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舞い上がる。

日々を笑い、日々を愛す。
ちひろBLUESこと熊谷千尋のブログです。

古町演芸場で劇団舞姫「侍やくざ」観てきました。

2024-09-28 22:24:14 | Weblog


9/28(土)、古町演芸場で「劇団舞姫」を観劇してきました。





個人的に8月にシネ・ウインドの「瞼の転校生」に出演していた劇団美松がきっかけで、初めて古町演芸場で大衆演劇を観ました。
そうしたら面白かったし、毎月違う劇団が滞在してほぼ毎日演目を変えて公演をしている大衆演劇って凄いなと思ったので、せっかくなので毎月一度くらいは観たいなと思っているうちに9月末になり、千秋楽の前日に行くことに。



この日のお芝居の演目「侍やくざ」は、とあるやくざの親分が芸者を見受けしようとするが、彼女には心に決めた相手がいて、そこに現れた主人公の侍が2人の間を取り持ち、無事結婚。
しかしやくざの親分は、用心棒と2人で結婚した女を攫いにやって来て、主人公は彼女を助けるために2人と戦う。

そういう人間ドラマも殺陣もある王道の時代劇なのですが、なんと親分と用心棒のコンビが最初から最後までボケ続ける爆笑の舞台に!
一応、2人は途中までは面白キャラで、途中で用心棒が踊り始めるみたいなお笑いシーンもあるのですが、それ以外にも用心棒はアドリブで貪欲にボケまくるし、親分は他の出演者にアドリブで激しいツッコミを入れまくる!

何が凄いって、主人公と対峙する殺陣の直前までボケ続けるのだ!
でも、「ここぞ!」というシリアスな場面ではぐっと空気を変えるし、殺陣はちゃんと盛り上がるので、やっぱり役者さんは流石だなと思いました。

と、ここで終わるわけではなく、実は主人公は過去のとある事件がきっかけで、同じ道場で過ごした親友の親の仇になってしまう、という残酷な運命があった。
物語の要所要所でその男は主人公の目の前で現れるのですが、例えば主人公が仲間を助けに行く場面では「よし分かった。行け。お前を倒すのは、この私だ」みたいなドラマティックな台詞も登場します。

物語の最後はその2人の殺陣なのですが、たとえ親友同士でも親の仇を許すわけにはいかず、主人公も応えねばならず、刃を交えざるを得ないという、武士の掟の重さ。
そして最後は相打ちになり、死ぬ間際に2人が互いにあの世ではまた友になろうと言葉を交わす。

笑いで始まり、殺陣で盛り上がり、最後は切ないドラマで終わる物語。
いやー、大衆演芸は本当に誰もが楽しめる良質なエンターテインメントですねえ。





















そしてお芝居のあとは、お待ちかねのド派手な歌謡ショー!











歌謡ショーのラストは、お芝居の「侍やくざ」にちなんで、役者が極道の格好で大集合してゴリゴリにカッコつけまくる「任侠道」でした。



お芝居に歌、こういうエンターテインメントが身近に楽しめる大衆演劇は、まだ3回目ですがやっぱり好きですね。
しかもこれを毎月旅をしながら、ほぼ毎日昼と夜で演目を変えて一生披露し続ける大衆演劇、いやー、本当にすごい文化だ…

個人的にこの日はちょっと落ち込んでいたのですが、大衆演劇を楽しんで本当に嫌なことを忘れて元気が出たんですよね。
なので、こうして人に楽しさを伝える大衆劇団の皆さんには本当に感謝ですね…10月もまた行きます!
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