衆院議院運営委員会は25日の理事会で、新年度予算案を採決する衆院本会議を28日に開くことを川端達夫委員長の職権で決めた。ただ、野党は審議拒否はしないものの強く反発しており、野党の抵抗によっては、与党が採決を遅らせる可能性がある。
与党は予算案の年度内成立の期限である3月2日までの衆院通過を目指す。25日の衆院予算委理事会では、採決日程に余裕を持たせるため、28日の委員会採決の日程を中井洽委員長の職権で決定。議運委理事会で本会議日程も決めた。これに対し、野党は「大変な暴挙。絶対容認できない」(逢沢一郎・自民党国対委員長)と一斉に反発。川端、中井両委員長の解任決議案を提出する構えだ。共産党を除く野党は25日午後の衆院予算委の分科会を欠席した。
ただ、与党は28日中に衆院予算委での採決は行う方針だが、衆院本会議での採決は、予算関連法案の与野党協議に可能性を残すため1日に先送りする可能性がある。中井氏は25日、「いろいろな知恵が出てくることもあるから柔軟に対応したい」と記者団に述べた。
野党も全面的な審議拒否は避け、28日に予定される集中審議に出席する見通し。公明党幹部は「1日の衆院通過は間違いないのに、このまま不正常な形でいいのかと中井委員長に説く」と、1日の衆院本会議での採決を容認する構えも見せている。
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