舞い上がる。

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ちひろBLUESこと熊谷千尋のブログです。

ものと語りオンライン2024、テーマはスピリチュアルなナニカ、参加しました。

2024-06-28 22:28:44 | Weblog
地域活動支援センターに通って絵を描うようになってから、ありがたいことに障害者アートを発表する機会を紹介してもらえるようになりました。
2月には、「ものと語りオンライン」という、新潟県障害者芸術文化活動支援センターの主催で、Zoomで障害者アートを紹介し合う会を紹介してもらい、参加することができました。





その会が6/28(木)にまたあり、紹介してもらえたのですが、今回は「スピリチュアルなナニカ→目には見えない、科学では署名できない、ものごとに関する表現・創作物(祈り、占い、心霊…など)」という怪しいテーマ…
これは一体どうすればいいのか…





というわけで、僕が子供の頃から好きな妖怪がたくさん登場する新作イラストを描くことに。
しかし、この絵を描くのに予想以上に時間がかかり、完成したのが本番前日だったので申し込みの締め切りを過ぎてしまっていたのですが、地域活動支援センターの方が連絡をしていただき、なんとか参加することができました。

当日は参加者がZoomに接続してそれぞれ自己紹介をして、順番に作品を紹介していくという流れ。
僕は2番目だったのですが、動物や妖怪がたくさん描かれた作品を紹介しながら、子供時代から好きな水木しげる「妖怪なんでも入門」や宮沢賢治の「セロ弾きのゴーシュ」の影響、近所の公園にある林を僕が妖怪の森と呼んでいることなどを話しました。

絵の中には酒呑童子や鬼太鼓の鬼なども登場するのですが、「ちひろさんにとって鬼は何だと思いますか?」など深い質問も。
僕なりに応えましたが、ヒサクニヒコ「オニの生活図鑑」と、新潟妖怪研究所の高橋郁丸さんの知識があって良かったです。

それから、他の参加者の皆さんのお話もとても面白くて、まず前回も出演した佐藤葉月さんは、「幼少期から母と叔母に霊感があった」「狐が人間に化けたおじいさんを見た」など、いきなりスピリチュアルな濃い話が!
佐藤葉月さんは白い紙に様々な色の線で不思議な模様を描く方なのですが、怪談を聴きながら絵を描くことが多いらしく、そこで得たものを模様に活かしていることもあるそうです。

また、障害者施設の職員さんが利用者さんの絵も紹介していたのですが、その方はペンで神社の神木などの風景画や、職員さんの人物画を描いている。
独特の線で描かれた人物画はどこか人間離れした魅力があり、特に辞めた職員さんを「亡くなったと思った」と思って花で飾った絵を描いていたのはすごく印象的で、その人について「死んでないよ」と説明して、「どうしてる思う?」と聞いたら「死んだら土に還る」と言っていたというまさかのスピリチュアルエピソード!

次に登場したある障害者施設の利用者さんの絵は、巻夏まつりの花火をすごく面白い模様で描いた中に「好きだから」という理由で「怪物くん」や「いないいないばあ」のワンワンを描いたり、「煩悩を描いた」という絵はピンクの円を重ねた模様の中にたくさんの魚やイルカが泳いでいたり、アマビエの絵にたくさんの星の模様が描かれていたり、心に浮かんだ絵の中にもどこかスピリチュアルな要素が。
また、好きだというビートルズの絵もたくさん描いていたのですが、特にジョージ・ハリスンが好きだそうで、見た方からの「ジョージ・ハリスンは一番スピリチュアルですよね」というコメントに笑いました。

最後はスピリチュアルではなく、ある障害者施設の職員さんが利用者さんの作品を紹介していたのですが、その方はチラシを細かく千切ったり、100円ショップの円いシールをくっつけて面白い形を作るのが好きだそうです。
最後はこれをどうやって作品として展示するべきかをみんなで話し合い、障害者アートは作るのも大事ですが、それをどういう作品として表現、展示するかもすごく大事なんだなと考えさせられました。

そんな感じで、スピリチュアルという同じテーマでも皆さんそれぞれまったく違う作品を創作していて、障害者アートは本当に自由な世界なんだなと思いました。
ということで、参加できて楽しかったです!また参加できたら嬉しいです!皆さんお疲れ様でした!
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