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アニリール・セルカンの研究不正・詐欺事件

東大助教で、自称 宇宙飛行士候補のアニリールセルカン(松村秀一研究室)の経歴詐称・業績捏造・研究盗用の追及ブログ 

時事通信: 論文盗用で調査結果=懲戒解雇のトルコ人元助教―東大

2009-01-21 | NEWS
時事通信:
論文盗用で調査結果=懲戒解雇のトルコ人元助教―東大

2010年7月23日12時42分配信 時事通信

http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2010072300391


 東大大学院工学系研究科の元助教で、論文盗用などで懲戒解雇相当としたアニリール・セルカン氏(37)=トルコ国籍=について、同大は23日、2006年度の科学研究費補助金実績報告書の論文1本で、盗用が9カ所あったとする調査結果を発表した。
 このほか盗用の疑いがあるものが7カ所、報告書に挙げた中で、存在が確認できない論文も2本あった。
 06年度科学研究費の申請書でも論文1本で盗用が12カ所あったほか、存在自体が確認できない論文が20本あった。

共同通信:東大、共著者の男性教授を処分へ 元助教の論文盗用で

2009-01-21 | NEWS
共同通信:東大、共著者の男性教授を処分へ 元助教の論文盗用で
2010/07/23 12:45

http://www.47news.jp/CN/201007/CN2010072301000414.html

魚拓
http://megalodon.jp/2010-0723-2323-36/www.47news.jp/CN/201007/CN2010072301000414.html

 トルコ人のアニリール・セルカン元助教による論文盗用問題で、東京大は23日、不正が見つかった論文の共著者の松村秀一教授について、指導監督責任があったとして処分する方針を明らかにした。今後懲戒委員会を開いて処分内容を決める。

 東大によると、松村教授は助教授だった当時、セルカン元助教と論文数本を共同執筆。東大の調査では、不正への積極的な関与は確認されなかったが、十分な指導をせず不正を見過ごしたと認定した。

 またセルカン元助教の論文2本で、盗用やその疑いがある部分が計34カ所あることが新たに判明。ほかに科学研究費補助金の申請書類に本人の実績として記載された論文や著書26本のうち、20本の存在が確認できず、虚偽と認定した。

 東大は不正が見つかった論文を掲載した学術誌などに削除依頼する。

2010/07/23 12:45 【共同通信】

朝日新聞 : 東大トルコ人元助教の指導教授を処分へ 論文盗用問題

2009-01-21 | NEWS
朝日新聞 : 東大トルコ人元助教の指導教授を処分へ 論文盗用問題

2010年7月24日0時55分

http://www.asahi.com/national/update/0724/TKY201007230740.html


「トルコ人初の宇宙飛行士候補」を自称していた東京大大学院工学系研究科のアニリール・セルカン元助教による論文盗用問題で、東大は23日、論文の共著者でもあった松村秀一教授を「適切な指導をせず、不正行為を見逃した」として処分する方針を明らかにした。松村教授は反論しなかった。今後、懲戒委員会で処分の内容を検討する。

 元助教は2006年度に計350万円の科学研究費を受けており、その報告書に実績として記載されていた3本の論文について調査した。このうち1本に盗用が9カ所、盗用の疑いが7カ所あった。もう2本は論文の存在自体が確認できなかった。当時助教授だった松村教授は、盗用のあった論文など2本の共著者だった。東大の行動規範委員会は「松村教授が盗用に直接かかわったわけではないが、指導を怠った責任を負うべきだ」と報告した。

 東大は、元助教に代わって科研費を返還する方針。本人にも請求したい考えだが、3月に懲戒解雇相当になって以降、連絡が取れないという。

 また、元助教が05年に科研費を申請した際に記載した論文1本にも盗用が12カ所あった。そのほかの25本も、20本は存在が確認できず、報告書は「虚偽の記載をしたと認められる」とした。

日本経済新聞 : 東大が科研費補助返還へ 元助教の盗用問題

2009-01-21 | NEWS
日本経済新聞 東大が科研費補助返還へ 元助教の盗用問題
2010/7/23 13:51


http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819695E0E1E2E28B8DE0E1E2E5E0E2E3E29180E2E2E2E2;at=ALL

魚拓 http://megalodon.jp/2010-0723-2318-54/www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819695E0E1E2E28B8DE0E1E2E5E0E2E3E29180E2E2E2E2;at=ALL



 東京大工学系研究科のアニリール・セルカン元助教(37)=トルコ国籍=が、博士号取得論文に他人の著作物を盗用していた問題で、東大は23日、元助教が文部科学省などに提出した科学研究費補助金の申請書類などにも盗用や虚偽記載があり、支給された科研費補助金350万円を国に返還すると発表した。元助教は自主退職したが、東大は「懲戒解雇相当」として退職金を支払っていない。

時事ドットコム: 指導教授を懲戒審査=トルコ人元助教の不正問題-東大

2009-01-21 | NEWS
時事ドットコム: 指導教授を懲戒審査=トルコ人元助教の不正問題-東大

http://www.jiji.com/jc/zc?k=201011/2010112600323



指導教授を懲戒審査=トルコ人元助教の不正問題-東大
 東京大大学院工学系研究科の助教だったトルコ国籍のアニリール・セルカン氏(37)=懲戒解雇処分前に退職=の論文盗用や学歴詐称が発覚した問題で、東大の佐藤慎一特別調査委員長(副学長)らが26日記者会見し、再発防止策を発表した。
 佐藤委員長は、元助教を指導した建築学専攻の松村秀一教授が行った博士論文審査について「恣意(しい)的でずさんであり、責任を厳しく問われなければならない」と指摘。院生の指導や論文審査の担当から外し、懲戒審査を進めていることを明らかにした。
 建築学専攻で過去10年に博士号の授与を認定した論文219件を調べたところ、ほかに不正は見つからなかったという。(2010/11/26-12:39)

朝日新聞: トルコ人元助教の盗用論文、審査ずさん 調査委が防止策

2009-01-21 | NEWS
朝日新聞: トルコ人元助教の盗用論文、審査ずさん 調査委が防止策
2010年11月26日19時24分
http://www.asahi.com/national/update/1126/TKY201011260450.html

「トルコ人初の宇宙飛行士候補」を自称していた東京大のアニリール・セルカン元助教による博士論文の盗用問題で、特別調査委員会(委員長=佐藤慎一副学長)は26日、同大工学部建築学専攻の論文審査がずさんだったと判断、審査方法を工学部の他の選考と同じにする再発防止策を発表した。

 発表によると、博士論文の主審査員だった松村秀一教授は、副審査員4人のうち2人が「論文の水準やオリジナリティーに疑問がある」と指摘したのに、書き直しを指示せず、そのまま通した。こうした疑問点を他の専攻でやっているように建築学専攻全体で共有する仕組みもなかった。

 東大は、松村教授を学生を指導する立場から外した。別の委員会が懲戒処分を検討している。松村教授は調査委に「元助教を信じていたが、裏切られた」と話したという。

 一方、松村教授が指導したほかの博士論文35編や、建築学専攻で過去10年間に出された219編に不正はなく、調査委は「今回の盗用は例外的な事例で、事前審査の導入などによって防げる」とした。

日本経済新聞: 博士号論文盗用、学位審査「ずさん」 東大が調査結果

2009-01-21 | NEWS
日本経済新聞: 博士号論文盗用、学位審査「ずさん」 東大が調査結果
2010/11/26 13:05

魚拓 http://megalodon.jp/2010-1208-1429-06/www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819695E0E4E2E39E8DE0E4E3E3E0E2E3E29191E2E2E2E2;at=DGXZZO0195583008122009000000



 東京大大学院工学系研究科のアニリール・セルカン元助教=懲戒解雇=が博士号取得論文に他人の著作物を盗用していた問題で、東大は26日、元助教が所属していた建築学専攻の学位審査が「(基準を満たすかどうかを中心になって判断する)主査の独断的な判定が容易に通りかねないなど、極めてずさんな仕組みだった」とする調査結果を発表した。

 東大によると、元助教の博士論文は全体の4割に盗用があった。審査過程で複数の教員から論文の独自性への疑問や水準への批判が出たが、元助教の指導教員で主査だった松村秀一教授は、本人に確認せず手続きを進めた。

 松村教授は東大の聴取に「批判を重大にとらえなかった」と説明。建築学専攻は学位審査の合否や成績の判定を主査に委ねることが常態化していたという。

 東大は松村教授の指導が不適切だったとして懲戒処分する。来年3月末までに論文不正防止のガイドラインを作成して全学的に配布するとともに、学位審査体制を点検するとした。

日本経済新聞: 博士号論文盗用、学位審査「ずさん」 東大が調査結果

2009-01-21 | NEWS
日本経済新聞: 博士号論文盗用、学位審査「ずさん」 東大が調査結果
2010/11/26 13:05
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 東京大大学院工学系研究科のアニリール・セルカン元助教=懲戒解雇=が博士号取得論文に他人の著作物を盗用していた問題で、東大は26日、元助教が所属していた建築学専攻の学位審査が「(基準を満たすかどうかを中心になって判断する)主査の独断的な判定が容易に通りかねないなど、極めてずさんな仕組みだった」とする調査結果を発表した。

 東大によると、元助教の博士論文は全体の4割に盗用があった。審査過程で複数の教員から論文の独自性への疑問や水準への批判が出たが、元助教の指導教員で主査だった松村秀一教授は、本人に確認せず手続きを進めた。

 松村教授は東大の聴取に「批判を重大にとらえなかった」と説明。建築学専攻は学位審査の合否や成績の判定を主査に委ねることが常態化していたという。

 東大は松村教授の指導が不適切だったとして懲戒処分する。来年3月末までに論文不正防止のガイドラインを作成して全学的に配布するとともに、学位審査体制を点検するとした。

毎日新聞: 元助教不正:東大が再発防止策 教授の学生指導担当外す

2009-01-21 | NEWS
http://megalodon.jp/2010-1211-2149-35/mainichi.jp/select/wadai/news/20101126k0000e040059000c.html

元助教不正:東大が再発防止策 教授の学生指導担当外す

毎日新聞 2010年11月26日 13時17分(最終更新 11月26日 13時23分)


 東京大大学院工学系研究科のトルコ人元助教、アニリール・セルカン氏の論文不正や経歴詐称問題で、東京大は26日、調査結果と再発防止策を発表した。アニリール氏の「倫理・規範意識の著しい欠如」に加え、指導教員だった松村秀一教授に「教育者としての誠実性や責任感をめぐる問題」があったと認定し、松村教授を9月16日付で学生の指導担当から外したことを明らかにした。また、工学系研究科やアニリール氏が在籍した建築学専攻の学位審査に問題があったとして、倫理ガイドラインを作って論文審査体制を見直すなどの対策を取った。

 アニリール氏は03年に東大から工学博士号を取得し、05年に助手(現助教)に採用された。しかし、博士論文の約4割が他人の論文からの盗用だったり、多数の論文不正や経歴・業績の詐称が発覚、今年3月に懲戒解雇された。東大は松村教授の処分を検討している。【西川拓】

NHKニュース: 元助教学位不正取得で審査制度見直し

2009-01-21 | NEWS
NHKニュース: 元助教学位不正取得で審査制度見直し
2010.11.26

http://www.nhk.or.jp/news/html/20101126/k10015475861000.html


学位不正取得で審査制度見直し11月26日16時6分トルコ人の元助教が、他人の論文を盗用して博士号の学位を不正に取得していた問題で、東京大学は、審査のための議論が行われないなど審査制度に問題があったとする結論をまとめ、制度を抜本的に見直しました。この問題は、トルコ人のアニリール・セルカン元助教が、東京大学で博士号の学位を取得する際に提出した論文に多くの不正が見つかったものです。大学の調査委員会は、なぜ不正を見抜くことができなかったのか調査を進めていましたが、その結果がまとまり、26日に記者会見して明...(略)

盗用論文など懲戒解雇相当と決定 東京大のトルコ人元助教

2009-01-21 | NEWS
【共同通信】2010/04/02 12:26
盗用論文など懲戒解雇相当と決定 東京大のトルコ人元助教
http://www.47news.jp/CN/201004/CN2010040201000380.html

魚拓
http://megalodon.jp/2010-0423-2259-45/www.47news.jp/CN/201004/CN2010040201000380.html


東京大は2日、学位授与のもとになった論文に盗用などの不正が見つかり博士号を取り消したトルコ人のアニリール・セルカン元大学院助教(37)を、3月31日付で懲戒解雇相当と決定したと発表した。本人は3月15日に辞表を提出し29日付で退職したため、処分はできなかった。

 東大によると、元助教は採用選考で提出した履歴書に、卒業した事実がない米国などの大学の学位を記載したほか、国から受け取った科学研究費補助金の報告書類に、盗用部分が含まれる論文や存在が確認できない論文を記載していた。

 東大は「言語道断で極めて遺憾。こうした行為が本学で起こり、社会的責任を痛感している」とのコメントを発表した。

2010/04/02 12:26 【共同通信】

東京大学:トルコ国籍助教の博士号取り消し 論文盗用で

2009-01-21 | NEWS
毎日新聞 東京大学:トルコ国籍助教の博士号取り消し 論文盗用で
毎日新聞 2010年3月5日 20時19分(最終更新 3月5日 21時06分)

http://megalodon.jp/2010-0306-0807-36/mainichi.jp/select/science/news/20100306k0000m040070000c.html


東京大学:トルコ国籍助教の博士号取り消し 論文盗用で

 東京大学は5日、大学院工学系研究科のアニリール・セルカン助教(36)の博士論文に他人の論文からの悪質な盗用などの不正が見つかったとして、03年に授与した工学博士の学位を取り消したと発表した。論文不正で博士の学位が取り消されたのは東大で初めて。

 東大によると、学位を申請した宇宙での長期滞在施設に関する論文全376ページのうち約4割の149ページで他人の論文からの盗用が見つかった。他人の論文の主語を自分に書き換えるなどした悪質な盗用やその疑いがある個所は計21カ所あった。セルカン助教は盗用した事実を認めているという。

 セルカン助教はトルコ国籍。東大博士課程、宇宙航空研究開発機構研究員を経て、05年に東大大学院建築学専攻助手(現助教)になった。自身の著書やブログで「米航空宇宙局(NASA)で訓練したトルコ人初の宇宙飛行士候補」と称して講演や執筆活動を続けていた。昨年秋に経歴を疑問視する声や論文不正の指摘が東大に寄せられ、調査委が設置されていた。

 東大の佐藤慎一副学長は「極めて遺憾である。二度とこのようなことがないよう、全学をあげて取り組んでまいりたい」とのコメントを発表した。

 東大の決定を受け、中央公論新社は5日、セルカン助教の著書「ポケットの中の宇宙」(中公新書ラクレ)を絶版にしたと発表した。【江口一】

東京大学:トルコ国籍助教の博士号取り消し 論文盗用で

2009-01-21 | NEWS
毎日新聞 東京大学:トルコ国籍助教の博士号取り消し 論文盗用で
毎日新聞 2010年3月5日 20時19分(最終更新 3月5日 21時06分)

http://megalodon.jp/2010-0306-0807-36/mainichi.jp/select/science/news/20100306k0000m040070000c.html


東京大学:トルコ国籍助教の博士号取り消し 論文盗用で

 東京大学は5日、大学院工学系研究科のアニリール・セルカン助教(36)の博士論文に他人の論文からの悪質な盗用などの不正が見つかったとして、03年に授与した工学博士の学位を取り消したと発表した。論文不正で博士の学位が取り消されたのは東大で初めて。

 東大によると、学位を申請した宇宙での長期滞在施設に関する論文全376ページのうち約4割の149ページで他人の論文からの盗用が見つかった。他人の論文の主語を自分に書き換えるなどした悪質な盗用やその疑いがある個所は計21カ所あった。セルカン助教は盗用した事実を認めているという。

 セルカン助教はトルコ国籍。東大博士課程、宇宙航空研究開発機構研究員を経て、05年に東大大学院建築学専攻助手(現助教)になった。自身の著書やブログで「米航空宇宙局(NASA)で訓練したトルコ人初の宇宙飛行士候補」と称して講演や執筆活動を続けていた。昨年秋に経歴を疑問視する声や論文不正の指摘が東大に寄せられ、調査委が設置されていた。

 東大の佐藤慎一副学長は「極めて遺憾である。二度とこのようなことがないよう、全学をあげて取り組んでまいりたい」とのコメントを発表した。

 東大の決定を受け、中央公論新社は5日、セルカン助教の著書「ポケットの中の宇宙」(中公新書ラクレ)を絶版にしたと発表した。【江口一】

串本町が「串本大使」解任 論文盗用のセルカン氏

2009-01-21 | NEWS
紀伊民報

http://www.agara.co.jp/modules/dailynews/article.php?storyid=186314

魚拓http://megalodon.jp/2010-0318-2121-41/www.agara.co.jp/modules/dailynews/article.php?storyid=186314

串本町が「串本大使」解任 論文盗用のセルカン氏
 和歌山県串本町は16日、「串本大使」を委嘱していた、トルコ人で東京大学工学系研究科所属の助教、アニリール・セルカン氏(37)を8日付で解任したと発表した。セルカン氏は、学位授与のもとになった論文に盗用など重大な不正が見つかったとして、このほど、東京大から博士号を取り消された。

 同町は2007年9月、町をPRしたり、まちづくりを支援したりする「串本大使」の第1号をセルカン氏に委嘱した。セルカン氏は町内の高校で講演したり、紀伊大島を中心に研究調査したりしていた。今回の問題発覚を受け、町は大使にふさわしくないとして解任を決めた。

 田嶋勝正町長は「大使は『町の顔』になる人なので、今回のようなことがあって残念。今後、大使をお願いする際には慎重にしたい。旧串本町時代にしていたように年1回は大使らと集まり、町のことについて懇談するような機会をつくりたい」と話している。

 串本大使は現在、セルカン氏を除き、大学教授や企業の役員、作家、写真家など18人いる。このうち、町出身者は10人。




(2010年03月17日更新)

東京大学 広報・情報公開 記者発表一覧 懲戒処分相当の公表について

2009-01-01 | NEWS
HOME > 広報・情報公開 > 記者発表一覧> 懲戒処分相当の公表について
広報・情報公開

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記者発表一覧
懲戒処分相当の公表について
平成22年4月2日 

東京大学は、アニリール・セルカン元大学院工学系研究科助教(以下「元助教」という。)の行為に関して、以下の事実を認定し、3月31日、懲戒解雇相当と決定し、通知した。

1.元助教は、平成17年5月に本学助手に採用となったが、当該採用選考の資料となった履歴書に以下の虚偽記載を行った。
・イリノイ工科大学(アメリカ合衆国)建築学部建築学科を卒業した事実がないのに、平成7年2月に同大学同学部同学科を卒業し、学士(Bachelor of Science)の学位を授与されたとの記載
・イスタンブール工科大学(トルコ共和国)建築学部建築学科を卒業した事実がないのに、平成8年2月に同大学同学部同学科を卒業し、学士(Bachelor of Arts)の学位を授与されたとの記載
(なお、実際には、ユルディス工科大学(トルコ共和国)建築学部を平成8年9月3日に卒業し、建築学士(Bachelor of Science in Architecture)の学位を受けている。)
・バウハウス大学(ドイツ連邦共和国)建築学科都市地域専攻を修了(DIPLOMAの日付は平成11年12月17日)していたのに、平成11年2月に同大学大学院エンジニアリング学部修士課程を修了したとの記載

2.元助教は、悪質かつ不正な方法により請求した学位(平成22年3月2日に授与取消)であるにもかかわらず、上記1記載の履歴書に、平成15年3月本学から授与された博士(Ph.D.)の学位を記載した。

3.元助教は、平成18年度の科学研究費補助金の研究実績報告書(研究課題「宇宙技術を活用した住宅建設におけるインフラフリー施設の構築に関する研究」若手研究(B)研究課題番号18760453)において、「発表文献」として文献3編を報告したが、1編の文献に、他の文献からの盗用と判断できる箇所が9箇所、盗用の疑いがある箇所が7箇所あり、不正行為に基づいて書かれた文献を研究成果として不当に報告した。また、他の2編の文献は、存在そのものが確認できず、虚偽の報告を行ったものである。

元助教の行為は、採用選考の履歴書に虚偽の学歴及び学位、不正行為に基づいて取得した本学博士の学位を記載したものであり、さらに、盗用という不正行為に基づいて書かれた文献及び存在しない文献を研究実績として報告しており、本学の教員としてあるまじき行為と断じざるを得ない。
また、元助教が提出したイリノイ工科大学の証明書は偽造されたものであり、ユルディス工科大学及びバウハウス大学の証明書は変造されたものであって、極めて悪質な行為と言わざるを得ず、東京大学教職員就業規則第39条第6号に規定する懲戒解雇相当としたものである。

同人の退職については、3月15日に辞職したい旨の届出があり、本学としては、事実関係を調査・審議中であるため、辞職を承認しなかったものの、民法第627条第1項の規定により、同月29日をもって雇用の解約が成立したものであるが、懲戒解雇相当との決定がなされたことにより、元助教に対して、退職手当は支給しない。
本件は言語道断の行為であり、およそ本学の教員としての資質を欠いていると言わざるを得ず、極めて遺憾であり、厳正な措置をいたしました。このような行為が、本学において起こったことについて、社会的責任を痛感しております。

東京大学理事・副学長(コンプライアンス担当)
田中明彦

※博士の学位授与の取消しについては、本年3月5日に報道発表済みです。詳細は以下を参照願います。

http://www.u-tokyo.ac.jp/public/public01_220305_j.html