平成30年11月17日(土)晴
久し振りの兄弟姉妹旅行は、お互いの年齢もあって近間の『筑波山周辺』の旅行にしました。
幸い天候に恵まれましたが、大変な人出で「TXつくばエクスプレス」の「つくば駅」から『筑波山シャトルバス』
乗り場へ行くと、長い行列ができていました。
それでも2台目の臨時便のバスに乗り出発。途中、晩秋の日差しを浴びた『筑波山』の姿がよく見えていました。
満員の乗客の大半は筑波神社前で降り、我々を含めて残った20人ほどの乗客は終点の『つつじヶ丘』まで行きました。
バスを降りて『ロープウェイ』乗り場へ行くと、ここでも長い待ち行列に並びました。
20分ほど待たされて乗ったロープウェイも満員。好天の土曜日とあっては当然のことでした。
6分ほどで『女体山口』に到着。駅舎を出ると青空が広がり、晩秋の関東平野を見下ろすことが出来ました。
ただ、水蒸気が多く遠望が効かないのが残念、空気が澄んでいれば『スカイツリー』も見えるとのことでしたが、どう
にか『富士山』が微かに見られたのが精一杯のことでした。
展望台の右手には、これから向かう『男体山』が見えています。
ひとしきり展望を楽しんでから『男体山』に向かって歩き出しました。
情けないことに、久し振りの登り下りの坂道に息切れがして、汗ばむようになりました。
途中の『ガマ石』は説明板によると、「元来「雄龍石」といい傍らに「雌龍石」もあり、この場所で永井兵助が「ガマ
の油売り口上」を考え出したことでガマ石と呼ばれます」とあり元来はガマガエルじゃなくて龍だったようです。
ここから岩だらけの下り道に苦労しながら、ケープルカーの『筑波山山頂駅』がある『御幸原』に着きました。
ちょうどお昼時とあって、日差しを浴びながらお弁当を食べているハイカーが多くみられました。
我々は頂上売店の空いている店に入り、昼食を摂ることにしました。
汗をかいた小生は『冷し山菜そば』を注文、太めで香りの強いそばを美味しく食べることが出来ました。
昼食後はケーブルカーで降りることにして、乗車待ちの行列に並びました。その間に『御幸原』から北側の景観をカメ
ラに収めました。こちらも靄が多く、日光連山もハッキリとは見えませんでした。
2台目のケーブルーカーに乗りましたが車内は満員、沿線の写真も思うようには撮れませんでした。
紅葉は下車駅の近くになって少しばかり見えてきましたが、車内からは撮れず『宮脇駅』を下車してから撮りました。
その後は『筑波神社』へ向かいました。
『筑波神社』に拝礼して『仁王門』まで階段を下ると、その付近では公孫樹の黄葉が目立っていました。
『仁王門』付近で僅かに見られた紅葉も載せてみました。
『仁王門』から『男体山』を遠く望むことが出来ました。
今日の予定はここで終わり、筑波山神社前にある『青木屋』でお茶タイムをとりました。
そこからホテルへ送迎バスをお願いして、10分ほどで『筑波温泉ホテル』に到着しました。
部屋からは関東平野が見下ろされ、特にホテル前にある桜の紅葉が目立っていました。
汗を流して夕刻になると、関東平野も夕日に染まっていました。
太陽が沈むと間もなく夕食となり、食事部屋へ集まりました。
夕食は『霜見月のおもてなし』の懐石料理でした。
箸 附 : きのこ菊花霙和え
向 付 : 鮪小角、烏賊
御 菜 : シルバー海苔素焼
鍋 : 豆乳しゃぶしゃぶ、筑波ブランド豚「筑波美豚」
強 肴 : 茄子海老挾み、バンクン春巻、山芋短冊揚、舞茸、葛紅葉
蒸 物 : 本美之主貝・柚子胡椒餡掛け
御 飯 : 筑波小田米 止 椀 : 赤出し 香の物 : 二点盛り
水菓子 : 安納芋ブリュレ
久し振りの顔合わせに食事中はもちろん、食後もしばし会話が弾んでいました。
*
10.10. つくば駅(筑波シャトルバス)→ 11.00. つつじヶ丘駅 11.20.(ロープウェイ)→ 11.26. 女体山駅 … ガマ石 …
12.00. 御幸ケ原 … 12.20. 山頂売店(昼食)13.00. … 13.30.筑波山頂駅(ケーブルカー)→ 13.38. 宮脇駅 … 筑波神社 …
14.15. 神田屋(休憩)15.10.(ホテル送迎バス)→ 15.20. 筑波温泉ホテル
平成30年11月18日(日)晴
今日も晴天のようだ。部屋の窓から朝焼けの空が見えています。東の方角は部屋の後方になるので日の出は見えません。
朝食はバイキングスタイル。宿泊客が多く、空いている席を探すのに苦労したほどです。
ホテルの送迎バスは9時なので、出発までの時間ホテルの周囲の景色をカメラに収めてみました。
ホテルの玄関前の様子です。右は送迎バスで送っていただいたバス停の『筑波山神社前』から見下ろした画像です。
筑波山神社前からはシャトルバスで『TXつくば駅』まで行き、そこにある『つくば学園サービスセンター』で、土日
祝日に運行されるつくばの研究機関を巡る『つくばサイエンスツアー』の内容を伺い、『ONE DAY FREE PASS』を利
用して『つくば植物園』や『JAXA筑波宇宙センター』を回ることにしました。
最初に『つくば植物園』で開催中の『蘭展』を中心に見物することにしました。
この蘭展は世界有数の野生ラン保全施設・筑波実験植物園の「つくばコレクション」から、美しい花、珍しい花など、
見頃の200種類を公開しているとのことでした。
つくば駅からはサイエンスツアーバスの北回りで、『国土地理院』を経由して 20分ほどで着きました。
入口から入った左側に大きな『球状のかんらん岩』があるのに驚かされます。案内板によると、約2億年前の海洋底を
作っていたかんらん岩が隆起して現れた(静岡県浜名湖北方の陣座峠)ものとありました。
入園料は65歳以上は無料で、園内は敷地面積 140,022㎡と広く、凡そ3,000種類の植物があるとのことですが、この季節
では見られる草花などは少ないので、主に温室を利用した植物、特に蘭を中心にした花などを見ることにしました。
最初に入ったのは『熱帯資源植物温室』で、熱帯の食用、薬用、香料、観賞用の植物が展示されていました。
『サバンナ温室』ではアフリカ、アメリカ、オーストラリア、アジアなどの乾燥地に自生する植物を展示していました。
『熱帯雨林温室』ではアジアの熱帯雨林の植物。
『水生植物温室』では熱帯の湿地や湖沼の水生植物とマングローブ植物が展示されていました。
左の写真は『さるおがせ』の一種で、右は温室の手前に咲いていた垣根の『山茶花』でした。
これで全ての温室を見ましたが、いささか疲れてきましたので、中央広場にあった売店で冷たい飲み物などを飲みな
がら休憩しました。
またお昼時になったので、植物園近くにあるインドカレーの店『ミラー』でカレーのバイキングを楽しみました。
特にできたての大きな『ナン』の味がよく、ついつい食べ過ぎてしまうほどでした。
ここで一旦『つくば駅』に戻り、南回りのツアーバスに乗り換えて『筑波宇宙センター』に向かいました。
バスは『筑波エキスポセンター』や『産業技術総合研究所』を経て20分ほどで『筑波宇宙センター』に到着しました。
まず目に入ったのは『ロケット広場』にある『H-Ⅱロケット』で、50mもある実機が展示されていました。
次いでバスの停留所の前にある『広報・情報棟』を左手に進み、『スペースドーム』の展示館へと向かいました。
この展示館では日本の宇宙開発を進めて来た JAXA の歩みと "いま" を分野ごとに紹介しています。
上右の写真は、展示館入り口から見た左半分の写真です。
その左側にあるのが技術試験衛星『きく』シリーズで、日本の宇宙開発の歴史をたどり、その成果を紹介しています。
奥の中央部分にあるのが国際宇宙ステーション『きぼう』日本実験棟の実物大モデルで、手前に船外実験プラットフォ
ームがあります。
上右の反対側からの国際宇宙ステーション『きぼう』と、その右隣りにある宇宙ステーション補給機『こうのとり』の
試験モデルを中心に、国際宇宙ステーション計画や宇宙環境利用について紹介しています。
その右側手前には燃焼実験で使われた本物の LE-7A、LE-5 ロケットエンジン、1/20スケールモデルを中心に歴代日本の
ロケットについて紹介しています。
右の一番手前には月周回衛星『かぐや』の試験モデルや、『はやぶさ』1/2 スケールモデルを中心に、宇宙科学・月惑
星探査について紹介していました。
これで二日間に渡る『筑波』での旅を終え、またの日を期待して『TXつくばエキスプレス』でそれぞれの家へと戻り
ました。
*
9.00. ホテル発(送迎バス)→ 9.10. 筑波山神社前 9.20.(筑波山シャトルバス)→ 9.55. TXつくば駅 10.25.(ツクバ
サイエンスツアーバス)→ 10.45. つくば植物園 … 12.25. 昼食・ミラ(インドカレー)… 14.05.(ツアーバス)→
14.15. TXつくば駅 14.20.(ツアーバス)→ 14.40. 筑波宇宙センター 15.50. (ツアーバス)→ 16.00. TXつくば駅