nemo 折々の自然

折に触れて観察した自然などの記録

筑波紀行

2018-11-29 22:17:20 | 旅行記

平成30年11月17日(土)晴

 久し振りの兄弟姉妹旅行は、お互いの年齢もあって近間の『筑波山周辺』の旅行にしました。

 幸い天候に恵まれましたが、大変な人出で「TXつくばエクスプレス」の「つくば駅」から『筑波山シャトルバス』

 乗り場へ行くと、長い行列ができていました。

 それでも2台目の臨時便のバスに乗り出発。途中、晩秋の日差しを浴びた『筑波山』の姿がよく見えていました。

    

 満員の乗客の大半は筑波神社前で降り、我々を含めて残った20人ほどの乗客は終点の『つつじヶ丘まで行きました。

 バスを降りて『ロープウェイ』乗り場へ行くと、ここでも長い待ち行列に並びました。

 20分ほど待たされて乗ったロープウェイも満員。好天の土曜日とあっては当然のことでした。

  

 6分ほどで『女体山口』に到着。駅舎を出ると青空が広がり、晩秋の関東平野を見下ろすことが出来ました。

 ただ、水蒸気が多く遠望が効かないのが残念、空気が澄んでいれば『スカイツリー』も見えるとのことでしたが、どう

 にか『富士山』が微かに見られたのが精一杯のことでした。

 展望台の右手には、これから向かう『男体山』が見えています。

  

 ひとしきり展望を楽しんでから『男体山』に向かって歩き出しました。

 情けないことに、久し振りの登り下りの坂道に息切れがして、汗ばむようになりました。

 途中の『ガマ石』は説明板によると、「元来「雄龍石」といい傍らに「雌龍石」もあり、この場所で永井兵助が「ガマ

 の油売り口上」を考え出したことでガマ石と呼ばれます」とあり元来はガマガエルじゃなくて龍だったようです。

 ここから岩だらけの下り道に苦労しながら、ケープルカーの『筑波山山頂駅』がある『御幸原』に着きました。

  

 ちょうどお昼時とあって、日差しを浴びながらお弁当を食べているハイカーが多くみられました。

 我々は頂上売店の空いている店に入り、昼食を摂ることにしました。

 汗をかいた小生は『冷し山菜そば』を注文、太めで香りの強いそばを美味しく食べることが出来ました。

   

 昼食後はケーブルカーで降りることにして、乗車待ちの行列に並びました。その間に『御幸原』から北側の景観をカメ

 ラに収めました。こちらも靄が多く、日光連山もハッキリとは見えませんでした。

 2台目のケーブルーカーに乗りましたが車内は満員、沿線の写真も思うようには撮れませんでした。

  

 紅葉は下車駅の近くになって少しばかり見えてきましたが、車内からは撮れず『宮脇駅』を下車してから撮りました。

  

 その後は『筑波神社』へ向かいました。

  

 『筑波神社』に拝礼して『仁王門』まで階段を下ると、その付近では公孫樹の黄葉が目立っていました。

  

 『仁王門』付近で僅かに見られた紅葉も載せてみました。

   

 『仁王門』から『男体山』を遠く望むことが出来ました。

  

 今日の予定はここで終わり、筑波山神社前にある『青木屋』でお茶タイムをとりました。

 そこからホテルへ送迎バスをお願いして、10分ほどで『筑波温泉ホテル』に到着しました。

 部屋からは関東平野が見下ろされ、特にホテル前にある桜の紅葉が目立っていました。

  

 汗を流して夕刻になると、関東平野も夕日に染まっていました。

 太陽が沈むと間もなく夕食となり、食事部屋へ集まりました。

  

 夕食は『霜見月のおもてなし』の懐石料理でした。

 箸 附 : きのこ菊花霙和え

 向 付 : 鮪小角、烏賊

 御 菜 : シルバー海苔素焼

  

  鍋  : 豆乳しゃぶしゃぶ、筑波ブランド豚「筑波美豚」

 強 肴 : 茄子海老挾み、バンクン春巻、山芋短冊揚、舞茸、葛紅葉

  

 蒸 物 : 本美之主貝・柚子胡椒餡掛け

 御 飯 : 筑波小田米 止 椀 : 赤出し 香の物 : 二点盛り 

 水菓子 : 安納芋ブリュレ

  

 久し振りの顔合わせに食事中はもちろん、食後もしばし会話が弾んでいました。

     *

 10.10. つくば駅(筑波シャトルバス)→ 11.00. つつじヶ丘駅  11.20.(ロープウェイ)→ 11.26. 女体山駅 … ガマ石 …

 12.00.  御幸ケ原 … 12.20.  山頂売店(昼食)13.00. … 13.30.筑波山頂駅(ケーブルカー)→ 13.38. 宮脇駅 … 筑波神社 …

 14.15. 神田屋(休憩)15.10.(ホテル送迎バス)→ 15.20. 筑波温泉ホテル


平成30年11月18日(日)晴

 今日も晴天のようだ。部屋の窓から朝焼けの空が見えています。東の方角は部屋の後方になるので日の出は見えません。

 朝食はバイキングスタイル。宿泊客が多く、空いている席を探すのに苦労したほどです。

   

 ホテルの送迎バスは9時なので、出発までの時間ホテルの周囲の景色をカメラに収めてみました。

  

 ホテルの玄関前の様子です。右は送迎バスで送っていただいたバス停の『筑波山神社前』から見下ろした画像です。

  

 筑波山神社前からはシャトルバスで『TXつくば駅』まで行き、そこにある『つくば学園サービスセンター』で、土日

 祝日に運行されるつくばの研究機関を巡る『つくばサイエンスツアー』の内容を伺い、『ONE DAY FREE PASS』を利

 用して『つくば植物園』や『JAXA筑波宇宙センター』を回ることにしました。

 最初に『つくば植物園』で開催中の『蘭展』を中心に見物することにしました。

 この蘭展は世界有数の野生ラン保全施設・筑波実験植物園の「つくばコレクション」から、美しい花、珍しい花など、

 見頃の200種類を公開しているとのことでした。

 つくば駅からはサイエンスツアーバスの北回りで、『国土地理院』を経由して 20分ほどで着きました。

  

 入口から入った左側に大きな『球状のかんらん岩』があるのに驚かされます。案内板によると、約2億年前の海洋底を

 作っていたかんらん岩が隆起して現れた(静岡県浜名湖北方の陣座峠)ものとありました。

 入園料は65歳以上は無料で、園内は敷地面積 140,022㎡と広く、凡そ3,000種類の植物があるとのことですが、この季

 では見られる草花などは少ないので、主に温室を利用した植物、特に蘭を中心にした花などを見ることにしました。

 最初に入ったのは『熱帯資源植物温室』で、熱帯の食用、薬用、香料、観賞用の植物が展示されていました。

          

 『サバンナ温室』ではアフリカ、アメリカ、オーストラリア、アジアなどの乾燥地に自生する植物を展示していました。

  

 『熱帯雨林温室』ではアジアの熱帯雨林の植物。

  

 『水生植物温室』では熱帯の湿地や湖沼の水生植物とマングローブ植物が展示されていました。

 左の写真は『さるおがせ』の一種で、右は温室の手前に咲いていた垣根の『山茶花』でした。

  

 これで全ての温室を見ましたが、いささか疲れてきましたので、中央広場にあった売店で冷たい飲み物などを飲みな

 がら休憩しました。

 またお昼時になったので、植物園近くにあるインドカレーの店『ミラー』でカレーのバイキングを楽しみました。

  

 特にできたての大きな『ナン』の味がよく、ついつい食べ過ぎてしまうほどでした。

 ここで一旦『つくば駅』に戻り、南回りのツアーバスに乗り換えて『筑波宇宙センター』に向かいました。

  

 バスは『筑波エキスポセンター』や『産業技術総合研究所』を経て20分ほどで『筑波宇宙センター』に到着しました。

 まず目に入ったのは『ロケット広場』にある『H-Ⅱロケット』で、50mもある実機が展示されていました。

 次いでバスの停留所の前にある『広報・情報棟』を左手に進み、『スペースドーム』の展示館へと向かいました。

  

 この展示館では日本の宇宙開発を進めて来た JAXA の歩みと "いま" を分野ごとに紹介しています。

 上右の写真は、展示館入り口から見た左半分の写真です。

 その左側にあるのが技術試験衛星『きく』シリーズで、日本の宇宙開発の歴史をたどり、その成果を紹介しています。

 奥の中央部分にあるのが国際宇宙ステーション『きぼう』日本実験棟の実物大モデルで、手前に船外実験プラットフォ

 ームがあります。

  

 上右の反対側からの国際宇宙ステーション『きぼう』と、その右隣りにある宇宙ステーション補給機『うのとり』の

 試験モデルを中心、国際宇宙ステーション計画や宇宙環境利用について紹介しています。

  

 その右側手前には燃焼実験で使われた本物の LE-7A、LE-5 ロケットエンジン、1/20スケールモデルを中心に歴代日本の

 ロケットいて紹介しています。

  

 右の一番手前には月周回衛星『かぐや』の試験モデルや、『はやぶさ』1/2 スケールモデルを中心に、宇宙科学・月

 星探査について紹介していました。

  

 これで二日間に渡る『筑波』での旅を終え、またの日を期待して『TXつくばエキスプレス』でそれぞれの家へと戻り

 ました。

     *

 9.00. ホテル発(送迎バス)→ 9.10. 筑波山神社前 9.20.(筑波山シャトルバス)→ 9.55. TXつくば駅 10.25.(ツクバ

 サイエンスツアーバス)→ 10.45. つくば植物園 … 12.25. 昼食・ミラ(インドカレー)… 14.05.(ツアーバス)→

 14.15. TXつくば駅 14.20.(ツアーバス)→ 14.40. 筑波宇宙センター 15.50. (ツアーバス)→ 16.00. TXつくば駅


香川・徳島紀行 3

2018-11-22 11:33:53 | 旅行記

平成30年11月12日(月)晴後雨

 起床し窓を開けると東の空が朝焼けで美しい。

 朝食のため2階の『彩り』へ行くと、今まさに日の出の瞬間でした。思わずベランタへ出てカメラに収めました。

  

 今日の観光は待望の『渦潮』見学です。ホテルからはバスで10分ほどの距離で観潮船乗り場に到着しました。

  

 我々の乗った観潮船は『わんだーなると』の2階席、出航して直ぐに『大鳴門橋』が見えてきましたが、次第に潮の

 流れが早くなってきました。

  

 『大鳴門橋』付近になると、渦があちらこちらに見えてきました。なるべく近くの渦を撮りたいと思つていましたが、

 観潮船の速度が意外と早いので、中々良いチャンスがありません。

   

 何とか撮れた渦を何枚か載せてみます。

     

   

   

 この頃になると、何隻かの観潮船も見ることができましたが、30分ほどの観潮はあっという間に終わりました。

   

鳴門・うずしお観潮船   

 鳴門海峡に渦が発生する要因の一つに海水の流れがあります。

 潮の満ち引きは月や太陽の引力によって海水面の上下動が周期的に起こる現象です。

 地球は自転しているため、1日に満ち潮と引き潮が交互に2回づつ約6時間周期に起こります。

 鳴門海峡の幅が1.3Kmと急に狭くなっていることと重なり、高い方から低い方へと海水が一気に流れ込み潮流が早く

 なります。

 また、大鳴門橋の真下はV字型に深く落ち込み、最深部は90mにも達します。

 潮流は抵抗が少ない深部では速く流れ、抵抗が多い浅瀬では緩やかに流れます。

 流れの速い潮流が遅い潮流にぶつかり、速い潮流が遅い潮流の方向に曲がって、しばらくすると渦が発生します。

 鳴門海峡独特の海底の地形と潮の干満による潮流により渦潮」は発生すると言えます。

     *

 次の観光地は『四国霊場八十八か所札所』の八十八番札所の『大窪寺』です。

 高速道を利用して現地に近付くにしたがって、予報より早く雨が降り出しました。

 傘を差しての観光は躊躇われましたが、幸い小降りとなり雨を気にする事無く歩くことができました。

 駐車場から『仁王門』を抜けると左手に『鐘楼』があり、誰方かが突いた音が山内に響き渡り良い雰囲気になりました。

  

 聖徳太子の立像の隣に『大師堂』があり、お遍路さんの『般若心経』を唱える声が響き渡っていました。

  

 大師堂の隣には『原爆の火とその奥には『寳杖堂』があり、四国八十八霊場を回ったお遍路さんの杖が奉納されてい

 ました。

 その先の坂を下り『本堂』へ向かう途中の紅葉が今や盛りの姿を見せてくれていました。

   

 『本堂』では巡礼者の方々が多く、それぞれのグループがお題目を唱えていました。

 本堂から『阿弥陀堂』への道でも紅葉が楽しめました。

  

 帰りの道でも見事な紅葉にしばしば足を止めてカメラに収めました。

  

  

 『二天門』を潜り階段を下って、お接待のある店の前の道に降りました。

  

  

 この後は待望の『讃岐うどん』の昼食を摂るため『郷屋敷』へと向かいました。   

大窪寺

 四国八十八か所結願の寺。讃岐山脈の山中にあり、胎蔵ヶ峰を背にして本堂がある。

 普通薬師如来は左手に薬壺を持つが、本尊の薬師如来(秘仏)は薬壺のかわりに法螺貝を持っており、その法螺貝です

 べての厄難諸病を吹き払うという。早くから女性の入山が許され、女人高野とも呼ばれた。 

 大師堂の地下には八十八ヶ所のお砂踏みができる道場があり、1周すれば全部のお寺を回ったのと同じご利益があるとか 

              

     *

 バスは50分ほどで『郷屋敷』に到着しました。

 国指定有形文化財登録を受けた高松藩旧与力座敷の店内で、琴の音色が流れる座敷、伝統を重視しながら新和空間をめ

 ざしているという純和風の平屋建ての店で、靴を脱いでテーブル席の座敷へと案内されました。

  

 前菜の『押し寿司』や『天ぷら』の後、『釜揚げうどん』が出ました。これはもうモチモチ感とコシの強い太麺のうど

 ん、あっという間にお腹に収まりました。うどんはお代わり自由とのことでしたが、一杯で十分でした。

  

 ここの駐車場で『琴参バス』のガイドさんや添乗員のKさんを画像に収めることができました。

   

郷屋敷

 国指定登録有形文化財に指定されている建物で、うどん懐石を頂くことができる名店。

 うどん単品から本格的な懐石料理まで堪能できます。

 二百余年の伝統が息づく庭園と屋敷内には、気軽に立ち寄れるショップとカフェも併設しています。

讃岐うどん

 香川県において、うどんは地元で特に好まれている料理であり、一人あたりの消費量も日本全国の都道府県別統計にお

 いても第1位である。料理等に地域名を冠してブランド化する地域ブランドの1つとしても、観光客の増加、うどん生産

 量の増加、知名度注目度の上昇などの効果をもたらし、地域ブランド成功例の筆頭に挙げられる。 【Wikipedia】

     *

 今ツアー最後の観光地は『栗林公園』、雲行きが怪しくなっている中での見物となりました。

 『東門(切手御門)』から入園し、直進すると右手に『商工奨励館』があり、その先に『鶴亀松』が見えてきます。

 110個の石を組み合わせて亀を表現し、その背中に鶴が舞っているような姿をした黒松を配しています。

  

 左へ入ると箱松や屏風松が立ち並ぶ道を進み、茶店風の『皐月亭』前に出ます。

  

 左手の『北湖』には二つの島が浮かび、東側には富士山の形をした『芙蓉峰』が築かれています。

 『南湖』には『楓岸』と『島嶼』があり、公園唯一の色鮮やかな場所になっていました。 

  

 ここまでくると、雲行きが怪しくなってきたので、バスの待つ駐車場へと戻りました。

   

栗林公園

 国の特別名勝に指定されている文化財庭園の中で、最大の広さを持つ栗林公園は、高松藩主松平家の別邸として、歴代

 藩主が修築を重ね 300年近く前に完成しました。

 緑深い紫雲山を背景に6つの池と13の築山を巧みに配し、江戸初期の回遊式庭園として、すぐれた地割り、石組みを有し

 木石の雅趣に富んでいます。

 春夏秋冬と四季折々の風物にも恵まれ、ここに咲く花々は、一千本もの見事な手入れ松とともに一歩一景といわれる変

 化に富んだ美しさを醸し出します。
            
 

 『徳島空港』への高速道では雨が本降りとなり、観光中ではなかったことが幸いでした。

 バスは1時間ほどで『徳島阿波おどり空港』に着きました。

徳島阿波おどり空港
 
  
 かくして、三日間に亘る『香川・徳島紀行』は終わり、羽田空港へ向かう途中での飛行機の揺れも少なく帰京できまし

 た。
     *
 8時35分 ホテル発(バス) → 8時45分 鳴門うずしお観光船乗場 着 9時00分 (わんだーなると号)→ 9時30分 観光船乗場
 9時40分(バス)→ 10時45分 大窪寺 四国霊場八十八番札所 11時30分 → 12時20分 昼食(郷屋敷)13時25分 → 13時45分
 栗林公園 15時10分 → 16時10分 徳島阿波おどり空港 17時30分(JAL 462便)→ 18時45分 羽田空港着

香川・徳島紀行 2

2018-11-21 21:40:53 | 旅行記
平成30年11月11日(日)晴
 5時半過ぎに起床して窓を開けると、エンジェルロードが見える。昨晩のうちに満潮から干潮に変わっていて、結局海
 に覆われた景色を見ることができずに終わった。
  
 窓から中央部分を見ると、遠く四国が霞んで見えており、右側にはホテルなどが並んでいる。
  
 朝食は1階の『サンシルバー』でバイキング、和食専門でいただきました。その一階から眺めたエンジェルロード。
  
 今日の最初の観光は『寒霞渓』、ホテルからバスで30分ほどでロープウェイ山頂駅(612m)に到着しました。
 紅葉も見頃の休日とあって大変な人出で、下りのロープウエイの利用も30分待ちとなっており、その間頂上で自由行動
 となりました。
                
寒霞渓
 今からおよそ1300万年前に起きた火山活動や、長い年月の間に繰り返された地殻変動などによって産み出された「寒霞
 渓」は、地球の営みのダイナミズムを体感できる国内屈指の景勝地です。風雨にさらされ浸食してできた奇岩や、垂直に
 そそり立つ岩壁の合間を縫って走るロープウェイからの眺めはまさに絶景!
 また、山頂まで片道約1時間ほどの「表 12景」「裏 8景」と呼ばれる登山道も整備されているので、パワースポットとし
 ても人気がある不思議な形をした「松茸岩」を見たり、四季折々の植物の様子を間近で観察することができます。
     *
 まず『第一展望台』へと足を運ぶと、ちょうど見頃の紅葉を見ることができました。
  
 展望台からの眺望に期待しましたが、好天ではあるものの水蒸気が多く、遠くが霞んでよく見えないのが残念でした。
  

  
 次いで『展望台』へ向かう途中、紅葉が次々に目に付きました。
  
 第二展望台では眼下に広がる景観に、しばし魅入られていました。
  
 相変わらず水蒸気が多く、遠望が霞んでいるのが残念でした。
  
 ロープウエイの集合時間となり乗り場へと戻りました。
  
 観光客が多いため、ロープウエイはピストン運転をしていますが、それでも待ち時間が30分ほどありました。
 先頭に並んでいたので前方の席に座ることができ、下りの景観を充分楽しむことができました。
  

  
 ロープウエイは5分ほどで山麓の『こううん駅』(295m)に着きました。
   
 寒霞渓の景色を楽しんだ後は、昼食を兼ねて『オリーブ園』へと向かいました。
     *
オリーブ園
 明治の末初めてオリーブが日本で栽培されました。初夏には小さな花が瀬戸の潮風に揺らぎ、秋にはすがすがしい空に
 艶やかな実がなります。オリーブは小豆島でふるさと南欧を夢みています。
 園内には約 2,000本のオリーブが成長を続けています。また、品種見本園、素敵な散歩道があり、オリーブとジャスミン
 ミモザなど南欧の香りが漂う売店には、自家農家より収穫したオリーブを製造販売しています。
  
 園内はガイドが説明しながら一周しました。下右は『香川の保存木』となっていました。
   
 昼食は園内にある『レストラン』で島のもろみ味噌と野菜を使った『ひしお丼』をいただきました。
  
 食後は出発時間まで園内の残りの部分を見たり、オリーブ製品のショッピングで過ごしました。
 下左は『オリーブ油しぼり機』、右は『ジャスミン』の花です。
  
     *
 午後はフェリーで高松港へ戻ることになり、『池田港』からフェリーの『第一こくさい丸』に乗船しました。
  
 船体は、全長 70.0m、総トン数 696.0tと大きく、最大 500名もの乗客が乗船可能。
 のんびりと瀬戸内の島々などを眺めながら1時間ほどの航海を楽しみながら『高松港』へ着きました。
     * 
 バスは高速道を利用して『鳴門公園』に着き、そこからマイクロバスで『大鳴門橋』の歩道橋を利用した『渦の道』を
 歩き『渦潮』の見物に行くことになりました。
  

鳴門公園

 土佐泊浦(大毛島の北東端・大毛山)に位置する公園です。瀬戸内海国立公園の一つに数えられる鳴門公園。

 園内は展望台が 3ヵ所あり、千畳敷展望台からは、大鳴門橋や鳴門海峡全体を見渡すことができるので、鳴門観光の記

 念写真撮影にもおすすめのスポットだ。

 近くには鳴門の観光施設、ガラスの床から渦潮を鑑賞する「渦の道」や「大鳴門橋架橋記念館エディ」なども。

 鳴門海峡大鳴門橋に隣接しており、うず潮と大鳴門橋のビューポイント。

              

  

 地上45mから見下ろすと高度感があり、所々にある足元の覗き窓から見る渦潮にゾクゾクさせられました。

  

  

 これで今日の観光を終え、ホテルの『ルネッサンスリゾート ナルトへ4時半ごろに着きました。

鳴門温泉 ルネッサンスリゾート ナルト

 淡路島から5分、鳴門海峡を望むロケーションのシーサイドリゾートホテルで、温泉や客室、レストランなどから目の

 前の海の絶景が楽しめる。

 夕食はフレンチ懐石や和会席、バイキングなど館内にある4つのレストランからチョイスできる。

 1階には趣の異なる男女入れ替え制の 2種の露天風呂があり、湯船に浸ると目線に雄大な青の世界が広がり、大海原と

 一つになれるような解放感が味わえる。昇る朝日と満月の前後には海に映るムーンロードを見ることもできる。

      *

  

 部屋はバルコニー付き、前面に瀬戸内海を眺められる絶好のロケーションでした。

 汗を流しての夕食は、1階の『鳴門』で『島会席』をいただきました。食前酒は『季節の果実酒』。

  

 前菜は『クリームチーズ豆腐・長芋とんぶり和え・長門金時カステラ』、

 椀代わりは『きのこと阿波尾鶏の葛たたき』、造里は『三種盛・かつお・たい・たこ』、

  

 焼物は『瀬戸内産鰆塩焼き』、日本酒に『鳴門鯛・純米吟醸・秋あがり』を注文、

  

 揚物は『名産鳴門金時とベーコンの鹿の子揚げ』、酢物は『菊なます』

   

 食事は『名物鳴門鯛飯』、香物『二種』、留椀は『鯛骨出汁の御膳味噌仕立て』、デザートは『きなこプリン』でした。

  

 美酒にすっかり良い気分になり、『阿波踊り』の公演は行かずにベットへ…。

     *

 9時00分 ホテル発(バス)→ 9時30分 寒霞渓頂上 … ロープウエイ … 10時20分 → 10時40分 オリーブ園 … 昼食

 (レストラン・ひしお丼)12時30分 → 12時40分 池田港 13時00分(フェリー・第1こくさい丸)→ 14時00分 高松港 →

 15時20分 鳴門公園 (マイクロバス)→ 15時30分 渦の道 16時15分 → 16時20分 鳴門公園(バス)16時20分 → 16時30分

 ルネサンスリゾート ナルト着 … 17時30分 夕食(鳴門・島会席)19時00分 … 410号室 


香川・徳島紀行 1

2018-11-21 15:40:17 | 旅行記

平成30年11月10日(土)

 かねてから念願の『鳴門の渦潮』を見るためにクラブツーリズム社の『ロマン溢れる瀬戸内の旅』に参加することにし

 ました。このところ天候が不順でしたが、幸いにも好天に恵まれ羽田空港を出発する事ができました。

 空路も揺れることもなく快適な空の旅、1時間20分ほどで高松空港に着きました。

  

 ここで待ち受けていた『琴参バス』で高松港へ向かいました。

高松港

 備讃瀬戸東部の中央部に位置しており、本州や小豆島、直島諸島などの離島と四国を結ぶ海上交通の要衝で、入港船舶

 隻数、フェリー旅客数およびフェリー貨物トン数が全国第2位(2004年度)という日本屈指の旅客港である。

 特に宇高航路の旅客及びトラック輸送が利用客の大部分を占める。

     *

 高松空港から高松港までは40分ほどで到着しました。

 我々の乗るフェリーは『しょうどしま丸』ですが、出航までは時間がありましたので、埠頭の近くを歩くと右手に特徴

 的な『屋島』が見えていました。

  

  

 バスがフェリーに乗り込むと、我々は2階の客室に落ち着き、昼食のお弁当を頂きました。

  

 食事が終わり、上部の甲板に出て降り注ぐ陽光を浴びながら、瀬戸内の景色を楽しみました。

 フェリーが大分進むと船尾から『屋島』を見ることができました。

  

 1時間ほどで『土庄港』に到着。バスは港近くにある『平和の群像』(二十四の瞳の大石先生と生徒たちの像)の前を

 通っていよいよ小豆島の観光が始まりました。

  

       

 バスは国道436号を東へ向かって走り、50分ほどで最初の観光地『二十四の瞳映画村』に到着しました。  

国道436号

 本州と四国を結ぶ一般国道の一路線で、姫路市から瀬戸内海・播磨灘を海上区間(64.1㎞)として、瀬戸内海に浮かぶ

 小豆島を縦断しながら、対岸の高松市とを結ぶ。陸上区間の実延長は30.4 kmで、そのうち29 km強が小豆島にある。

二十四の瞳映画村 

 映画「二十四の瞳」のロケに使ったオープンセットが残されています。一歩村の中に足を踏み入れると、そこはまるで

 昭和初期。壺井栄文学館』や「二十四の瞳」を上映する『ギャラリー松竹座』アルマイトの食器が懐かしい給食

 セットがある『キネマの庵』など充分楽しめる。また、1950年代、日本映画黄金期ギャラリーや、映画「八日目の蝉」

 の展示もあり、季節を彩るお花畑もあります。  

     *
 映画村へ入ると、観光客が多い。お土産屋が並んでいるところから海辺にある『苗場小学校田浦分校』の広場へ出る。
    
 あの子供たちが通ったた教室がある。大石先生の乗った自転車、その隣には男先生のいた部屋も、それぞれ映画のシー 
 ンが蘇ってくる。
  

  
 前面には瀬戸内海をバックに『小豆島』の看板があり、遠く四国が霞んで見えている。
  
 展望所の建物の中には『大石家先祖代々之墓』があり、その先には『せんせあそぼ』と題した大石先生と生徒たちの遊
 んでいる像がありました。
   

  
 その隣に『ギャラリー松竹座 映画館』があり、『二十四の瞳』が上映されていました。
 ツアーの参加前にビデオで木下恵介監督、高峰秀子(大石先生)出演、木下忠司作曲の映画を再見して、2度目の小豆
 島でしたが、全くその頃のイメージは残っていませんでした。
  
 気温も高く、汗をかいての見物に、珍しい『醤(ひしお)の佃煮アイス』で喉を潤しました。
 ホテルへの道の途中に、映画のロケがあった『分校』の前を通りました。
  
 40分ほどで今日の宿『小豆島国際ホテル』に到着。部屋に入りベランダから見ると、ちょうど干潮なので『エンジェル
 ロード』が見え、大勢の観光客が見物に来ています。我々も直ぐに現場へと向かいました。
 ホテルからは庭を伝わって行けるので大変好都合です。夕刻なので太陽からの光が周囲をオレンジ色に染めており、一
 段と美しい景観になっていました。
  
 ホテルも夕日を浴びてオレンジ色になっています。
  
エンジェルロード
 ホテルの南側にある小さな島を“弁天島”といい、そこから砂浜で繋がった 4つの島を総称して“余島”と呼びます。
 この連なる 4つの島へは、1日2回の引き潮の時だけあらわれる砂浜の道を歩いて渡るのですが、姿を見せては消える
 不思議な場所として、いつからか「エンジェルロード」と呼ばれるようになりました。
     *
 夕日が沈み気温も下がって来たのでホテルへ戻りました。途中『ブーゲンビリア』の花が一輪咲いていました。
  
 汗を流してからの夕食は2階の『あけぼの』で『瀬戸のあけぼの会席』をいただきました。
  
 ・食前酒 小豆島で採れたすもものワイン
 ・御造里 旬魚四種盛り合わせ…オリーブ醤油、諸味醤油、ヤマハ醤油
 ・煮 物 瀬戸内鰤の艶煮
 ・焼物八寸 鮑のポテト和え 瀬戸内魚の切り身焼き 珍味、鳴門金時胡麻ポテト 他色々
 ・台の物 讃岐三畜焼き・すき焼き風 地卵付
 ・蒸し物 替り茶碗蒸し そぼろ餡掛け 糸雲丹、青雲丹、剥き海老
 ・酢の物 瀬戸内魚のみぞれ和え いくら、蛇腹胡瓜、レモン
 ・麺 物 小豆島名物手延べ半生そうめん 薬味、美味出汁
 ・御飯物 混ぜ御飯 島佃煮のオリーブ風味、ちりめん煮、手漬け漬物
 ・止め椀 浅利のお吸い物 鳴門若芽、刻み葱
 ・水菓子 自家製醤油プリンと果物
  
 夕食に『小豆島名物手延べ半生そうめん』が出るとは思っていなかったので、特別美味しく頂きました。
 また、料理の種類が多くお腹がいっぱいになり、とても御飯を食べることができませんでした。
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 早朝に出発し終日の観光にいささか疲れて早々と寝ることにしました。
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 9時45分 羽田空港発(ANA533便)→ 11時05分 高松空港 11時20分(琴参バス)→ 12時00分 高松港 12時35分
 (しょうどしま丸)→ 13時35分 土庄港 → 14時20分 二十四の瞳映画村 15時30分 → 16時10分 小豆島国際ホテル着
 16時30分 エンジェルロード 17時10分 … 18時30分 夕食(あけぼの・瀬戸のあけぼの会席)20時00分
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小豆島国際観光ホテル
 小豆島国際ホテルの客室は全て、美しい瀬戸内海を望むことのできるオーシャンビュー。
 窓からは瀬戸内の多島美に四国屋島の雄大な姿、そして恋人の聖地「エンジェルロード」がまるで額に飾られた名画の
 ように見ることができます。
 周囲を海に囲まれたこの素晴らしいロケーションならではの波打ち際の天然温泉露天風呂も大きな魅力。
 
小豆島温泉
 ・泉質 : アルカリ性低張性低温泉 ・泉温 : 源泉 : 28.0度、使用場所 : 42.0度
 ・効能 : 疲労・ストレス回復・冷え性・神経痛・筋肉痛、関節炎・五十肩・運動麻痺・慢性消化器病・痔疾など
 ・露天風呂からは、エンジェルロードや屋島を望むロケーションが広がります。

小豆島 人 口 28,764人(2016年度推計)面 積 95.63 ㎢ 
 小豆島町は、瀬戸内海国立公園に浮かぶ小豆島の中央から東に位置する、海と山の美しい自然に恵まれた町です。
 小豆島町は、日本におけるオリーブ発祥の地として、また、壷井栄の小説を基にした映画「二十四の瞳」の舞台として
 国的に知られています。オリーブ発祥の地にはオリーブ公園が、「二十四の瞳」の地には再映画化のセットを保存し
 二十四の瞳映画村があり、多くの観光客で賑わっています。
 その他にも日本三大渓谷美に数えられる寒霞渓、18世紀頃に始まり、現在も伝承されてきている農村歌舞伎舞台など数
 多くの観光スポットを有しています。                 
 小豆島町の産業は、醤油、佃煮、素麺などの食品産業が中心です。電照菊やスモモなどの農業、大坂城築城からの歴史
 を有する石材業、豊かな観光資源を生かした観光関連産業やオリーブ製品の製造業も盛んです。  【小豆島町】