アニリール・セルカンの研究不正・詐欺事件

東大助教で、自称 宇宙飛行士候補のアニリールセルカン(松村秀一研究室)の経歴詐称・業績捏造・研究盗用の追及ブログ 

アニリール・セルカン まとめ

2010-07-23 | アニリール・セルカン

東京大学工学系研究科建築学専攻助教アニリール・セルカン氏についての調査結果

1) アニリール・セルカン氏は「宇宙物理学者」であり11次元宇宙の研究で受賞したことになっていますが、氏を著者とする物理学に関する論文は一編も発表されていません 。 また、東京大学、およびJAXAのホームページ等で公表されていたセルカン氏の業績リストに掲載されていた物理学の論文は、現実には存在しない架空のものです。さらに、博士論文においても文章や図の盗用が疑われています。(→ 査読付原著論文に関する業績捏造, 博士論文における盗用疑惑 その他検証中の論文
 
2) 東京大学で公表されていたセルカン氏の業績リストやセルカン氏発表資料に掲載されていた知的財産権3件については、 2件は他人の特許であり、もう1件は存在しない特許です。(→ 知的財産(特許)に関する業績捏造

3) 「ケンブリッジ大学物理学部 特別科学賞 受賞」については記録もありませんし、そもそもアニリール・セルカン氏は物理学の研究業績が皆無なので、物理学の研究によって(まともな)賞を授与されることはあり得ません。 同様に、U.S.Technology Award の受賞の記録もありません。また、「American Medal of Honor」は、American Biographical Instituteが紳士録商法の一環として「発行」「販売」している賞であった可能性があります。(→ 受賞暦の検証

4) 「プリンストン大学数学部講師」に就任したという記録もありません。またセルカン氏は数学分野の研究業績が皆無なので、数学部講師に就任するということはまずあり得ません。(→ 職歴・研究暦の検証

5) アニリール・セルカン氏は「宇宙飛行士候補」と言うことになっていますが、NASAの宇宙飛行士候補のリストにも、宇宙飛行士のリストにも掲載されていません。 また、同氏の著書や氏に関する雑誌記事にある「セルカン氏が2004年に宇宙飛行士候補に選ばれた際の宇宙服写真」は、NASAロゴが1992年以前のものであるなど、捏造の疑いがあります。(→ 宇宙飛行士候補の経歴に対する疑惑について

6) アニリール・セルカン氏は、スキーの選手で1988年のカルガリー冬季オリンピックに出場したことになっていますが、同オリンピックの公式レポートの選手団および競技結果にセルカン氏の名前は見当たりません。(→ その他の経歴詐称疑惑について

7) アニリール・セルカン氏の著書等で同氏の研究の説明資料として掲載された図画に、別人によって先に発表された論文や記事にある図画に酷似したものが何点もあり、剽窃(他人の業績の盗用)の疑いがあります。また、物理学の論文が存在しないだけでなく、その後の宇宙エレベーターやインフラフリーの研究についても図画等の剽窃が疑われるケースがあります。(→ 他者の研究の剽窃(盗用)、著作権侵害の可能性その他の疑惑画像・写真、およびATA宇宙エレベータ計画についての検証