *
 
     *
ウエストコースト国立公園 West Coast National Park
 南アフリカ共和国南西部、西ケープ州にある国立公園。ケープタウンの北約 100kmに位置し、大西洋に面する。海岸線
 に平行に伸びる潟は同国最大規模の湿地帯として知られ、多くの渡り鳥が訪れる。     【南アフリカ観光局】
     *
 海岸沿いを走ったバスは、ラグーンの展望台前の駐車場へ。
 この付近には色とりどりの野の花が見られる。
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     *
 花に夢中になってカメラを向けていると、時間の立つのは早い。集合時間となってバスへ。
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     *
 昼食は公園内にあるレストランへ。その入口にある樹にハタオリ(?)の巣があるのに気が付く。
     *
 
     *
 食事はスープ、魚のフリッター、アイスクリームにコーヒーとまずまずの内容でした。
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 午後からはケープタウンのテーブルマウンテンへ行く予定でしたが、ベン氏が現地の情報を尋ねたところ、雲に覆われ
 視界がないとのことで、参加者の意見もあってここでゆっくりと野の花見物ということになりました。
 バスが大西洋の海岸へ向かう途中、原野では一面の白い花が咲き競っていました。
 その花園にホロホロチョウが2羽、餌を漁っているところが見られました。
     *
 
     *
 清楚な白い花の原野は、観る者の心まで洗われるようです。
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     *  
 海岸の駐車場でバスを降り、小高い丘ー面に咲いている花々をカメラに収める。
 大西洋は意外と波が荒いようだ。この海岸沿いの草原にも『アフリカクロトキ』やカモメの仲間(種類不明)がいる。
 ここには観光客も多い。
     *
 
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     *
 アフリカクロトキとカモメの仲間。    
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     *
 次いで二つ目の展望台へ。ここからは対岸の町が見えている。午前中は雲一つない好天気だったが,午後になると次第
 に雲が多くなってきた。
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 公園の出口へと坂を下ると、左手の草原に『シマウマ』の群れが草を食んでいる場面に出会う。なかでも親子が並んで
 食べているという微笑ましい情景もありました。
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 また、草むらの陰から『シャコ』の仲間が飛び出してきたのを見ることができました。
      *
       
      *
 かくして半日に亘る『ウエストコースト国立公園』での観察を終え、出発点のケープタウンへと戻ることになりました。
 バスは30分ほど走ると、かの有名な『テーブルマウンテン』の山容が見え始め、1時間ほどで街の中心部近くにある今日の宿
 『ケープトニアンホテル』に到着しました。
     *
     
     *
 夕食はホテル・レストランで。前菜スープ、メインディッシュは牛肉と鳥肉のカレーライス、肉の大きさに驚かされたが,
 ルーが少なくとても全部は食べきれなかった。デザートはチョコレートケーキとアイスクリーム。
     *
 
     *
        
    *
ケープ‐タウン Cape Town 人口 : 都市圏350万(2007)  
 オランダ人ヤン・ファン・リーベックにより1652年に開かれた南アフリカ発祥の地。
 南アフリカ共和国南西部の港湾都市。国会の所在地。西ケープ州の州都。
 ケープ半島の基部、喜望峰の北方に位置し、天然の良港であるテーブル湾に臨む。インド航路の要地として東インド会社が
 拠点を置いた。同国における鉱山開発とともに貿易港として発展。          【南アフリカ観光局】
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ケープ トニアン ホテル Capetonian Hotel 4 つ星、0120-996-517 (通話無料)
 Pier Square, Heerengracht, Cape Town, Western Cape, 8001, 南アフリカ共和国

南アフリカ紀行 3

2014-08-28 00:00:00 | 旅行記
8月28日(木)

 起床後、外を見ると青空が広がっているが、雲が千切れ飛んでいる。
 朝食前にホテルの近くを散歩。
 オキープの町は1857年に銅鉱が発見されて発展したが,現在は廃鉱となって静かな町になっているという。
 その当時の俤として製銅所の煙突などが残っている。
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 ホテルへ戻ると、昨日は気が付かなかったが,本館の上に日の丸の旗が掲げられている。我々を歓迎するための
 ようだ。
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 朝食はバイキング・スタイル。量を控えめにして目玉焼きを依頼すると、テーブルまで持ってきてくれる。
 満足の朝食を済まして外へ出ると、ホテルの裏手から聞き慣れないハトの鳴き声が聞こえてくる。
 その声を頼りに近づくと見慣れないハトが電線に止まって鳴いてる。取り敢えずカメラに収めて図鑑で調べると
 『アカメジュズカケバト』とありました。
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 今日はツアーのハイライト『ナマクワランドデージー』の見物の日とあって、早めにバスの座席の一番前を確保
 しました。
 それなのに、ああそれなのに、何とバスが出発する頃になって雨が本格的に降ってきたのです。
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 バスが15分ほど走ってナバピープの町に入ると、道路の両側に『ナマクワランドデージー』のオレンジ色が目一
 杯に飛び込んできました。ここでバスを降りて見学することになりました。
 悪いことに雨に加えて風も出てきました。日が当たらぬデージーは蕾のまま、強風に揺らいでいます。
 レインウエアに身を固め、傘を差しての見物は如何にも哀れな姿だ。雨男か女か分からないが、日頃の行ないの
 悪さの結果を嘆いてもこればかりはどうにもならない。
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 それにしてもこの膨大な花の多さには驚くばかりだ。雨に濡れるカメラを気にしながらあちらこちらと歩き回っ
 ているうちに,雨が小降りとなり最後には止んでくれた。
 とにかくここで撮ったデージーをご覧下さい。
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 道路の両側から、小高い丘の上まで。
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 丘の上からの眺め。
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 雨が小降りになってきた。蕾のままのナマクワランドデージーと、その中にこんな花もありました。
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 丘から戻って元の道路へ。
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 因みにナバピープの町は、オキープに銅鉱が発見されたために発展したとのこと。
 それなりにナマクワランドデージーを堪能して、次に『グーキャップ保護区』へと向かいました。
 その途中、雨上がりの原野に一面に広がる種々の花々が見られる場所でカメラタイムとなる。
 次々に見られる花にシャッターを押していたが、名の知らぬ花々にこの整理はどうしたものかと思わざるを得な
 かった。
 それよりも、目の前にある花の美しさ、可憐さに浸り込んだ一時でもありました。 
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 バスは多くの花々に酔い痴れた我々を乗せて『グーキャップ保護区』へ入る。
 雲の切れ間から青空が覗くようになり、大地の花々が一段と輝きを増してくる。
 保護区の駐車場で一旦トイレ休憩の後、保護区内をバスで一周することになる。
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 駐車場の周囲で見かけた花々。
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 ここでも野の花が一面に咲き、その野に付けられた観賞道路をバスは往く。
 何処を切り取っても絵になる風景だ。その中でも目星しい場所でバスは停まり,カメラタイムとなる。
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 この野花の咲く大地に動物が時々現われるのももう一つの楽しみでした。多くは車が通る場所からは大分距離が
 ありましたが、この『オリックス』は比較的近くにいたので絶好の被写体になってくれました
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 また所々にある草花も目に付きました。その幾つかを紹介しますと……。
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 2時間足らずの保護区の周回を終え、最後に入口付近の野花の情景をカメラに収めてグーキャツプ保護区の観察
 を終えました。
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 ここで昼頃になりましたが、バスは今回のツアーの最大の目的地、ナマクワランドデージーで有名なカミエスクルー
 ン村にあるスキルパッド・ワイルドフラワー保護区へと向かいました。
 ところが、目的地に近付くにしたがって厚い雲に覆われて、雨が本格的に降り出しました。生憎と風も加わって視界
 が悪くなってきました。
 保護区の入口付近からオレンジデージーが見え始めましたが、次第にガスに覆われてきました。
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 遅いお弁当の昼食を駐車場のバスの中で摂っている間に、濃いガスに覆われ、周囲は白濁の世界となってしまい
 ました。何としたことか ! ここのデージーを観るために、このツアーに参加したのに、と茫然自失、お弁当の中
 味も味も分からなくなる思いでした。
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 しばしの後、ガスが次第に薄くなり雨が小降りになると周囲が見えてきました。何人かの方がバスを降り、写真
 を撮り始めました。
 ここは360度オレンジ色の世界だ。これが世界三大花園の一つといわれているナマクワランドオレンジデージー
 なのだ。曇天のため花は開いていませんが、遠景では全く問題なく色彩に溢れた景観となっています。
 それではと小生もカメラを持ってバスを降りる。
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 この広大な花園は、1枚の静止写真ではとても収まりきれない。ポイントをカメラに収め、全体はビデオカメラ
 でと撮っていると、バスに乗るようにと声がかかる。
 これから保護区内をバスで一周するという訳だ。そして何カ所かのビユーポイントでバスを停め、カメラタイム
 にするという。
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 オレンジ色の世界をバスはゆっくりと進んで行く。花は開いていないが、そのスケールの大きさを充分に体感す
 ることができました。
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 もちろん花はナマクワランドデージー以外にも咲いていました。
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 途中から再び雨が降り出したので、2時間ほどの滞在で15時30分、ナマクワランドを引き上げることになりま
 した。
 この保護区内には一体何本くらいのデージーが咲いているのだろうか ?
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 保護区内を出ると直ぐに紫色の花が群生している場所があり、そこでもカメラストップになる。
 好天ならばさぞかし花の色が冴えていたのではと、ここでも口惜しい思いをさせられる。
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 皮肉なことに,国道N7号線を南下すると次第に雲が切れ出し、夕日が遠くの山々を赤く染めるようになる。
 明日はよい天気になりそうだ。
 2時間半ほど走ってガソリンスタンドで給油。
 その後は休憩なしですっかり暗くなったランバースベイのホテルに20時到着。
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 そのままホテルのレストランで夕食。
 長い1日だった旅を、海鮮料理とワインを戴きながら振りかえりました。
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ナマクワ国立公園 
 15万haのナマクワ国立公園には見渡す限り花が咲いています。
 道中には、カミエスクルーン村にあるスキルパッドワイルドフラワー保護区など、花の群生地も幾つかありま
 す。
 このルートを進むとナマクワランドの都市スプリングボックにつながり、その先には7,000haのグーキャップ自
 然保護区
があります。          
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ナマクワランド
 南アフリカ北ケープ州の半砂漠地帯に位置するナマクワランドと呼ばれる一帯は、”奇跡の花園”とも称される広
 大な花畑が忽然と現れることで広く知られています。
 ケープコーストから500kmほど北上し、100kmほど内陸に入ったこのエリアは、年間のほとんどは地味なアース
 カラーに覆われていますが、春が到来とともに一気にまばゆいばかりの色彩と香りに包まれます。
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 一見して不毛な半砂漠地帯に例年8~10月の数週間だけ、乾燥した大地を埋めつくさんばかりの色とりどりの野
 生の花が一斉に咲き、まるで奇跡が起きたかのように見渡す限り一面の花畑が出現します。
 これは毎年春先に降る恵みの雨により、乾いた地表に落ちた花の種子が芽吹く自然現象で、広大な半砂漠地帯の
 いつどこに花畑が出現するのかは雨の降る場所や時期によって異なるため誰も知り得ません
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 ナマクワランドではおよそ4,000種にも上る砂漠の植物が確認されており、ナマクワ・ハーフマンといった神秘
 的な植物はドラマチックな風景の演出効果を高めてくれています。
 またグーギャップ自然保護区では、南アフリカの多肉植物30種以上が生育しており貴重な自然景観を保護するた
 めの取り組みが展開されています。                     【南アフリカ観光局】


南アフリカ紀行 2

2014-08-27 00:00:00 | 旅行記
8月27日(水)

 起床してカーテンを開けると、曇り空にカモメが乱舞している。
 ホテル前にある倉庫の屋根の通気孔に営巣しているのか、カモメが座り込んでいる。図鑑によれば『ケープカモ
 メ』のようだ。
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 朝食はホテルのレストランで。ソーセージ、ハムなどの肉製品が多くなるので,食べ過ぎに注意だ。
 外は海風が強く、寒いほどだ。薄いジャンバーでは長時間保たないようなので、レインウエアの上着を着用する
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 8時ホテル発。座席はフリーだが、同じ席には座らないようにと言われていたが,前の席が代わっただけで、遅
 れて乗った我々は昨日と同じ席。やはり指名席にして欲しい。
 今朝も重苦しい雲に覆われており、時折小雨が落ちて来るという憂鬱な天候だ。
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 ホテルを出発して間もなく、南アフリカのお茶(ルイボス)の栽培地でバスが停まる。
 広大なお茶畑は、冬とあって未だ成長しない背の低い木が整然と植えられている。このお茶の味はウーロン茶に
 似ているという。
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 その後は雲間に切れ目ができて、青空が覗くようになる。
 果てしない原野を北上続けるバス。この国道では所々で道路工事中のため、度々停車を余儀なくされる。
 2時間ほど走ってガソリンスタンドでトイレ休憩。セキレイの仲間の野鳥がいたが,種類は不明。
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 走り出して20分ほどで再びガソリンスタンドに入る。ここで給油するという。何故先程のガソリンスタンドで給
 油しなかったのか、時間の無駄に何とも理解に苦しむ。
 入口付近にある大きな木に宿り木が多数付着している。鳥が出入りしているが巣ではないようだ。
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 バスは標高 800mほどの台地へ急傾斜を一気に上がる。雲の間から日が差すようになり、眼下に広大な原野が一望
 できるようになる。
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 その景観を楽しみながら台地上へ出ると間もなく『ニューポートビル植物保護区』内にある『ハンタム植物公園』
 のゲートが突然のように現れる
 ゲートからは、雨上がりの未舗装道路を周囲の原野に咲き乱れる花々を賞でながら駐車場へ。
 左手のピンクの花が、時折差し込む日差しに一段と輝きを増して見える。
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 ここの係員のお勧めは、右手に広がる原野を歩くこととのことで、一周することになる。
 右手には黄色の花が多い。
 遊歩道は湿り気が多く、所々に巨大なナメクジがいるのが目立つ。
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 皆さんは夫々が気に入った場所で写真を撮り、またしばしウットリとして花々を眺めている。
 雨が止んで、青空が広がってきたことが何よりだ。
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 一周を終え、駐車場へ戻る手前で南アフリカの国鳥である『ハゴロモヅル(Blue Crane)』が4羽いるのを見付ける。
 遠い場所なのでプロミナーでバッチリと観察する。英名のとおり全体が薄いブルーなのが特徴だ。これが今日の目玉
 となった。
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 昼食はバスの中でお弁当。サンドイッチ2、鳥のグリル、ゆで卵、バナナ、ヨーグルトにスナック、それにスポー
 ツドリンクと水のボトルが1本づつあり、とても全部は食べきれない。
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 食後、1本の樹に多数の巣がプラ下がり、そこに激しく出入りしている鳥がいるのを見付ける。
 どうやら雛に餌を運んでいるようだ。ハタオリドリの仲間のようだ。(メグロハタオリ ?)
 地上に降りているのはその野鳥かも…… ?
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 その奥のピンクの花が咲いている原野では、餌を漁る4羽の『クロトキ』も見られる。
 長閑な昼下がりの情景に心が癒される。
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 折角広がってきた青空が、次第に雲に覆われ出し,時々雨が落ちて来るようになる。
 バスはハンタム植物公園を後にして元の道を戻る。
 途中 800mの台地から急坂を下る際、展望台でカメラタイムとなる。
 反対側の崖の規則的な岩石の模様が気になってカメラに収める。
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 国道N7号線に出て、今日の最終目的地スブリングボック方面へと向かう。
 次第に雨模様となり、遠望が効かなくなってくる。
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 1時間半ほど走ったところにある『インフォメーションセンター』でトイレ休憩。ここのトイレは有料だ。
 センター内では手作りの菓子や蜂蜜などの他手芸品などを並べられており,コーヒーやジュースなども販売している。
 ここで近辺のパンフなどを揃える。
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 その後も雨は一向に止む気配がなかったが、一時的に夕日が周囲の山々を赤く染める姿を見せてくれたこともあった。
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 バスはスプリングボックの町を通り過ぎ、今日の宿オキップ・カントリーホテルに17時40分に到着。
 我々の部屋はホテル前の道路を隔てた別棟のロッジスタイルの3号室。固定されたシャワーのみで使い勝手が悪い。
 夕食は本館のレストランで。一応バイキング・スタイルだが、肉料理などは料理人がいて取り分けてくれる。料理の内容
 もまずまずで、同席のN氏などと歓談。
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 暖房を入れて寝たが、夜半過ぎ寒くて目が覚め、毛布を1枚上に掛けた。
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北ケープ州 ワイルド・フラワー・ルート
 北ケープ州のワイルド・フラワー・ルートでは、数百kmにわたって広がる刺激的な色彩に心奪われるでしょう。
 有名なナマクワランド・デージーから、その他のあらゆる形、色の何千種類もの花まで、人生で少なくとも1度は見
 ておくべき風景です。   
 北ケープ州のワイルド・フラワー・ルートは一度見たら、残りの人生の間ずっとあなたの想像を彩色し続ける花々の
 光景です。 
 ここには、ナマクワランド・デージーをはじめとする3,500種もの花が春になると 8月初旬から 9月末まで一斉に咲
 き、世界最高のフラワーショーを見せてくれます。
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 ケープタウンから国道N7号を北に3時間進みます。ファンリンスドルフで分岐すると、1つ目の訪問地 6,200haのハン
 タム国立植物園
に到着します。
 ニューウッツヴィル村から少し離れたところに位置しています。ここは「世界の球根植物の中心地」として有名で、
 地球上のどこよりも多い球根植物(地中植物)が生えています。 
 同植物園の学芸員ユージーン・マリナスによると、
 「ボーケヴェルド高原には何と1,350種類もの植物種が記録されています。これらの約 1/3が絶滅の危機に瀕してい
 る」のです。 
 最も見事な球根植物の1つが、ニューウッツヴィル(ゲイソリザ・スプレンディッシマ)の素晴らしい青色の群生地
 帯と、スパラキシス属最高の 2種、スパラキシス・エレガンスとスパラキシス・ピランシーです。
 ほとんどの観光客は春の花を見にやって来ますが、秋のニューウッツヴィルはまた違った素晴らしい花々の風景を見
 せてくれます。ヒガンバナ科の花が咲き乱れているのです。            【南アフリカ観光局】
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オキップ ホテル Okeip Country Hotel
 Main Road, PO Box 17, オキップ, 南アフリカ 
 Okeip Country Hotelは3つ星のホテルで、オキップの中心部に位置し、スプリングボックからは車ですぐの距離で
 す。