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舞い上がる。

日々を笑い、日々を愛す。
ちひろBLUESこと熊谷千尋のブログです。

古町演芸場、劇団駒三郎「安倍川の血煙り」観劇してきました。

2025-03-25 23:42:06 | Weblog


3/25(火)、古町演芸場へ劇団駒三郎を観劇してきました。
毎月色々な劇団が訪れては毎日異なる演目を公演する古町演芸場、昨年から毎月足を運んでいます。





この日の演目は「安倍川の血煙り」。
兄弟のように育った正太郎と正吉が田舎を飛び出してヤクザになったが、ここらで足を洗って故郷に帰って親孝行をしようと話す場面から始まる。

組の姐さんは二人の提案を快く受け入れ、二人に最後の仕事として江戸から役者を呼んで芝居の興行を任せ、花を持たせようとする。
江戸時代に芝居の興行を運営していたのがその土地のヤクザだったこと、ヤクザと言っても地元の人達に貢献している一面もあったことなど、当時の文化や時代背景が見えてくる物語です。

場面は変わって芝居が無事に行われた最終日、店番をしていた正吉は、満席だから札止めにしろという姐さんの忠告も聞かずに客引きをしてしまうが、そこで声をかけたのが運悪くその町を牛耳っている組の乱暴なヤクザ達だった。
喧嘩っ早い正吉がまんまとヤクザの挑発に乗りそうになるところを、しっかり者の正太郎が必死で頭を下げてなんとか丸く収めようとする姿が泣ける。

ヤクザたちが刀を抜いて芝居小屋に殴り込もうとするのを、正太郎は必死に止めるが、ヤクザは二人を言いくるめて金を寄越せと迫る。
正吉と芝居小屋を守るために正太郎はついに理不尽な要求を飲んでしまうが…

この日は若手俳優が主演の正太郎、正吉に挑戦するという回で、二人の絆と全力の演技が、そのまま物語を引き立てていると感じました。
一方で敵対するヤクザはベテランの人気俳優たちが演じ、特に座長が演じる組長は演技に凄みがあって本気で怖い人だ…という存在感が伝わってきました。

かくして正太郎と正吉は、安倍川でヤクザ一家に反撃。
大衆演劇はハッピーエンドもバッドエンドも両方あるので、今回はどっちだ!?手に汗握りながら殺陣に熱中しました。

今回は…ハッピーエンドでした!
ヤクザ一家を撃退した正太郎と正吉は、最後は姐さんの人情に助けられ、旅立っていくのであった…

兄弟分の絆、勧善懲悪の殺陣のあと、最後は人情に助けられる…大衆演劇の王道のドラマが満載のエンターテインメントでした。
終演後は役者たちの舞台挨拶があり、やはり若手の役者たちの主演の舞台は緊張感があったそうで、無事に終演して安堵しているようでした。



























その後の舞踊ショーも、若手からベテランまで、華やかでカッコいい舞台が続く。
熱狂的なファンの人達が多くてすごい盛り上がりでした。







終盤、この日の主役だった若手の二人がドラマ仕立ての舞踊を披露していたのですが、それが夫が浮気をしていると勘違いした妻が夫を刺し殺してしまうが、夫は実は妻に簪を買ってきていたというまさかのすれ違い悲劇!
お芝居がハッピーエンドだったのに、まさかこんなところでバッドエンドをぶち込むとは!





そして最後は、役者が全員で仲良く踊って盛り上がって終わっていったのでした。
いやー今月も楽しかったです!お疲れ様でした!
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